RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

桜花賞予想【2021年】

今年もついにこの季節がやって来ました。

牝馬クラシック第一戦、桜花賞の予想です。

 

 

・出走メンバーと枠順

今回から諸事情によりコース解説の画像は転載しません。

予想に必要な際には競馬ラボさんのコース解説ページの

URLを示させていただくことはあるかもしれませんが、画像は載せません。

(各自飛んで見てくださいというスタイルにいたします。)

 

f:id:RM_horse:20210410214530j:image

 

現時点での3歳牝馬の最強決定戦にふさわしいメンバーだと思います。

(※この後オークスNHKマイルCに分かれるので、

 桜花賞は3歳牝馬の有力馬が全員集合する最初で最後のレースなのです。)

枠の有利不利に関しては、重要なポイントなので後述します。

 

 

阪神芝1600mは内枠有利?外枠有利?

阪神芝1600mのコース傾向を軽く調べると、内枠有利と言っていたり

外枠有利と言っていたりすると思います。

どっちやねんって感じだと思いますが、実はこれ両方とも当てはまります。

そのカラクリはAコースとBコースにあります。

Aコースは内枠有利、Bコースは外枠有利(というよりは内枠不利)なのです。

ちなみに今回の桜花賞はBコースです。

 

Bコースになるとコース幅が仮柵によって狭くなり、

普通に考えると荒れた内側がカバーされて内枠先行馬が有利なように感じますが、

それよりも外回りでスピードに乗るのを活かせる枠の方が有利なのだと思います。

 

ただし、前述でもカッコで書いたように

外枠が有利なのではなく内枠が不利なのです。

実際に桜花賞がBコースになった2007年以降、

1,2枠からの勝利はゼロで、それだけでなく

2着も2018年1番人気のラッキーライラックのみで、

3着まで広げても他に4頭しかいません。

1,2枠はかなりの鬼門だということがわかると思います。

 

今年はなんと1番人気濃厚のソダシが2枠4番です。

果たしてソダシはどうなるのか?よく考えてみます。

 

 

桜花賞で2歳女王が勝てなかった理由

過去の桜花賞を思い返してみると、強かった2歳女王が

桜花賞では負けていることが多いなあと感じると思います。

 

ここ3年の桜花賞はアーモンドアイ、グランアレグリア、デアリングタクトですから

2歳女王が敗戦するのも致し方なしでしょうけれど、

2017年は4戦全勝の2歳女王ソウルスターリング単勝1.4倍に押されるも3着。

その時の勝ち馬はレーヌミノルですが、レーヌミノルはその後13戦走るも

一度も3着以内に入ることなく引退しました。

ソウルスターリングはその次のレースでオークスを圧勝していますから

実力的には十分備えていたにも関わらず、伏兵に敗れているわけです。

2016年も2歳女王のメジャーエンブレム単勝1.5倍でしたが4着と

期待を裏切る結果となっています。

 

強い2歳女王が負けるのは偶然では済まされないデータがあります。

阪神JFの勝ち馬が桜花賞を勝ったのは2010年のアパパネまで遡ります。

過去10年、阪神JF勝ち馬の桜花賞成績は0−3−1−4です。

8頭中6頭は1番人気でしたので、複勝率50%はかなり微妙です。

阪神JF桜花賞も同じ阪神1600mなのに、

なぜ阪神JFの勝ち馬は勝てないのでしょうか?

 

その理由は前述のAコースとBコースにあります。

阪神JFは通常Aコースで開催されるため、桜花賞とは傾向が変わります。

阪神JFで強い勝ち方をしても、Bコースに適性があるとは限らないからです。

実際の阪神JFの勝ち馬を見てみると、それがよくわかります。

2019年:レシステンシア

2018年:ダノンファンタジー

2017年:ラッキーライラック

2016年:ソウルスターリング

2015年:メジャーエンブレム

 

並べてみるとズラっと先行馬が揃っていることに気がつきます。

(ダノンファンタジー阪神JFを追い込みで勝ちましたが)

桜花賞は道悪や超スローペースにでもならない限り、

先行馬にはなかなか厳しいレースなのです。

 

2歳女王が桜花賞をなかなか勝てないのは、

こういう理由ではないかと考えています。

 

 

・ソダシは過去の2歳女王とは一味違う

前置きが長くなりましたが、やっとソダシの話です。

 

ソダシは過去4戦全て5番手以内を先行している馬なので

前述の桜花賞で苦戦する2歳女王の傾向に見事に引っかかります。

さらに枠順も成績不振の2枠であり、これだけ聞くと

「ソダシは危険な人気馬だ」と思うことでしょう。

 

