京成杯予想【2021年】
皐月賞と同じコースの3歳重賞ですが
つい3週間前に同コースでG1のホープフルSがあったため
あまり有力馬は集まりにくいのが現状です。
しかし、2018年勝ち馬ジェネラーレウーノは
その後皐月賞で3着になったように
完全に皐月賞で無視していいとは限りません。
皐月賞で当てたければしっかりチェックしておくべきレースです。
・コース解説と枠順
▪️コース解説
競馬ラボさんのコース解説です。
出典:競馬ラボ様
中山コースは正面の直線はほとんど上り坂で、
1,2コーナー中間を頂上として向正面の直線に向かって下っていきます。
3,4コーナーは平坦も小回りで進出が難しく、
基本的には先行馬有利ですが
ゴール前には急坂があるため、ここで止まる馬も結構います。
先行脚質で坂でもバテないのが理想です。
▪️枠順
前走重賞出走はプラチナトレジャーのみ。
2勝馬が1頭もいないというメンバーになりました。
ただ、後述しますがレベルが低くて悩むレースではないと思います。
・先行馬が有利なコースだが
中山2000mで展開有利なのは先行馬です。
しかし昨年はクリスタルブラックが差し切り勝利をしています。
これは2着スカイグルーヴが早めにまくって先頭に立ったため、
前が潰れて差しが届く結果になりました。
今回は先行馬が多いメンバーで、3,4コーナーで一気にペースが上がって
ゴール前は消耗戦になりそうな気配です。
ですが今回の先行馬は先行しながら上がり使えていた馬が多いので、
そこまで脚質は気にしなくていいのかもしれません。
ただ、潰し合いになる可能性もあることは頭に入れておきます。
素直に実力を見極めて買おうと思います。
・いい馬が多くて迷う
さらにメンバーも全て1勝馬で、重賞経験のある馬も1頭と
馬柱だけ見るとレベルの高いレースには見えないですが
いろいろ見ていくと馬券に入れておきたい馬が多くて迷います。
突き抜けた存在はいないと思いますが、
ここでの上位の馬はその後の活躍にも期待していいと言えるほど
いいメンバーが揃った印象です。
・各馬寸評
出走馬の評価です。
総合評価の意味は以下の通りです。
A:本命候補
B:相手には抑えておきたい
C:穴党、点数に余裕ありなら抑えたい
D:買えない
これは実際の印と買い目とは異なります。
馬券を買う時は点数を絞るのでこの通りには買いません。
1. タイムトゥヘブン
前走は中山2000mで2着馬に1.4秒差もの大差をつけて圧勝。
この時のタイム2分3秒0は超優秀で、
同日のホープフルSの勝ち時計が2分2秒8であり、
単純に言えばホープフルSに出ていてもいい勝負ができたかもしれない。
(そりゃあ未勝利戦なら大差つけるよねという話)
この走りが出来るなら当然ここでは勝てるだろうけれど
中2週で同じパフォーマンスが出せるかどうか。
しかもデビューが11/14で、中2週→中2週→中2週と使い詰めの4戦目。
さすがに調子のピークは前走までではないかなと思ってしまう。
いくら前走がG1級の走りだったとしても、ここに出てくるのは焦りすぎ。
調教もポリトラックなのは身体の負担を気にしていそう。
勝ちか大敗かという馬だと思う。前走の走りが出来ると思うなら
単勝を全力で買うべきで、そうでなければ一切買わないべき。
総合評価:D
2. タイソウ
前走は2番手から直線で抜け出して2着に0.5秒差をつける完勝。
ただ、コーナーから押していってちょっとズブいかなという印象。
それでも坂で失速もしなかったので、コース相性も問題なさそう。
調教も動けており、調子も良さそう。
総合評価:B
3. グラティアス
前走は逃げ切り勝利だが、残り200mあたりから2着馬にじわじわと並ばれ
ゴール前では差し切られそうだったが、
残り100〜50mでぐいっと前に出て0.2秒差をつけて勝った。
調教は抜群に良い。
1番の懸念はハーツクライ産駒であること。
3歳春のハーツクライ産駒は中山2000mと相性が非常に悪い。
