RM_horseの競馬コラム

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競馬についてあれこれ書きます。

ディープインパクトは過小評価されている

 

ディープインパクトが首の痛みにより今年度の種付けを中止したと発表されました。

 

命にかかわる重大な症状ではないとのことで一安心です。

 

今まで順調に毎年200頭近くも種付けをしてきたディープインパクト

気がつけばもう17歳。身体にガタがきてもおかしくない年齢です。

1歳上のキングカメハメハも加齢により今は種付けをしていないとのこと。

ディープインパクトは来年に向けて大事をとったようですが、

種牡馬の引退が近いことを意味しているかもしれません。

 

日頃思っていることがありまして、

ディープインパクト種牡馬実績は過小評価されていると思うのです。

 

平成以降ではサンデーサイレンスに次ぐ種牡馬であることは間違いありません。

そのサンデーサイレンスとの差もそれほど無いと思います。

少しの差はディープインパクトディープインパクトを出してないということ。

あとはダートの名馬を出していないのでゴールドアリュールを出していない程度です。

 

毎年毎年、今年のディープインパクト産駒は小粒だと言われますが、

終わってみればクラシックにディープインパクト産駒が絡んでいます。

軽く調べたところ、初年度産駒が3歳となった2011年以降、

クラシック5競争のいずれかでディープインパクト産駒が勝っています。

 

また、成長力が無いとか枯れるとか言う人もいますが、

平地芝の古馬G1で未勝利なのは高松宮記念天皇賞・春スプリンターズSのみです。

 

たったこれしか残ってないのです。

しかも1200mと3200mという両極端な距離のレースで、スペシャリストの意味合いが強いです。

 

先日、アルアイン大阪杯を勝ったことにより、

ディープインパクト産駒牡馬で初めてクラシックを勝った馬が古馬G1を勝ったと少し話題になりました。

ディープインパクト産駒の成長力の無さの証だと言う人もいますが、

サンデーサイレンス産駒もクラシックを勝って古馬G1を勝った馬は

私が数えた限りは

ジェニュイン、スペシャルウィークマンハッタンカフェダイワメジャーディープインパクト

の5頭しかいません。

それぐらい難しいことなのに、達成した頭数が少ないから成長力が無いとレッテルを貼っているだけです。

さらにディープインパクト産駒はまだまだ増える可能性もあります。

 

今年の種付けが20頭程度といっても、影響が出るのは3年後の2歳馬からです。

それまでにあっと驚く名馬に出会うかもしれません。

まだサンデーサイレンスと比べてディープインパクトの評価を定めるのは時期尚早でしょう。

ディープインパクトが活躍したのもサンデーサイレンスの没後です。

 

他の種牡馬にしてもですが、長い目で見ましょう。