RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

レース回顧 〜高松宮記念 2020〜

 

競馬予想自粛中で、回顧もする気になりませんが、

回顧よりも書きたいことがあったので書きます。

高松宮記念のレース回顧です。

 

 

・レース展開

大方の予想どおりモズスーパーフレアがハナへ。

2番手はセイウンコウセイがつけますが離れた2番手で、

結果的にモズスーパーフレアの楽逃げを許しました。

その後ろにクリノガウディー、ダイアトニック、ナックビーナス、

ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンは中団、

グランアレグリアは後ろからの競馬になりました。

 

前半600mを34.1、1000mは56.8というペースでした。

重馬場だったことを考えれば遅いペースではありませんが

モズスーパーフレアは単騎逃げで自分のペースは守れました。

 

直線を向くとモズスーパーフレアが逃げ粘りを見せるところに

じわじわとダイアトニックとクリノガウディーが迫ります。

残り100mを切ったところでクリノガウディーが

軽くダイアトニック、モズスーパーフレア接触

すぐに立て直して再び3頭の叩き合いになります。

そしてその3頭に外から猛然とグランアレグリアが追い込んできて

4頭接戦のままゴールイン。

 

入線順はクリノガウディー、モズスーパーフレア、グランアレグリアの順ですが

クリノガウディーがダイアトニックとモズスーパーフレア接触したことで

審議となりました。

 

その結果、クリノガウディーは降着となり、

1着モズスーパーフレア、2着グランアレグリア、3着ダイアトニックとなりました。

クリノガウディーは降着により4着。

この件に関する考えは後述します。

 

 

・上位馬寸評と予想の振り返り

予想はこちらから

 

1着 モズスーパーフレア 予想時:無印

馬場やペースは関係なしに楽に逃げると強いなと感じました。

昨年は調教のし過ぎで失敗していましたが、

今年は反省を踏まえて仕上げてきたということでしょうか?

そして松若騎手はG1初勝利。おめでとうございます。

 

◾️予想時の各要素の評価

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全く条件が向かないと思っていました。

良馬場なら買っていましたが、重馬場では持ち前のスピードが発揮されずに

後続にすぐに捕まると考えていました。

馬場が悪い時はシンプルに前の馬を買うべきなのですかね?

そうすると2着馬の追い込みは想定できませんが・・・

難しいです。

 

 

2着 グランアレグリア 予想時:無印

この馬はバケモノではないでしょうか?

前残りの展開で1頭だけ追い込んできています。

重馬場発表でも真ん中は乾いてきていた面はありますが、

追い込んで前に届きそうだったのはこの馬だけです。

今後スプリント戦でこの馬を買わない選択肢はありません。

次走はヴィクトリアマイル安田記念を目指すと思いますが、

桜花賞を勝っているとはいえ、NHKマイルCはイマイチだったので

舞台適性としてはどうでしょうか?迷います。

 

◾️予想時の各要素の評価

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道悪が厳しく、初の1200mで前にもつけれず全くダメだと思っていました。

決して条件が向いたとは思いませんが僅差の2着は能力が高すぎるからでしょう。

 

 

3着 ダイアトニック 予想時:△

最も不利を受けたとされています。

映像で見た感じもそんな印象です。

おそらく坂が苦手なのでゴール前に坂がない中京は良かったと思います。

それでも追い込み一辺倒だった脚質を

前走で変えてきた成果だと思います。

今後はスプリント路線が中心だと思いますが、

坂で脚が鈍るのが解消出来るかがポイントになりそうです。

 

◾️予想時の各要素の評価

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左回りの成績が微妙でしたが、それは問題なかったようです。

1200mでは先行していくのだと思いますが、

前に行けなくても末脚が使えるので引き出しを持っているのがいいと思います。

 

 

 

本命:ステルヴィオ 9着

内から抜ける競馬は外が乾いてきた結果、馬場状態の差がありすぎて

厳しかったでしょうか?

結果的に外枠決着で、重馬場のセオリー通りでした。

全くダメな予想といえます。

 

 

いつもはここで回顧が終わるのですが

このレース、書きたいことが2点あります。

それを下記に記します。

 

 

 

・クリノガウディー降着に関する見解

まずは降着についてですが、事象を見て降着になったことについての

異論は全くありません

クリノガウディーが迷惑をかけたのは明白で

ルールに則り、降着は妥当だと思います。

 

ただし、このルール自体に違和感はあります。

現行のルールでは不利を受けた馬が、

その後追い上げて着差が少ない時(半馬身以内程度)に

降着が適用されていますが、

逆に言えば不利が大きく着差がついてしまえば降着が無いわけです。

やったもん勝ちになります。

 

もちろん不利が大きい場合も降着にすると、不利が無くても勝てなかった馬も

勝ちになってしまいますので、これも良くありません。

そのために現行のルールでは降着にならない程の斜行をしてしまった馬は、

騎手の制裁を厳しくするのが着地点だと思います。

 

