【2022年】天皇賞・春予想
先週はG1も無かったのでお休みいただきました。
今週もゴールデンウィークなのでやめようかなと思いましたが、約1名に読んでほしいので書きます。
予想のポイント
多くの競馬予想媒体では
・長距離適性
・京都コースではなく阪神コースであること
・ローテーション
などを中心に予想を組み立てていますが、それは良馬場や稍重馬場の話※。
金曜日にまとまった雨が降り、土曜日は雨は降らないもののレース当日の日曜日は雨。
重馬場あるいは不良馬場が予想されます。
こうなると重要なのは重馬場適性。時計のかかる重馬場での好走実績や血統が予想のポイントになります。
(走法でも濡れた馬場の得意不得意がわかるらしいですが、私は理解できていないのでここでは省きます)
血統は今回たくさんいますが、ステイゴールド系は重馬場でパフォーマンスを上げる傾向があります。
さらに大きいレースほどパフォーマンスを上げる馬が多いのもステイゴールド系の特徴なので、穴ならステイゴールド系がおすすめです。
じゃあステイゴールドだけ着目していればいいかというとそうではなく、母に欧州系の重厚な血統を持っている馬も好走が期待できます。
代表的な血統はSadler's Wellsです。母系に持っているとタフな馬場に強くなる傾向が非常に強いです。
あとは枠も内枠が不利にはなりそうです。内側の馬場が荒れてくるのでそこを通った馬は消耗が大きいです。
外枠が有利とまでは断言しにくいですが、内が不利とは言えそうです。
※競馬予想媒体をバカにしているわけではありません。直前にならないと週末の天気はわかりませんから、早い段階で予想をすると良馬場前提で話すのは当然です。
各馬評価
早速ですが出走全頭の評価です。
今回は実績、重馬場適性、総合評価を3つを記します。
総合評価のA〜Dの意味は以下の通りです。
A:本命候補
B:相手には抑えておきたい
C:穴党、点数に余裕ありなら抑えたい
D:買えない
これは実際の印と買い目とは異なります。
馬券を買う時は点数を絞るのでこの通りには買いません。
①アイアンバローズ
実績 ★★☆☆☆
重馬場適性 ★★★★☆
総合評価:C
重馬場の経験は無いが、父オルフェーヴルで母父がNureyev系、母母父がRoberto系なのでこなすはず。
折り合い難の馬だが、雨の馬場は滑らないように気をつけるため折り合いがつくことが多いとアンカツさんがおっしゃっていた。
ただし、最内枠は厳しい。
②ハーツイストワール
実績 ★☆☆☆☆
重馬場適性 ★★☆☆☆
総合評価:D
この馬も重馬場経験は無い。父ハーツクライは重馬場は可もなく不可もなく。
母父はDamascus系でスピードよりの血統で、そこまで重馬場適性が高そうには感じない。
③ディバインフォース
実績 ★★★☆☆
重馬場適性 ★★★☆☆
総合評価:D
ワークフォース産駒は重馬場適性のある馬が多いが、母系にあまり重馬場が得意そうな血が少ない。
内枠もあり厳しいか?
④ユーキャンスマイル
実績 ★★★★☆
重馬場適性 ★★★☆☆
総合評価:C
重馬場はこれまでのレース実績から苦手でも得意でもないといったところ。
かつてはG2、G3番長でG1になると位置が後ろのせいかひと押し足りない馬であったが、
加齢によるせいか前走のG2阪神大賞典では5着と敗れてしまった。
ここはG1なので厳しいのは確かだが、そこまでメンバーレベルが上がっていないのも事実。
展開次第では一発があるかもしれない。この馬をG1で買う最後のチャンスではないか?
⑤マカオンドール
実績 ★★☆☆☆
重馬場適性 ★★★★☆
総合評価:C
重馬場は1−0−1−1で、着外は未勝利戦の1600mなので馬場よりも距離不足が原因か?
ゴールドシップ産駒は重馬場で成績を上げる傾向がある。
あとは位置が後ろなので届くかどうか?
