RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

第1回 競馬初心者講座 〜競馬新聞はどう読む??〜

 

競馬は興味あるけど、何を買ったらいいの??

 

競馬を初めてやろうとする時、最初にぶち当たる壁です。

予想の参考にするのに、競馬新聞またはそれに準ずるものはかかせません。

 

私は競馬デビューの際に競馬に精通した友人がいたので

初めて見る競馬新聞の見方を横で説明してくれました。

ですが、皆が皆同じように教えてくれる友人がいるとは限りません。

そこで、競馬新聞は何を見たら良いか簡単に書きたいと思います。

 

 

 

・まず競馬新聞を買うか、ネットで近いものを見よう

競馬新聞は各社から480〜520円くらいの価格で販売されています。

正直言って高いです。

最初はスポーツ新聞でもいいと思います。

オススメは夕刊紙ですが東スポ

140円で競馬新聞並みの情報量があります。

 

あとはネットで無料のものがあります

競馬ラボさんは全レース無料で載せています。

どうしても新聞ほど俯瞰して見ることができませんが、

これから書く情報は全て載っています。

 

 

 

・競馬新聞に載っている「馬柱」とは?

では、競馬新聞やスポーツ新聞を手にしたところで何を見るか?

こんな感じのものが載っていますよね?

 

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これを馬柱(うまばしら)といって、その馬の近5,6走くらいの競馬のデータが書いてあるんですが・・・

 

なんだこれ??ですよね。

 

一応JRAの公式YouTubeチャンネルで読み方の解説があるんですが、

競馬新聞は情報量が多すぎるため、もういいや!となりやすいです。

その動画を下に載せておきますね。

 

 

 

はい、全部見て覚えられましたか??

無理です。いきなり覚えられるわけがないのです。

 

要は全部覚える必要はないんです。

まず絶対に必要なところだけ見て

興味を持ったら上の動画を見て徐々に覚えていけばいいんです。

 

 

 

・馬柱の何を見たらよいか?何を基準に予想するか?

先ほどの競馬新聞の馬柱を拡大したものがこれなんですが、

 

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出典:競馬新聞のオススメと読み方

 

いろんな情報が限られたスペースをフル活用して載せていることがわかります。

 

それにしても細かいですよね。

先程記したように今全部覚える必要はないです。

 

競馬新聞が縦長であれば下の方から前走、前々走、3走前・・・

という感じで5,6走前まで載っています。

(横長の場合は右から新しい順が多いです。競馬ラボさんは逆ですが)

 

まず見るのは着順です。

右上に1番大きい数字が書いてあります。

上の画像だと2着ですね。

前走の着順が良ければ次のレースも期待できますよね。

 

ただし、前走1着は要注意です。

なぜなら前走が1着だと次はクラスが上がるからです。

クラスに関しては後で簡単に記しますが、

要はサッカーのJ1、J2みたいなものです。

前年J2で優勝したからといって今年J1で優勝する確率が高いかといったら、そうではないですよね。

競馬も同じでクラスが上がると通用するかどうかはわかりません。

もちろんクラスの壁を跳ね除けて勝つ場合もあります。

 

まずは最近の着順が上位の馬を選ぶ

これだけで名前や数字だけで選ぶよりよっぽど精度が上がります。

 

前走は案外でも、その前までは安定して良い成績の馬もいいでしょう。

立て直して走る場合が多いです。

 

 

 

・穴馬の見つけ方

前述の通り、最近の着順が2着とか3着が多い馬を選べば的中する可能性が上がりますが、

どうしても人気馬だけになってしまいます。

 

それでも当たればいいのですが、当たった時のリターンは少ないですし

やっぱり自分なりの穴馬を見つけた上で当てたいのが人間の心理です。

 

そこで、着順以外に2つだけ見てほしい項目があります。

 

 

① 脚質を見てみよう

 

もう一度先ほどの馬柱を見てみましょう。

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下から2段目の通過順位を見てください。

上の画像の例だと左から 3 3 3 と書いてありますね。

これはスタート後と各コーナーの通過時のポジションを表しています。

スタート後から道中は3番手を追走して、最終的には1つポジションを上げて2着になったということです。

 

競馬は基本的に先行していく馬が有利です。

成績が振るわない馬でも先行できる馬は注目です。

レースは芝とダート(砂)の2種類ありますが、

ダートでは先行有利がより顕著になります。

そして、レースの設定距離が短くなればなるほど先行有利になります。

 

 

②後方からの追い上げ

 

それではスタートが悪くポジションが後方になってしまいがちな馬は

馬券には入れられないでしょうか?