しかし、忘れていることがあります。

昨年の阪神JFはBコースを使用していたのです。

さらに道悪でもスローペースでもないのに

初角5番手、4角4番手を通過して勝ちきっているのです。

これはかなり凄いことだと思います。

有利不利を超えてきているわけですから。

 

普通だったらBコースが仇となり負けているところなのです。

10年後とかに振り返って、

「あの年は阪神JFがBコースだったんだよな。

 いつも通りのAコースならソダシが勝って

 白毛馬初のG1勝利が見れたかもしれないんだよなあ。」

なんてことになっていてもおかしくなかったはずです。

 

ですがソダシはBコースでも関係なく勝ってしまった。

例年の2歳女王の苦戦パターンに陥らない可能性があるのです。

 

今年の桜花賞

「コース傾向や枠順が不利ながら、同じ阪神JFを勝ったソダシを信じるか?

 他の展開有利な差し追い込み馬から入るか?」

というのが予想のポイントだと思います。

 

 

・スローペースは考えにくい、超ハイペースはあるのかも?

レース展開は、阪神JFでもそこそこのペースで逃げたヨカヨカがいるので、

2019年にグランアレグリアが4コーナーでまくって

先頭に立って押し切った時のような超スローペースは考えにくいです。

 

かといって、超ハイペースも考えにくいですが可能性はあります。

それはメイケイエールの大逃げです。

メイケイエールは重賞を3勝していますが、綺麗に走ったことは1度もありません。

向正面ではやりたい放題暴れたい放題にフラフラ走り、

正面の直線だけで競馬をしています。

それで重賞を3つも勝っているのは、只者ではないです。

 

前走のチューリップ賞ではむしろ2歳時よりひどくなっているかのようでした。

名手武豊騎手が制御不能になっているのは私は初めて見ました。

本当は馬群でなくても道中は中団で抑える競馬をしたかったと思いますが

抑えきれずに3,4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切ってしまいました。

 

こんな調子ですから大逃げはあるのかもしれません。

しかしテンが速いわけではないので、逃げれるとしたらヨカヨカが出遅れ、

他に逃げたい馬がいないケースに限ります。

なので、基本的にはヨカヨカがペースを作ると思っています。

 

狙いどころはやはり末脚鋭い差し追い込み馬です。

 

 

・各馬寸評

各馬の評価です。

総合評価のA〜Dの意味は以下の通りです。

A:本命候補

B:相手には抑えておきたい

C:穴党、点数に余裕ありなら抑えたい

D:買えない

これは実際の印と買い目とは異なります。

馬券を買う時は点数を絞るのでこの通りには買いません。

 

①ストライプ

実績 ★★★☆☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★☆☆☆☆

調教 ★★★★★

総合評価:C

1600mが新馬の6着のみで、距離が少し長そう。

調教は抜群なのでここで大敗したとしても

距離短縮で非常に強い可能性がある。

 

②ファインルージュ

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★★★★☆

調教 ★★★★☆

総合評価:C

桜花賞フェアリーS組は成績不振なのは、

フェアリーSのレベルの話だけではないと考えている。

上がりのかかる1月の中山と高速の上がりになりやすい桜花賞とは

同じ1600mでも求められる適性が全然違う。

速い上がりに対応できるかが鍵。さらにメンバーレベルも上がる。

 

③ブルーバード

実績 ★☆☆☆☆

末脚 ★☆☆☆☆

距離 ★☆☆☆☆

調教 ★★★☆☆

総合評価:D

前走フィリーズレビュー15着からの桜花賞参戦では厳しい。

 

④ソダシ

実績 ★★★★★

末脚 ★★★☆☆

距離 ★★★★★

調教 ★★★★★

総合評価:A

ソダシに関しては前述しているので、そちらを参照。

調教も抜群。4着以下は考えられない。

 

⑤アカイトリノムスメ

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★★☆

距離 ★★★★★

調教 ★★★★☆

総合評価:C

この馬の1番の不安は遠征。

新馬戦が新潟で7着と大敗。その後東京で3連勝。

遠征が苦手な可能性は大いにありそう。

 

⑥ストゥーティ

実績 ★★☆☆☆

末脚 ★★☆☆☆

距離 ★★★☆☆

調教 ★★★☆☆

総合評価:D

チューリップ賞は1着同着の2頭がまともな競馬をしていない。

その中でおそらくまともに走った中での3着というのは

レベルの差がかなりあることを表している。

 

