RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

天皇賞・春予想 〜菊花賞との違い〜

G1では最も長い3200mの長丁場です。

その距離ゆえに予想を難しくしています。

 

・コース解説

競馬ラボさんのコース解説です。

 

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出典:競馬ラボ様

京都競馬場 芝3200m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ

 

天皇賞・春のみで使用するコースです。

京都は直線が平坦ですが、向正面に登りがあり、3,4コーナーの中間にかけて下ります。

直線前に加速が出来るため、ペースアップは早めだと言えます。

ロングスパートが得意な馬がいいと思います。

もちろんそんなことより3200m走りきれるスタミナと折り合いが重要です。

 

・展開予想

逃げの経験があるのは、ヴォージュ、メイショウテッコン、ロードヴァンドールの3頭です。

この内、ヴォージュは何が何でも逃げて大逃げという宣言をしています。

こういった宣言は鵜呑みにしてはいけません

本心の場合もありますが、いざ競馬になれば番手でスローに運びたいが為の牽制だったりします。

ヴォージュ陣営の談話だけで2017年のような展開と決めつけるのは危険です。

 

そうは言ってもスローペースにはならないと予想します。

仮にヴォージュが逃げなくてもロードヴァンドールが行くと思います。

そして人気馬に差し追い込み馬が集中しているので、縦長の隊列になるのではないでしょうか?

そうなると後ろにいる馬は3,4コーナーからペースが上がるので

最後の直線でのゴール前1ハロンはさすがにペースが落ちて

タフな馬が勝つ持久力勝負となりそうです。

 

・馬選びのポイント

人気馬は昨年の菊花賞の上位馬となっていますが、

昨年の菊花賞は超スローペースに加えて残り600m〜400mのラップタイムも12.2とペースが上がらず、

最後の直線400mだけ速い(10.7→11.3)決着でした。

前述の通り、人気馬が牽制し合い縦長になれば同じ展開にはならないでしょう。

 

つまり、同じ京都の長距離G1でも菊花賞とは別の適性が必要になり、

着順の入れ替わりもあり得ます。


・各馬解説

頭数も手頃なので、全頭解説していきます。

 

  • チェスナットコート

昨年の5着馬ですが、復調の兆しが見えません。

馬券には入れません。

 

  • エタリオウ

1勝馬ながら重賞4回を含む通算7回の2着がある、なんとも勝ちきれない馬。

陣営や騎手のコメントから、2着が多い原因は

先頭に立つとソラを使う(物見をしたり、走ることに集中しない)ことがネックのようです。

前走はコーナーの途中からまくっていくという騎手の工夫は見られましたが、

メイショウテッコンを差すことも、差せる気配も見えませんでした。

休み明けの分かもしれませんが、想定する展開とは合いません。

ただし、もう一つの課題のもたれ癖は解消されつつあるように見えました。

能力は高いですので、2,3着につける買い方がいいでしょうか。

 

  • リッジマン

昨年のステイヤーズステークスを制した長距離が得意な馬ですが

勝ち鞍はステイヤーズステークスの他に札幌や函館と、パワーを要するコースに集中しています。

スピードが不足しており、馬券には入れません。

 

  • ヴォージュ

先に上げたように大逃げを宣言している馬。

2走前の万葉Sではそれがハマり、ユーキャンスマイルの猛追をギリギリ振り切っています。

今回はある程度各騎手の頭にもあるでしょうから、万葉Sのようにはいかないと思います。

大逃げが叶ったとしても直線半ばで馬群に飲み込まれるでしょう。

逃げれなかった場合は差せる脚がありませんので、どちらにしても馬券には入れません。

 

  • メイショウテッコン

前走の日経賞はスローで逃げ切り完勝でした。

ヴォージュやロードヴァンドールの存在で逃げが難しいと軽視されているようですが、

昨年のラジオNIKKEI賞ではミドルペースの中3,4番手に控えて勝利を収めています。この時の2着はフィエールマンです。

このレースでメイショウテッコンはフィエールマンより

2kg重い斤量で勝っており、高い評価をしていました。

この競馬が出来れば天皇賞でも勝ち負けが狙えると思っています。

3〜5番手で追走して直線早め先頭から押し切るという競馬ができるはずです。

馬券にはもちろん入れます。

 