記憶にある事例だと、2016年のマイルCSで勝ち馬のミッキーアイル

直線で外側に大きく斜行し、多くの馬が不利を受けました。

不利を受けた馬との着差がついたので降着にはなりませんでしたが

鞍上の浜中騎手は開催8日間(実行23日間)の騎乗停止を受けました。

この時の斜行は騎手要因でありましたので、重い処分を課されることで

ルール上降着には出来なくても騎手が処分されることで

斜行をしないようにする抑止力にはなったと感じています。

 

しかし、今回のクリノガウディーは騎手が外にずっと誘導しているのに

馬の癖で内にささってしまって斜行してしまい、騎手が出来ることは限られていました

競馬評論家の安藤勝己元騎手は、Twitterにて

鞍上の和田騎手は冷静に乗ればよかったとコメントしていますが、

クリノガウディーが15番人気の伏兵で実績も無い馬だという視点が抜けています

元から反応がよく切れる脚を持っているとは言えず、

追い続けなければいけないのは当然でしょう。

和田騎手は追いながらも内に接触しないようにケアはずっとしていました。

安藤氏はその後の脚色でしか判断せずに、結果論で注文をつけているにすぎません。

 

しかし、繰り返しになりますが斜行をして迷惑をかけたのは事実ですから

降着の裁定には異論はありません。

問題は和田騎手に4日間の騎乗停止という重い処分を課されていることです。

じゃあどうすればよかったのだと。

スピードを緩めて立て直せという話でしょうか?

それなら競馬は少しでも真っ直ぐ走らなかった時に

減速してしまうのでレースになりません。

 

馬の斜行には大きく分ければ騎手要員と馬の悪癖(とその複合要因)があるのに、

降着事象に関しては降着という結果だけで騎手の処分を決めています。

降着イコール騎手に重い処分を下すというのは理にかなっていません

前述の通り斜行がもっと激しく不利を受けた馬との着差がついていれば

降着にはならないのですから、どのみち騎乗停止なら激しく当たってしまえと

考える騎手が現れても不思議ではなく、斜行の抑制になっていません。

 

たとえ降着事象であっても、処分は騎手の修正扶助等で判断するべきです。

どうしても降着事象で重い処分を与えたいのなら、

癖を修正できなかった調教師に向けるべきではないでしょうか?

もちろん調教で全ての悪癖が解消されるとは思っていませんが

騎手が処分を受けるよりははるかに道理にかなっているでしょう。

 

日ごろから感じていることでしたが、ちょうど機会があったので書かせていただきました。

 

 

・アイラブテーラーの走りについて

次に大差の最下位入線となったアイラブテーラーについてです。

アイラブテーラーは10番人気ではありましたが

通算成績が5−2−0−0と連対を外したことがなく、

後々重賞でも勝利をするであろうと目される有力馬でした。

 

レースではスタート直後に武豊騎手が促すも馬群についていけず、

後方でスピードが出せないまま17着に遅れること11秒、

1分21秒9という1200mでは考えられないほど遅いタイムでゴールしました。

 

レース中の故障であれば仕方がありませんが、

レース後にJRAから出されたリリースは

前進気勢を欠いたことでゴールが遅れたため調教再審査、というものでした。

 

おそらくレースに出れるような状態ではなかったのではないでしょうか?

その原因はわかりませんが、前兆はありました。

アイラブテーラーは1週前の追い切りまでは順調で

タイムも良く調教予想をする人からも高評価でした。

しかし注目の最終追い切りは無し

1週前までに強い調教をしているので、最終は軽めに、

というのはよく聞きますが、連闘でもないのに

最終追い切りが無いというのは聞いたことがありません。

 

真相はわかりませんが、

この時からまともに走れる状態では無かったのではないでしょうか?

しかし、出走の取りやめはせずにレースに出しています。

 

アイラブテーラーは小さい牧場の生産馬で、

オーナーもG1初出走だったようで

Twitterでネクタイのプレゼント(オーナーの本業は紳士服屋さん)の

キャンペーンを展開するなど非常に盛り上がっていました。

そういった状況に置かれて、厩舎側は調整の失敗で

出走を取りやめる判断が出来なかったのではないでしょうか?

(もしくは出走させるように圧力があったのかもしれません)

 

武豊が察して無理に追うことはせずにゆっくりゴールしたこともあり

幸いにも怪我はなかったようですが、

仕上がっていない馬をレースに出すのは危険です。

 

また、競馬は当然馬券が発売されていますから

人気馬になるような実績のある馬を仕上げずに出走させれば

八百長の温床にもなりかねません。

 

全ての責任は調教師にあると考えています。

こういった事例には調教師への厳重な処分が必要と考えています。