⑦ククナ

実績 ★★★☆☆

末脚 ★★★★☆

距離 ★★★☆☆

調教 ★★★☆☆

総合評価:C

シンザン記念4着は今となっては実は致し方ない。

2着馬も3着馬もその後重賞を勝っている。

しかしクイーンC3着というのは、この馬の現在地を表している。

G1では通用するとはあまり思えないが、末脚は良いものを持っている。

 

⑧メイケイエール

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★★☆

距離 ★★★☆☆

調教 ★★★★★

総合評価:D

潜在能力は高いはず。調教で最も速い時計を出している。

しかし折り合わずにまともに走らない馬がG1は勝てない。

ゴールドシップオルフェーヴルでさえ、競馬ではちゃんと走っていた。

牡馬であれば間違いなく去勢されているくらいの制御不能さだが

牝馬なのでそれも出来ずに苦しい。

 

エンスージアズム

実績 ★★☆☆☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★☆☆☆☆

調教 ★★★☆☆

総合評価:D

好走が1800mに限定されており、1600mはむしろ短い。

レベルの面でもまだまだ足りなそう。

 

⑩アールドヴィーヴル

実績 ★★★☆☆

末脚 ★★★★★

距離 ★★★★☆

調教 ★★★★★

総合評価:B

末脚はメンバー中1位2位を争う。

調教が抜群で、枠もいいところなので

適性面、展開面は非常に向く。

あとは前走で18kgも減った馬体が戻っているかどうか。

 

⑪ジネストラ

実績 ★★☆☆☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★☆☆☆☆

調教 ★★★☆☆

総合評価:D

まだ実力が足りない感がある。

 

⑫ヨカヨカ

実績 ★★★☆☆

末脚 ★★☆☆☆

距離 ★★☆☆☆

調教 ★★★☆☆

総合評価:C

阪神JFはよく粘っているとは思う。潜在能力は高い。

前残りの展開になるならば、3着もあり得るか?

 

⑬エリザベスタワー

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★★★★☆

調教 ★★★★☆

総合評価:D

チューリップ賞は折り合いを欠いていたが勝利。

しかし、メイケイエールはもっとひどい有様で、

そのメイケイエールにやっと同着した。

折り合いが中4週で解決しているとは思えないし、

そんな状態ではG1では厳しい。

 

⑭ミニーアイル

実績 ★★☆☆☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★☆☆☆☆

調教 ★★☆☆☆

総合評価:D

現状では1200mしか勝ち鞍がなく、1600mは初めて。

いきなりG1では厳しい。

 

⑮シゲルピンクルビー

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★☆☆☆☆

調教 ★★★★☆

総合評価:C

現状では1400m2戦2勝。1600mに対応できるかがポイント。

そして、末脚は姉のシゲルピンクダイヤほどではなさそう。

 

⑯ソングライン

実績 ★★★☆☆

末脚 ★★★★★

距離 ★★★☆☆

調教 ★★★★★

総合評価:B

末脚が素晴らしい。調教も抜群。

まだ上位レベルの馬との対戦はないが、一発があってもおかしくない。

 

⑰ホウオウイクセル

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★☆☆

距離 ★★☆☆☆

調教 ★★☆☆☆

総合評価:D

まだ速い上がりの競馬が未経験で、その対応が問われる。

戦ってきたメンバーのレベルもあまり高くなく、

2走前にはファインルージュに完敗。

 

⑱サトノレイナス

実績 ★★★★☆

末脚 ★★★★★

距離 ★★★★★

調教 ★★★★☆

総合評価:A

差し馬が有利なコースであり、展開は向く。

阪神JFではハナ差及ばずだったが、逆転は十分ありそう。

大外枠は内枠よりは悪くはないが、大外ぶん回しになりやすいため

良い枠というわけでもない。

 

 

・印と買い目

◎ ⑱サトノレイナス

今回はソダシとの逆転があると思い選びました。

阪神JFを見返してみても、差し馬が有利ではありましたが

ルメール騎手には珍しく、進路が確保できない競馬の中、

残り200mだけの追い込みで接戦でした。

今回は外を回す展開で距離ロスにはなりそうですが、

前が塞がって進路を迷うことはないでしょう。

 

◯ ④ソダシ

ソダシとサトノレイナスが抜けている存在だと思います。

 

▲ ⑯ソングライン

▲ ⑩アールドヴィーヴル

3着候補はこの2頭に絞りました。

 

 

※買い目

▪️単勝

 

▪️馬連とワイド

④ー⑱

 

▪️3連単フォーメーション

④⑱→④⑱→⑩⑯