JRA賞発表
2019年のJRA賞が発表されました。
先日、個人的JRA賞の記事を書いたので、投票内容との比較をしておきます。
・実際のJRA賞との答え合わせ
JRA賞の結果はこちらからご覧いただけます。↓
また、非公開者以外は実名で投票内容が公開されているので、
そちらも確認することができます。↓
http://www.jra.go.jp/news/202001/pdf/010701_01.pdf
そして、私の個人的なJRA賞を書いた記事はこちらです。↓
※これは予想ではなく、自分ならこの馬に投票したいというものです。
実際の結果と個人的JRA賞を比較したものが下の表です。
最も意外だったのは最優秀3歳牡馬です。
アドマイヤマーズの香港マイルの勝利はもっと評価されると思っていました。
確かに皐月賞の直接対決では敗れていますが、
距離適性の話なのでそこは気にしないと思っていました。
それとも有馬記念の2着が評価されたのでしょうか?
・票がばらけるのは基準が明確でないから
自分の考えた馬と、実際の受賞馬が違うことに対して、
基本的には文句はありません。違って当然です。
なぜ違って当然だと思うのか、それは投票の明確な基準を定めていないからです。
JRA賞の投票基準で明確になっているのはただ一つ、
「年度代表馬は他の部門の受賞馬から選出する」
これだけです。
もしかしたら投票者にだけ知られている基準が他にあるかもしれませんが、
今回の最優秀3歳牡馬や4歳牡馬の票のばらけ方を見ると、
基準は無いのではないでしょうか?
定めてほしい基準や意見としては
◾️G1の勝ち数で評価するのか、レーティングで評価するのか。
◾️海外G1や地方のJpn1は評価に含んでいいのかどうか。
◾️その上でG1の格のようなものを評価するのかどうか。
例えばダービーや有馬記念やジャパンカップの評価を上げる等するのか?
◾️例えばG1を2勝しているがその他のレースで大負けも多い馬と、
G1は1勝だが他のレースも2,3着で安定している馬、どちらを選ぶべきなのか。
◾️短距離馬はこれまでの通例でマイル以下を指しているようだが、
もうスプリンターがマイルG1、マイラーがスプリントG1に参戦する時代ではないのでは?
◾️そもそも最優秀3歳や4歳はマイル以下の馬やダート馬を入れてもいいのか?
2000m以上の芝馬と定義して投票している人もいるのでは?
◾️ホープフルSがG1になったことで最優秀2歳牡馬を決めるのが難しくなっている。
◾️年度代表馬以外の受賞の重複はOKなのかどうか。
といったところです。
今回の投票で言えば、
最優秀3歳牡馬や4歳以上牡馬はこういった基準が無いために票がばらけます。
さらに、最優秀4歳以上牡馬では香港の実績のみでウインブライトが選ばれていますが
最優秀3歳牡馬ではアドマイヤマーズの香港マイルの勝利が軽視されており、
受賞馬に矛盾が生じています。
やはりしっかりとした基準が欲しいです。
・部門ごとの表彰をやめる手もある
あんまり基準を設けすぎても、その基準がおかしいという意見は確実に出ます。
ならばいっそのこと性別、馬齢や距離、ダートといった
部門を細分化するのをやめてしまう手もあります。
その年のパフォーマンスが優れていた馬を
順位付けした上で5頭あるいは10頭選出してもらい、
順位に応じたポイント順に表彰していくというものです。
プロ野球のMVP投票のシステムです。
その年によって牡馬がパッとしない、牝馬がパッとしない、
3歳が優れていたとかいろいろあるものです。
馬齢や性別等にとらわれず、
フラットに評価できるシステムではあります。
ただし、短距離軽視、ダート軽視などは起こると思います。
その際に、記者投票ではなく厩舎関係者や騎手に投票してもらうのはありです。
プロ野球のオールスターのファン投票以外の選出に使われているシステムです。
自分の厩舎や騎乗経験のある馬への投票は無しとすれば、贔屓も無いです。
ここまで考える必要はないかもしれませんが、
毎年異論が噴出しがちなのでアイディアを出してみました。
まあ、一切の投票内容が非公表で、明らかに試合を見ていない、勉強不足な
透明性があるのでそれよりは全然いいと思いますが。