そんなことはありません。

 

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出典:競馬新聞の見方 東スポ

 

別の馬柱ですが、この馬は 10→11→11 ときて

最後は1着になっています。

後ろからの追い込みが決まった形です。

ここまで極端に決まらなくても、後ろから少しでも着順を上げることが出来る馬は

最後の直線での脚力を持っていそうです。

この脚力のことを末脚(すえあし)といいます。

 

末脚を見るには通過順位と着順だけでなく、もう一つデータがあります。

それは上がり3F(ハロン)のタイムです。

ハロン(Furlong)とは長さの単位で

1ハロンがだいたい200mです。3ハロンは約600mになります。

上がり3ハロンのタイムというのは、ゴール前残り600mを何秒で走ったかということです。

上の馬柱だと、通過順位の右に書いてある33.4という数字です。

この馬は4コーナー通過時点で11番手から、

最後の600mを33.4秒で駆け抜けてごぼう抜きしたということです。

 

ここまでかっこよくごぼう抜き出来る馬は少ないですが、

少しでも前の馬を抜かせられる馬は要注目です。

 

また、上の画像では33.4の数字が白抜き文字になっていますよね?

これはレースに出走した馬の中で、上がり3Fのタイムが最速であることを示しています。

新聞によっては白抜きではなく太字だったり、

もしくは1位が白抜き、2位が太字といったパターンもあります。

ネットの馬柱であれば1位〜5位くらいまで色分けされてるものもあります。

 

着順が悪くても上がり3ハロンが上位の馬がいたりもします。

そういう馬も要注目です。

 

 

・まとめ

以上に記した

  • 最近の着順がいい馬を選ぶ。
  • 着順が悪くても前のポジションが取れる馬を選ぶ。
  • 余裕があれば最後の直線で追い上げられる馬を選ぶ。

これだけ覚えていれば本格的な予想が出来ます。

 

ウソっぽいですが本当です。

私は競馬デビューの際はこれくらいしかわかりませんでしたが、収支をプラスにして帰りましたから。

 

もちろん馬柱に無駄な情報はありませんから、全部覚えた方がより楽しめますが、

パパッと予想する時はだいたいこんなところくらいしか見ません。

 

 

第2回では、

馬券の種類とオススメの買い方

について解説します。

 

 

 

また、基本は今までのことだけ覚えておけばOKですが、

下記に参考になる情報を書いておきますので、もしよければご覧ください。

 

 

 

・参考:馬の成績の表記

例えば大相撲であれば勝ち負けがはっきりしているので、

◯勝△敗 といったように簡単に成績を表現できますよね?

 

ですが競馬の場合、1着だけでなく2着や3着も重要です。

なので競馬はちょっと変わった表記をします。

それではシュヴァルグランという馬を例に紹介します。

 

シュヴァルグラン | 競走馬データ - netkeiba.com

 

シュヴァルグランの全成績は 7-7-7-8 と表記されます。

これは左から1着の回数、2着の回数、3着の回数、4着以下の回数 を表しています。

つまりシュヴァルグランは全29戦で7勝、2着7回、3着7回、4着以下が8回ということです。

 

これは競馬場別の成績や距離別の成績も同じように表現されます。

同じくシュヴァルグランを例にすると

東京競馬場は 2-0-1-1

中山競馬場は 0-0-2-1

芝2200mは    0-0-0-3

芝2400mは    4-2-2-2

となります。

 

これを見るとシュヴァルグラン中山競馬場より東京競馬場が得意で、

2200mは苦手だけど2400mは得意ということがわかりますね。

 

最近成績が悪いけど、それは競馬場や距離が合わなかったからだ!

といったように穴馬を見つけられるかもしれません。

 

 

 

・参考:競馬のクラス分け

少しだけ競馬のクラス分けの話が出ましたので、一応載せておきます。

 

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出典:JRA公式HP

レースのクラス分け:競馬のルール JRA

 

画像のように、競馬のクラス分けはピラミッド方式になっています。

新馬戦(デビューの馬だけ出られる)および未勝利戦を勝つと一個上の500万以下のクラスに出ることができます。

この500万とか1000万というのは馬が持っている賞金(収得賞金)と思ってください。

※実際に馬主さんが貰う賞金とは異なります。

 

1600万以下のクラスを勝つとオープン特別以上になりますが、

ここからはピラミッドではなく、勝ち数や馬が持っている賞金による区別がありません。

もちろん上にいけばいくほどレースの賞金が上がるので、強い馬が出てくるようになります。

その為1600万以下のレースを勝った馬はオープン馬と呼ばれます。

 

そして、G3以上のレースのことを重賞といい、

その最高峰がG1というわけです。

 

その気になればG2やG3、もっと言えばオープン特別やリステッドを勝っていない馬も

一番上のクラスのG1に挑戦することは出来ます。

 

しかし、実際のレースは頭数に上限があり(最大18頭)、

はみ出た分は賞金を持っていない馬から除外されていきます。

G1以外のレースに出るのはG1に出るためでもあるのです。

 

 

例外として2歳と3歳の5月度※までは1000万以下や1600万以下のレースは設けられておらず、

いきなりオープン特別以上のレースになります。

今週末の日本ダービーも3歳のG1です。

ややこしいですよね。

※馬の年齢は誕生日ではなく1月1日に1つ歳をとるようにカウントしています。

 

また、余談ですが500万以下、1000万以下、1600万以下の表記は2019年6月から

1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスという名前に変更されます。

1回勝った馬が出るクラス、といったように少しわかりやすくなります。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。