RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

有馬記念予想【2020年】

 

いよいよ年末の風物詩、有馬記念です。

ジャパンカップ三冠馬3頭の競演には及びませんが、

今年も好メンバーは揃ったと思います。

 

 

・コース解説と枠順

▪️コース解説

競馬ラボさんのコース解説です。

f:id:RM_horse:20201221131752g:image

出典:競馬ラボ様

中山競馬場 芝2500m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ

外回りの3コーナー入り口(どこからコーナーなのかわかりませんが)を

スタートし、内回りを一周するコース。

スタート後はしばらく平坦なので先手争いは激化します。

そして落ち着いた直線中ほどでゴール前の急坂があるので、

一旦ペースは落ち着きますが、上った坂を2コーナーで一気に下るので

落ち着いたペースが再び速くなることもあります。

(昨年のアエロリットがまさにそう)

その後はほぼ平坦ですが再びゴール前には急坂があるので

ここを上りきるタフネスが必要です。

 

▪️枠順

f:id:RM_horse:20201225220530j:image

 

メンバーについては全頭の寸評で触れます。

内枠有利というよりは大外枠が不利というコース。

8枠は過去10年で見ても2018年のシュヴァルグランの3着のみ。

しかもこの時は重馬場で内側が荒れまくっていました。

 

なぜ8枠が不利なのか。

それはスタートしてすぐ、内回りとの合流地点で

内側のポジションを取れないことが多いため、

1番外を回されてしまうことになってしまうからでしょう。

それを避けるためにポジションを取りにいくと脚を使ってしまうため、

最後にスタミナが切れてしまうのではないでしょうか。

 

ただ、今開催の中山競馬場は外枠の好走が目立つため、

あまり枠は気にしなくてもいいのかもしれませんが、

8枠は有馬記念では死に枠ということは記しておきます。

 

 

・誰が逃げてもスローペースにはならない

逃げて重賞を2つ勝っているバビットか、

前走ジャパンカップで大逃げの形になってしまったキセキのどちらかが

逃げる展開になると思われます。

どっちが逃げてもペースは速いかなと考えています。

 

キセキは前走のジャパンカップで、

1000m通過が57秒というとんでもないハイペースで逃げており、

同じようにエキサイトしてしまうなら

同じペースで行ってしまうかもしれません。

 

一方バビットはセントライト記念

ペース判定スローで逃げ切ったことはあります。

しかしセントライト記念は小頭数で逃げ馬も他に不在でした。

ここもキセキ以外の逃げ馬は不在ですが、

各騎手前々で競馬をしたい思惑がありますので

遅いペースで逃げようとしてもつつかれてしまうでしょう。

あと、オセアグレイトの横山典騎手は

向正面の直線あたりでまくってくるのではないでしょうか?

 

スローペースになることは考えにくいですし、

仮にスロー気味になっても3,4コーナーでは後続馬がガンガン動いてきます。

普通の先行馬は残れません。

 

ただし、コーナーで動けない追い込み馬には1着は厳しいです。

3着がせいぜいではないでしょうか?

昨年のワールドプレミアや一昨年のシュヴァルグラン

まさにこれに該当します。

道中でポジションを取らないタイプの差し追い込み馬は

コーナーで動く競馬が出来るかどうかを見極める必要があるでしょう。

 

 

・時計はかかる

今開催の中山は時計がかかっています。

マイル戦であっても上がりが35秒台になっており、

2500m戦であれば36秒台が想定されます。

上がり33秒台を得意としている馬には厳しいかもしれません。

逆に持ち時計が平凡な馬にもチャンスは出てきています。

 

それでも優先的に考えるのは能力であり、

能力が拮抗している場合には

上がりがかかる競馬で結果を残しているか

を重視します。

 

・各馬寸評

出走メンバーの評価です。

総合評価の意味は以下の通りです。

A:本命候補

B:相手には抑えておきたい

C:穴党、点数に余裕ありなら抑えたい

D:買えない

これは実際の印と買い目とは異なります。

馬券を買う時は点数を絞るのでこの通りには買いません。

 

