RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

チャンピオンズカップ予想

 

ダート最強決定戦と言うべきG1です。

 

 

・コース解説

競馬ラボさんのコース解説です。

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出典:競馬ラボ様

中京競馬場 ダート1800m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ

 

スタートは正面直線の中間。

いきなり登り坂で、先行争いが激化すると消耗が大きいです。

一周コースでゴール前には坂をもう一度登るのでスタミナが要求されるコース。

外差しが決まらないことはないですが、枠は内枠が有利でしょう。

 

 

・出走馬一覧

出走馬と枠順です。

 

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有力馬はゴールドドリーム以外は内目の枠に入りました。

各陣営も一安心ではないでしょうか?

ゴールドドリームもそこまで気にするほど外ではないですし、

むしろ内の有力馬を見ながらポジションを決めれそうです。

 

 

・時計は早くなる傾向

過去3年、チャンピオンズカップの勝ちタイムは全て1.50.1(良馬場)。

今年も良馬場でしょうから、同じようなタイムで決着すると思います。

これはかなり速いタイムです。

上がり3F1位のタイムは35秒台は必要で、昨年のウェスタールンドはなんと34.4。

2015年以降、上がり最速馬は毎回3着以内に入っていますが

かなり強烈な末脚が必要になります。

 

 

・過去の好走馬の傾向

過去5回のチャンピオンズカップを振り返ると、ある程度傾向が見えてきました。

ポイントは好走馬の重賞実績です。

下に過去5回のチャンピオンズカップの1〜3着馬の重賞実績を載せます。

 

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まず、出走段階で重賞勝利がなかったのは昨年2着のウェスタールンドだけです。

さらに掘り下げると、1700m以上の重賞勝利が無かったのは

ウェスタールンドとゴールドドリームだけです。

ゴールドドリームはその後帝王賞を勝利)

1700m以上の重賞実績がある馬から馬券は組み立てるべきです。

その中でも長距離実績がより豊富な馬が強いと思います。

特に先行馬はその傾向が強いです。

1600mと1400mの重賞しかない東京コースの

実績が少ない馬も多いのも見ての通りです。

(もちろん、どんなコースでも強い馬もいますが)

 

ではウェスタールンドやゴールドドリームのような馬を拾うにはどうしたらよいか?

そのカギは差し追い込み馬です。

2頭とも非常に強烈な差し脚で追い込んできました。

先行馬が有利なコースですが、前述の通りスタミナが要求されるコースです。

前が止まった時に追い込んでくるのです。

そもそも差し追い込み馬は道中の追走時に折り合いがつく場合が多く、

得意な距離より少し伸びてもスタミナは残っていることがあります。

 

まとめると

・まずは1700m以上の実績豊富な先行馬

・次に強烈な末脚を持つ差し追い込み馬

先行できる馬が優先です。

 

 

・今年の出走馬の重賞実績

では、今年の出走馬について見てみます。

 

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さすがにここに出てくる馬ですから、どの馬も実績は十分です。

1700m以上のダート重賞実績が無いのは、

タイムフライヤー、ワイドファラオ、ワンダーリーデルのみです。

 

先行馬は長い距離を走れるような馬を選びたいので、

データ的にはクリソベリル、チュウワウィザード、ミツバがいいです。

 

差し馬は強烈な末脚を持っている馬なので

ウェスタールンド、オメガパフューム、キングズガード、モズアトラクション 

あたりがいいでしょうか。

 

もちろん次に記す各馬の長所・不安材料を考慮して決めていきます。

 

 

・各馬寸評

各馬の長所と不安材料を記します。

 

1. タイムフライヤー

長所:前走武蔵野Sを2着で、ダートに慣れてきた感有り。

不安:G1で相手が大幅に強化される。

 

2. モズアトラクション 

長所:強烈な末脚はメンバーでも上位で、ハマれば面白い。

不安:G1初挑戦というだけでなく、G2すら経験無し。

 

3. チュウワウィザード

長所:全成績8-3-2-0と一度も3着内を外したことがない。どこからでも競馬が出来る。

不安:中京は0-1-1-0と苦手ではないが未勝利。

 

4. インティ

長所:同コースの東海Sをチュウワウィザードに2馬身差の圧勝。今回楽逃げ濃厚。

不安:近2走は大負け。テンションが上がってきており距離懸念も。

 