ただ、それは3歳春の段階ではハーツクライ産駒は先行できないことが多いため
逃げて勝ったこの馬には関係のないことかもしれない。
総合評価:A
4. タケルジャック
前走は1勝クラスで3着。
調教過程はかなりハードにされているため、
変わり身は怖いが、それを気にしているとこのレースは
全頭買わざるを得なくなる。
総合評価:D
5. ヴァイスメテオール
前走は2番手追走ながらも、かなり外を回して
ゴール前で差し切って勝利。
馬場のいいところをスムーズに走れて、逃げ馬が3着であり
展開も恵まれた感はある。評価がかなり難しい。
調教はかなり良いので、広く買う人は全く無視は出来ないと思う。
総合評価:B
6. テンバガー
新馬戦前の調教がすごく良い。
しかし、新馬戦は1着ダノンザキッド、2着ワンダフルタウンと
後に重賞を勝つ1,2着馬の3着に敗れてしまう。
続く未勝利戦は早め先頭の強引な競馬も能力で押し切って勝利。
そこから4ヶ月間隔が開いての休み明けの一戦となる。
調教本数が不足している印象があり、
最終追い切りも時計は悪くないが重い走りをしている。
ここは叩いてまだまだ良くなりそう。
いずれは重賞で買う日が来るはず。
総合評価:C
7. エイカイファントム
前走は1勝クラスで7着。
いくら本調子ではなかったとしても、重賞で通用する馬が
直前の1勝クラスで7着には敗れないと思う。
調教映像は無いが、併せ馬に先着して時計も良好と
調教内容は良さそう。
1ヶ月での変わり身に期待するならヒモに入れてもいいのかもしれない。
総合評価:C
8. ブラックロータス
前走はダート戦。芝の適性は走ってみないとわからない。
ただ、上がりが40秒もかかる特殊なダートで
芝とはかなりかけ離れた馬場であった。
調教では最終追い切りでタレ気味だったので
全体時計は悪くないが他の馬に比べると劣る印象。
総合評価:D
9. アクセル
前走は新馬戦で逃げ切りで、上がり3Fもトップ5でないので
評価が下がりがちだが、レースを見ると
残り250mあたりでムチを入れると反応良く加速し、
内容はよかったと感じる。
調教も動けている。
人気はなさそうだが高評価の1頭
総合評価:A
10. プラチナトレジャー
前走は東スポ杯2歳Sで4着。
重賞ではそこそこの実力に思っていた。
しかし調教は中間でも入念に乗り込まれており、
最終追い切りでは軽く促されただけで
うなるような動きで時計も出ている。
東スポ杯の調教を見ても、うなるような動きはなかった。
馬がガラッと変わってきたのかもしれない。
総合評価:A
11. ラカン
前走は福島の未勝利戦ながらも上がり3Fのタイムは圧倒的で
ここでも前が止まる展開なら1発あってもおかしくはない。
ただ、調教はダートコースで、脚元に不安があるのかもしれない。
総合評価:C
12. ディクテイター
前走は3番手から外を回して坂で2着馬を突き放す内容で悪くない。
しかし、調教は時計は出ているものの
併せ馬に先着を許す内容が続いており
他のメンバーと比較すると劣って見える。
総合評価:C
・印と買い目
◎ 10 プラチナトレジャー
最終追い切りの映像を見て決めました。
ここまで動きが変わるのだから2,3歳馬は面白いです。
位置はこのメンバーの中では後ろになってしまうかもしれませんが
前述の通り、先行馬が潰し合うこともあり得そうなくらい
先行馬が多数揃っていますので
一気に差し切ることが可能ではないでしょうか?
◯ 3 グラティアス
血統背景もあり(レシステンシアの半弟)、期待度の高い馬です。
ルメール騎手が鞍上なので、仕掛けのタイミングをミスすることもないでしょう。
前走内容から見ても、最後まで1番頑張れるのはこの馬です。
▲ 9 アクセル
上記の通り、前走の操縦性に対する評価が高いです。
調教も良いため、人気はなくとも期待していいと思います。
※買い目
▪️単勝
10
▪️馬連
3ー10
▪️ワイド
10ー3.9