1. バビット

今回は逃げると考えられる。

G1を逃げて好走するのは基本的には特別な馬だというのが持論。

そのレベルには到底達していない。

来年以降もG3やG2では一定の活躍をするとは思うが

G1では通用しないだろう。

総合評価:D

 

2. ブラストワンピース

一昨年の覇者だが、ここ2戦は大敗。

もう盛りは過ぎたのではないか。

体重もどんどん増え続けており、小さい馬や牝馬なら成長は歓迎だが

前走体重550kgは重すぎるのだと感じる。

大幅に体重を減らしてきたら面白いのかもしれない。

総合評価:D

 

3. クレッシェンドラヴ

前走のジャパンカップの時にも書いたが

福島の重賞で買うべき馬。

G1で通用するレベルにはない。

総合評価:D

 

4. ラヴズオンリーユー

完敗はしないものの、無敗でオークス馬になった時の勢いは今はない。

今回調教で本数、内容ともにかなり強くやってきた。

最終追い切りもコース単走で強めの内容。

それは馬の現在の実力に自信がないからではないか?

自信があれば中間はまだしも、最終追い切りは軽めではないか?

調教が見栄えするが、陣営はあまり信用していないと考えられる。

総合評価:C

 

5. ワールドプレミア

前回のジャパンカップが11ヶ月ぶりで、ここは叩き2戦目なので

上積みが期待できる馬。

また、前回は坂路で調整していたが、今回はコースで調整。

しかし、昨年と同じようにコーナーで動けなければ3着まで。

総合評価:C

 

6. キセキ

宝塚記念京都大賞典は後方から競馬を進めて両方2着。

前走のジャパンカップでは天皇賞・春以来に逃げ戦法に出るも、

エキサイトしてしまい暴走ペースになった。

今回、折り合いに注意していることは調教を見るとわかる。

天皇賞・秋からコースは使わずに坂路で調教していたが、

今回は1週前にコース追いしている。(最終は坂路)

鞍上の浜中騎手も前走のように逃げて残れないことは

わかっているので、後方待機と予想する。

そうなると出遅れた昨年と同じ展開になるが、

コーナーでどれだけ進出できるかがポイント。

なかなか難しいと考えている。

しかし、後方待機時の末脚は優れているので、

3着候補には入れてもいい馬ではある。

総合評価:C

 

7. ラッキーライラック

前走でここにきて新境地を見せた。

元々スローペースからのロングスパートが得意だったが

前走では遅くはないペースを後方から追走し、

コーナーで一気に進出してそのまま押し切る横綱相撲。

ここでも同じ競馬が出来れば十分勝負になる。

しかし、エリザベス女王杯では上がり33秒台を使える馬場で、

今回は36秒台になりそうなので、それに対応できるかどうか。

これが引退レースだが、前走終わりでそのまま引退する可能性もあったほどで

最初からここを見据えていたわけではなさそうで、前走メイチだったのではないか?

調教は十分動けているが。

総合評価:C

 

8. ペルシアンナイト

マイル2連戦からの一気の距離延長。

普段の予想時に距離延長はあまり気にしないし、

マイルは追走が大変そうだったのはあるが、

900mも延長されるとさすがに厳しい。

総合評価:D

 

9. クロノジェネシス

真ん中くらいのポジションになると考えられるが

コーナーで動ける馬なので問題なし。

宝塚記念京都記念秋華賞とタフな馬場では

全て完勝しており、タフな馬場の鬼。

今の中山の馬場は良馬場でも時計のかかるタフな馬場であり

適性で右に出る馬は現役馬で存在しない。

あとは有馬記念が初騎乗なだけでなく、

中山コース自体の経験も極端に少ない北村友一騎手が

落ち着いて乗れるかどうか。

総合評価:A

 

10. カレンブーケドール

ベストは東京コースなのは間違いない。

中山も1−1−1−0と、それだけ見ると悪くないように感じるが

勝ちは未勝利戦で、オールカマーでセンテリュオに差し切られたり

紫苑Sではパッシングスルーとフェアリーポルカに先着を許している。

オークスおよび昨年のジャパンカップで2着、

今年のジャパンカップでデアリングタクトの僅差4着で走れている馬が

オールカマー紫苑Sで敗戦するというのは、

中山があまり得意ではないからそうなってしまったのではないか?