  • カフジプリンス

スタミナはありそうですが、スピード不足と思います。

前走の阪神大賞典はハイペースの中で中団待機と、上位で一番展開に恵まれましたがシャケトラに千切られています。

ここは力が足りないと判断して、馬券からは切ります。

 

  • グローリーヴェイズ

前走の日経新春杯で勝ち切ったのが高評価です。

ハイペースで先頭に立つのが早かったですが、後続の追い込みを振り切っています。

まさに天皇賞で必要なタフさを見せつけた印象です。

出遅れだけは懸念ですが、折り合いをつけられる戸崎騎手ですし

ここは勝ち負けでしょう。本命です。

 

  • パフォーマプロミス

天皇賞に強いステイゴールド産駒ということで穴っぽい1頭です。

ですが、過去に天皇賞で好走したステイゴールド産駒とは違い、

スローペースで最後の直線での末脚勝負を得意としています。

上がりがかかるタフな展開になると上位には食い込めません。

馬券には入れません。

 

  • ユーキャンスマイル

上がり3ハロン最速を連発する末脚自慢。

特に前走のダイヤモンドSでの差し切りは見事でした。

気になるのは全てスローペースから末脚を発揮しているため、

ペースが速くなった時に同じように脚を伸ばしていけるか。

そこは天皇賞を走ってみないとわかりません。

馬券には入れます。

 

  • フィエールマン

昨年の菊花賞を制しています。前述の通り菊花賞とは違う競馬になると思いますので、

菊花賞を勝ったからといってここも勝つという予想にはなりません。

それでも能力が高いことは疑いようがありません。

しかし、大きな懸念が一つあります。

前走のAJCCで3,4コーナー途中から鞍上のルメール騎手がかなり手綱を動かして追っていました。

あまりアクションの大きい騎手ではないので気になりました。

もしかしてズブくなっているのではないでしょうか?

それでも上がり3ハロン最速でハナ差2着ですから強い馬なのですが。

馬券は3着に入れておく程度とします。

 

  • ケントオー

もともとマイルで活躍していた馬ですが、昨年から長距離路線に参戦しています。

3着以内はありませんが、つまづいた前走以外は着差がそれほどないんですね。

しかしながらポジションが後ろですし、上位人気に匹敵する程の末脚はないので馬券には入れません。

 

  • クリンチャー

昨年の天皇賞3着です。しかし、昨年とは天皇賞に臨む順調度合いが違います。

昨年は京都記念を勝って、阪神大賞典も3着と好調そのものでした。

今年は前年の凱旋門賞挑戦後から調子を落としているようで、

前走の日経賞も1着から1.1秒離されています。

普通なら買えませんが、いつ走るかわからない怖さがあるためか、それなりの人気を集めています。

迷うところですが、ここは頭数が多くなるので、馬券には入れません。

 

  • ロードヴァンドール

前走の阪神大賞典、1着から離されはしましたが評価をしています。

先にサイモンラムセスが逃げていた中、途中から先頭に変わる形で3着に粘りました。

ハイペースでも粘れる馬ではないでしょうか?

ヴォージュと比べても重賞実績がありますし、他に逃げ馬がいても結果を残せる余地がある馬です。

さすがに中心視は出来ませんが、穴で買いたいです。

 

・結論

印は以下のようにします。

 

◎グローリーヴェイズ

◯メイショウテッコン

▲ユーキャンスマイル

△フィエールマン

△エタリオウ

△ロードヴァンドール

 

 

※4/28 11:05 買い目追記

 5.7 − 2.5.7.9 – 2.5.7.9.10.13

 

  • 3連複フォーメーション

 5.7.9 – 5.7.9 – 2.5.7.9.10.13

 

                                         計 34 点