この時期の3歳重賞の予想の考え方
今週からクラシックやNHKマイルカップといった
G1に向けた前哨戦の3歳重賞が次々に始まります。
3歳重賞における予想の考え方を記しておきます。
古馬重賞では考慮する要素を、3歳重賞ではしなかったり、
優先順位が異なることもあります。
>重視したい要素
・能力、完成度
・距離適性(特に1200m〜1600m)
・前走勝っているかどうか、その勝ち方
(前走重賞はこの限りではない)
・調教
>通常と同じように考える要素
・脚質の有利不利
>あまり考えない要素
・馬場、コースの適性(東京以外)
・血統
ひとつずつ解説します。
▪️能力や完成度
これは当たり前ですね。
どんな年齢でも重要ですが、特に成長段階の3歳馬ですから
現時点での能力や走りの完成度(致命的な悪癖がないか)が
他の要素を凌駕するのは言うまでもありません。
▪️距離適性
1600mと1400m以下には大きな壁があるように感じていて、
さらに1400mと1200mも大きく違います。(※この時期の3歳では)
長年競馬を見ている方なら、この感覚はわかると思います。
1600mだと条件戦でも苦戦する馬が1400m以下で圧勝したりします。
さらに1400mでも活躍できなかった馬が
夏にスプリント戦で浮上したりするのは何度も見ています。
春の3歳重賞は1600mが多いですから、距離をこなせるかは重要です。
▪️前走勝っているかどうか、その勝ち方
前走重賞はともかくとして、重賞でなければ
勝っていることが非常に重要です。
前走重賞以外で敗戦している馬が
今回馬券に絡むことはほぼ無いと言っていいくらいです。
前走勝っていれば何でもいいわけではなく、勝ち方は重要です。
勝ち時計や上がり3Fのタイムもいいですが、
実際にレース映像を見て、展開の有利不利や加速等を確認します。
重賞以外で前走勝てていないのならば、
能力や完成度が足りていないということです。
▪️調教
これはあまり詳しいわけではないですが、
好タイムを楽々と出せている馬はどうしても評価が上がりがちです。
調教がレースに繋がらない馬も、逆に調教は動かないのにレースでは
結果を残す馬もいますが、一つの指標にはなります。
この時期の3歳馬は急成長することもあり、
調教にあらわれることが多いです。
▪️脚質の有利不利
あまりに能力が違いすぎる強い馬がいる場合は別ですが、
脚質の有利不利は古馬重賞と同じくらいの感覚で考慮します。
有利な脚質な馬だとしても、能力が足りていない場合は買いません。
▪️馬場、コースの適性
馬場やコースの適性は古馬重賞ではかなり重視すべきですが、
3歳重賞では能力や完成度が優先されます。
(逆に言えば、3歳春までのコース実績はあまり意味をなさないかも?)
ただし、東京コースだけはある意味特殊なので、
少し考えるかもしれません。
▪️血統
上の馬場、コースの適性と重なりますが、
血統は考えなくてもいいくらいです。
例えばクロノジェネシスは今では欧州血統らしさを見せて
タフな馬場で絶対的な強さを見せつけていますが、
3歳春までは末脚のキレを持ち味にしていました。
これはそもそもの能力が高いため、
3歳ではキレも十分にトップクラスだったためでしょう。
2歳重賞と同様に、この時期の3歳馬も
まだまだ判断材料に乏しいため予想が難しいです。
ただ、しっかり見ておくとG1の予想にもつながると思いますので
わからないからといって予想する前から諦めないようにします。
(予想をした結果、買うべきではないと判断して
スルーはするかもしれません)