秋華賞でも好走しており、タフな馬場は問題ない。

総合評価:B

 

11. モズベッロ

宝塚記念3着から休養明けの初戦。

仕上げてきているのなら休養明けでもいいが

軽めの坂路調整でまだ脚元に不安があるのではないか?

総合評価:D

 

12. オーソリティ

青葉賞を好タイムで勝利し、その後故障で休養。

復帰初戦のアルゼンチン共和国杯で勝利し、

クラシック非出走の3歳馬ということで

G1初挑戦が有馬記念となった。

青葉賞のタイムを評価されることもあるが、

クビ差2着だったヴァルコスのその後の走りを見れば

そんなに評価ができるものではない。

(3着フィリオアレグロは1勝クラスを勝ち上がれていない)

いきなり古馬G1では厳しい。

総合評価:D

 

13. フィエールマン

実力はクロノジェネシス、ラッキーライラックと並んで最上位。

しかし、この馬の弱点は坂だと考えている。

昨年の有馬記念の映像を見ると、坂で止まっているのがわかる。

動くのが早かったからだと考える人もいるが

同じタイミングでさらに外を回した

サートゥルナーリアに坂で完全に突き放されて、

後ろから追い込んできたワールドプレミアにも差された4着。

1着になるにはそれまでに相当突き放さないと厳しい。

しかし、昨年と同じくらいかもう少し走れるなら、

地力だけでクロノジェネシス以外に先着を許すイメージもない。

あと、走りに影響はないと発表されているが

右前脚に腫れがあるとのこと。

総合評価:B

 

14. サラキア

これが引退レースになることが決定している。

3歳時はローズS2着と秋華賞4着があったものの

4歳ではエプソムCの2着があるくらいで不振。

5歳の今年、小倉日経OPと府中牝馬Sを連勝、

エリザベス女王杯も2着でここにきて全盛期到来の感。

しかし7枠14番は苦しいか。

総合評価:C

 

15. オセアグレイト

ステイヤーズS組が全くと言っていいほど

有馬記念で好走出来ないのは偶然ではない。

中山の3600mを走ってからの中2週でまともに走るのは難しい。

さらにステイヤーズSはG2だが、強い馬は2000〜2500mの重賞に出るので、

G2に相当するような強いメンバー構成にはならない。

よってこの馬も厳しい。

総合評価:D

 

16. ユーキャンスマイル

前走の調教は軽かったが、今回は良い調教が出来ており、

状態は戻ってきている感がある。

地力はそこそこで、脚質も後ろからでコーナーで動けないので、

いくら状態が良くてもヒモまでか。

総合評価:C

 

 

・印と買い目

◎ 9 クロノジェネシス

唯一のA評価。コースに不慣れな鞍上以外は不安はないです。

北村友一騎手を馬鹿にしているのではなく、

 単にこれまでの乗鞍が少ないという事実の話)

仮にアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが

出走してきたとしても、この馬を本命にしていたと思います。

 

▲ 13 フィエールマン

先に記したように急坂で止まる懸念は大きいですが、

これといってもっと上位に評価すべき馬も見当たらなく、

2番手評価とします。

なお、◯は◎との逆転を想定しているので、2番手評価ながら▲としました。

 

▲ 10 カレンブーケドール

もう一頭▲をつけます。

各馬の寸評では中山苦手説を書きましたが、それが間違っているのなら

フィエールマンより先着できるのだと思います。

ただ、適性が抜群のクロノジェネシスより先着するイメージまでは湧きません。

また、ジャパンカップを2年連続で好走したことが

この馬の評価を上げる要因になっていますが、今年も昨年も

東京2400mでは非常に有利な1枠1番だったことは結構皆忘れている感じがします。

 

△ 4 ラヴズオンリーユー

△ 5 ワールドプレミア

△ 14 サラキア

△ 16 ユーキャンスマイル

3着候補です。

 

※買い目

▪️単勝

9

 

▪️3連単フォーメーション

9 → 10.13 → 4.5.14.16

 

単勝に注ぎ込めるだけ注ぎ込みます。

3連単はおまけです。