5. クリソベリル

長所:5戦5勝のどれも圧勝。JDD勝ちの3歳馬は連対継続中(ノンコノユメ、ルヴァンスレーヴ)。

不安:古馬G1級と初対戦。砂を被るのを嫌がる面を見せている。

 

6. オメガパフューム

長所:今年Jpn1を1着、2着と好調。強烈な末脚を持つ。

不安:前走僅差の2着ながらも左回りは走りにくそう。乗り替わりも疑問。

 

7. ワンダーリーデル

長所:前走強烈な末脚で差し切り勝ち。

不安:距離はマイルがギリギリか。ベストは1400m。

 

8. ウェスタールンド

長所:昨年2着時の上がり3F34.4はメンバー随一の強烈な末脚。

不安:ダートは8戦目も通算28戦目の7歳馬。昨年同様の動きが出来るか?

 

9. サトノティターン

長所:長い距離が得意で、レース適性はありそう。

不安:遠征では結果を残せない。

 

10. ミツバ

長所:長い距離が得意な先行馬というのはこのレースには合っている。

不安:今年は川崎記念の1着以降に3着以内が無く、衰えか?

 

11. ゴールドドリーム

長所:実績ナンバーワン。2年前の勝ち馬でレース適性も問題無し。

不安:前走の南部杯はメンバーを考えれば負け過ぎか?そろそろ衰え?

 

12. キングズガード

長所:差し脚は堅実に使う。

不安:前走みやこS2着も得意舞台は1400m。年齢的にも限界か?

 

13. ワイドファラオ

長所:スピードはメンバー上位。ダートでまだ掲示板を外していない。

不安:1600mまでの実績しかない。

 

14. テーオーエナジー

長所:昨年12月はチュウワウィザードに圧勝した歴がある。

不安:今年のマーチS10着以降大不振。復活の兆しはまだ見えない。

 

15. ロンドンタウン

長所:先行できるようになってきたのはこのレースにはプラス。

不安:G1では力が足りていない印象。

 

16. ヴェンジェンス

長所:近2走で1800mの適性を示し、元々1400mが主戦場でスピードもある。

不安:大外枠は厳しい。

 

 

・印と買い目

◎ 5 クリソベリル

古馬一線級との力関係、持ちタイムがないこと等、

不安が多いと言われていますが、個人的には感じていません。

そういうスケールの馬ではないはずです。

コパノリッキーに匹敵するダートの歴史的な名馬になると思っています。

 

そもそも日本テレビ盃のタイムもラップタイムや過去の同レースと比較しても

全く悪いタイムではないですし、圧勝にしてはかなり速いです。

砂を被る不安については、馬群が縦長になりやすいコースであり、

隣に逃げるインティ、逆隣がゲートの出は速くないオメガパフュームであれば

スムーズにいい位置をつけれそうです。

来年のフェブラリーSでは少し考えなければいけませんが、

ここはレース相性を考えても問題無く勝ってくれるでしょう。

 

◯ 3 チュウワウィザード

なんと言っても堅実に走ります。そして今が充実期だと思います。

どのポジションでも競馬が出来るのは魅力で、

前走はメンバーレベルもありかなり早めの先頭ながらも

オメガパフュームの猛追を凌ぎ切りました。

勝負根性も魅力です。

 

▲ 11 ゴールドドリーム

コパノリッキー引退後、ダート界を牽引してきましたが

6歳の冬となり、衰えはそろそろ少し出てきそうです。

前走は休み明けといえども、大きな出遅れ無しで0.5秒も負ける相手ではありません。

戦績を考えればクリソベリルに対抗し得る馬ですが、

今年の春までの輝きは少しずつ無くなっていると思います。

それでもメンバーでは上位です。

 

 

※買い目

◾️3連単フォーメーション

5 → 3.11 → 3.11

 

◾️単勝

5

 

                               計 3 点

 

 

・危険な人気馬

連軸に最適、私が馬券内が危険と考える馬をご紹介します。

 

◾️オメガパフューム

末脚は強烈で、追い込んでくるだけの能力はあります。

しかし左回りはなかなか難しい馬で、

前走でもコーナーではぎこちなさが見えました。

なぜ苦手な左回りも工夫して乗ったデムーロ騎手を降ろしたのでしょうか?

もちろんデットーリ騎手は世界的名手で、実力を疑っているわけではないです。

ただ、難しい馬に乗るのは乗り慣れた騎手の方がいいでしょう。

こういう理不尽な乗り替わりには相応のバチが当たることも多いです。