⑥メロディーレーン
実績 ★☆☆☆☆
重馬場適性 ★★★★★
総合評価:C
この馬は血統的に見ると重馬場の鬼です。
父オルフェーヴルに母父がSadler's Wells系、母母父がMill Reef系と重馬場が得意なのは間違い無い。
この馬は身体が小さいことで有名ですが、小さい馬の方が雨が得意な傾向もある。
しかし小さすぎるきらいはある。350kg前後しかない馬体だと、使い詰めの今よりも休み明けで買いたい。
⑦テーオーロイヤル
実績 ★★★☆☆
重馬場適性 ★★★☆☆
総合評価:C
意外とリオンディーズ産駒は重馬場の成績が良い。
なのでこの馬もと思いたいが母系に重馬場が得意な要素が足りない感がある。
良馬場なら本命候補だったが、雨の分割引。
⑧クレッシェンドラヴ
実績 ★★★★☆
重馬場適性 ★★★★★
総合評価:B
この馬は父ステイゴールド、母父Sadler's Wellsと重馬場が得意な血統。雨馬場の七夕賞を勝っていることもそれを裏付けている。
2021年の大阪杯は雨馬場で大敗しているが、コンディションの問題が大きい。
今は8歳ながらコンディションを上げてきているのが調教からわかる。
相手には入れておかなければいけない存在。
⑨ヒートオンビート
実績 ★★★★☆
重馬場適性 ★★☆☆☆
総合評価:C
キングカメハメハ産駒もディープインパクト産駒も重馬場で活躍している馬はいるが、それは母系で重馬場要素をプラスしているケースがほとんど。この2頭の組み合わせで重馬場適性が高いとは思えない。
この馬の唯一重馬場に強い要素は母母父のMarjuだが、それだけでは薄い印象。
実力はあるので良馬場なら面白い存在だっただけに、雨が降ったのは不運。
⑩トーセンカンビーナ
実績 ★★☆☆☆
重馬場適性 ★★★☆☆
総合評価:D
重馬場は新馬戦の2着のみ。血統面は重馬場に対応できないわけではないが、特別得意ではないという印象。
実力面も衰えが見え、ここでは厳しい。
⑪マイネルファンロン
実績 ★★★☆☆
重馬場適性 ★★★☆☆
総合評価:C
ステイゴールド産駒で母系にブライアンズタイムがあるので重馬場は得意そうだが、良馬場の方が成績が良い。
同じステイゴールド産駒でもクレッシェンドラヴの方を狙いたいが、
ステイゴールド産駒はG1でとんでもない力を発揮することはあるので油断できない。
⑫ハヤヤッコ
実績 ★☆☆☆☆
重馬場適性 ★☆☆☆☆
総合評価:D
血統面では重馬場に強い要素は無い。
ダートを主戦場にしているので良馬場よりは重馬場が良いのは確かだが、それは時計がかかった方が良いという意味。
重馬場が得意という話ではない。芝も未勝利戦の勝利のみ。
いくら雨が降ったとしてもG1では厳しい。
⑬ロバートソンキー
実績 ★☆☆☆☆
重馬場適性 ★★★★☆
総合評価:D
ルーラーシップ産駒は重馬場が得意で、この馬も1勝クラスでは不良馬場で勝ち上がっている。
しかし3勝クラスを勝てていない現状の実力で、さらに左回りしか勝てていない。G1では厳しい。
⑭ヴァルコス
実績 ★☆☆☆☆
重馬場適性 ★★★★☆
総合評価:C
父ノヴェリストはMonsun系なので重馬場には対応できるはず。
あとは青葉賞2着以降、馬券内が無いので実力が足りているかどうか。
⑮タガノディアマンテ
実績 ★★☆☆☆
重馬場適性 ★☆☆☆☆
総合評価:D
ステイゴールド系のオルフェーヴル産駒であるが、重馬場でパフォーマンスを落としている。
ここでは厳しい。
⑯タイトルホルダー
実績 ★★★★★
重馬場適性 ★★★★★
総合評価:A
メロディーレーンの半弟なのでこの馬も道悪の鬼である可能性が高い。
阪神3000mの菊花賞を逃げて圧勝しており、ここも逃げればしぶとい。
割り切って迷わず逃げれば勝つのではないか。
⑰シルヴァーソニック
実績 ★★☆☆☆
重馬場適性 ★★☆☆☆
総合評価:D
不良馬場で一度走っているが、0.8秒差の6着と微妙。
実績にも乏しく、ここは厳しい。
⑱ディープボンド
実績 ★★★★★
重馬場適性 ★★★★★
総合評価:A
昨年の阪神大賞典は重馬場だったが後続に大きな差をつけて圧勝しており、重馬場適性は高い。
実績も文句がなく、人気にはなるが逆らえない。
印と買い目
◎ ⑯タイトルホルダー
勝つならこの馬ではないでしょうか?
菊花賞の走りが再現できれば、ディープボンドでも追いつけません。
横山和生騎手が思い切って逃げてくれることを願い、単勝を買います。
○ ⑱ディープボンド
連系の軸ならこっちだと思います。4着以下は想像がしにくいです。
タイトルホルダーが崩れるのなら、勝つのはディープボンドでしょう。
▲ ⑧クレッシェンドラヴ
全く人気がありませんが、重馬場ならかなり面白いと思います。
△ ⑪マイネルファンロン
△ ⑭ヴァルコス
単勝 ⑯
馬連 ⑯ー⑱
ワイド ⑧ー⑯⑱