レース回顧 〜日本ダービー 2020〜
日本ダービーのレース回顧です。
・レース展開
大外枠からウインカーネリアンがハナ。
2番手はスタートで出たコルテジア。
コントレイルも好スタートで下げることなくその後ろにつけます。
この時点でコントレイルの勝ちはほぼ確信していました。
サリオスがそのポジションにつけたかったはずですが、
外目の枠が影響して前のポジションが取れず、中団の後ろで進めます。
ウインカーネリアンのペースは遅く、1000m通過は61.7のスローペース。
すると、マイラプソディが向正面で押し上げます。
ウインカーネリアンはあっさり譲り先頭を渡しますが、
乱されたのは間違いありません。
むしろ単独2番手だったコルテジアの方がかかったように見えました。
マイラプソディが明確に先頭に立った後、
外目を追走しながらガッチリ抑えていました。
4コーナーから直線入り口でコルテジアとディープボンドが
早め先頭をうかがいます。
後ろの馬は外の進路を選択し、馬群は横に広がりました。
コントレイルも追い出しを我慢しながら外へと進路を伸ばし、
残り200mで後ろにサリオスが迫ると一気に加速して先頭に立ちます。
サリオスが追うも差は離れていくばかり。
最後はサリオスに3馬身の差をつけてコントレイルが完勝。
2着サリオスに遅れること1 3/4馬身差の3着争いは
混戦ながらヴェルトライゼンデが確保しました。
・上位馬寸評と予想の振り返り
予想はこちらから。
1着 コントレイル 予想時:◎
予想ではサリオスと接戦と考えていましたが、終わってみれば圧勝でした。
残り200mでの加速は圧巻でした。
サリオスが思ったより後方で、大外を回したため
コントレイルに接近するまで時間がかかったため追い出しを遅らせていましたが、
仮に後続馬の接近が早くて、追い出しがもっと手前だったとしても突き抜けていたでしょう。
4コーナーで4番手通過で上がり3F最速の34.0を出されては誰も勝てません。
馬が強かったですが、追い出しを我慢した福永騎手の好騎乗も忘れてはいけません。
なんとコントレイルは残り600mを加速ラップで駆け抜けていたようです。
上位7頭が公式上がり3F通りのラップを刻んだとして、200m毎の細かなラップを採ったのがこの表。スローの上がり勝負でも差を付けた要因がわかるかと思う。コントレイルの残り200~100mはほぼ5.5秒。残り240m地点で初めてムチを入れられ、ようやく本気を出した模様。 pic.twitter.com/5SkwIobxae
— Mahmoud (@mahmoud1933) 2020年5月31日Twitter: Mahmoud
いくらスローペースとはいえ、2400mの最後を加速ラップを踏むなんて
なかなかできることではありません。
力が違いました。
今後は菊花賞を目指すローテになるとのこと。
父ディープインパクト以来の無敗の3冠馬になることが有力でしょう。
2着 サリオス 予想時:◯
上記のように、サリオスは残り1Fでコントレイルと比べて失速気味です。
なので結果から言えば2400mは少し長かったのだと思います。
それでも3着以下には差をつけましたから、コントレイル以外とは
力の差があったということでしょう。
今後のローテは発表されていませんが、
東京のワンターンは合いそうです。
(それはコントレイルにも言えますが)
3着 ヴェルトライゼンデ 予想時:△
予想ではスピードが足りないので消耗戦になれば浮上すると書きました。
たしかにコントレイルやサリオスに比べればスピードは劣りますが
脚を長く使えるタイプなのだと思います。
今後は半兄ワールドプレミアが制した菊花賞を目指してほしいです。
ワールドプレミアも夏の休養期間で成長しましたから、
コントレイルが出るからと諦める必要はないでしょう。
欲を言えば接戦の4着サトノインプレッサが3着なら
ワイドダブル的中と3連単も万馬券ともっとおいしい思いができましたが。
直線の進路に迷った分のロスが大きかったので、
鞍上の坂井瑠星騎手の経験不足の面が出てしまったかなと思います。
決して責めるつもりはありません。今後の糧にしてくれるでしょう。
来年のダービーはどんな馬が出てくれるのか、今から楽しみです。
POGの記事も出しますので、参考にしていただければ幸いです。