JRA厩務員、助手の給付金の不正受給事件続報
持続型給付金を不正受給していた問題の続報です。
本件は既に本コラムでも触れていますが、
前回のコラムをアップした後にも、次々に情報が出てきています。
(まるで全貌を知る者が情報を小出しにリークしているかのようです)
・スポニチの記者が不正受給の勧誘に関与
本件、スポニチの記者が不正受給の勧誘をお手伝いしていたことが明らかになりました。
日本中央競馬会(JRA)の調教助手や厩務員が新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正受給した疑いがある問題で、スポーツニッポン新聞社大阪本社編集局レース部で、競馬を担当していた男性記者が、申請の勧誘に関与していたことが25日、同社などへの取材で分かった。 男性記者は申請を指南していた大阪市の男性税理士の知人とみられ、社内調査に「税理士に紹介してほしいと言われた。10人以上を紹介した」と説明している。
出典:共同通信
件の指南役の税理士と仲良しだったようで、
税理士の悪事に協力したということです。
その勧誘の文面も流出しています。
出典:デイリースポーツ
給付金不正受給問題、スポニチ記者が仲介役 関係者に送ったLINE画面も発覚(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
勧誘の文面はリンク先でご確認いただければと思いますが、
もらえるものはもらおうと言っています。
お前に税金を不当にもらうことのためらいはないのかという感じです。
スポニチはこの記者を競馬担当からひとまず外して、
今後も調査を続行するとのこと。
紙面にも本件のお詫びを掲載しています。
超小さく。
本日のスポニチに掲載。
— 秋田麻由子 (@mayu50race) 2021年2月25日
現在は競馬の現場から離れており知ったのは昨夜でしたが、個人的、社内的事情は関係ありません。
今回の行為は著しくモラルを欠くものだと思います。
改めて襟を正し、仕事をしなければならないと思います。
大変申し訳ありません。
適切な対処が行われることを願います。 pic.twitter.com/XfBPMInwejTwitter:秋田麻由子
※ツイートをした秋田記者はスポニチの記者ですが、現在は競馬担当ではありません。
モラル違反だと言い張っていますが、
それだけの問題ではないでしょう。
犯罪の教唆ではないでしょうか?
他人の犯罪や不祥事等にはここぞとばかりに追求し
実名報道の意義を強弁するくせに
身内の不祥事は小さく掲載して、WEBは一切書いていません。
そして記者の実名も明かしません。
マスコミとして終わってます。
・調教師にも不正受給者が
不正受給していたのは厩務員や調教助手だけではなかったようです。
調教師にも不正受給をしていた人間がいたことが明らかになりました。
JRAの東西トレセンに勤務する厩務員らが、新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正に受給した疑いがある問題で、厩舎スタッフだけでなく、調教師にも受給者がいることが26日までに分かった。 調教師が受給したケースでは個人事業主としてではなく、経営する厩舎の財務関係を管理する事務所の名義で中小法人として書類を申請し、最大200万円(個人事業主は最大100万円)を受給したとみられる。
出典:デイリースポーツ
法人名義でコロナウイルス禍の実態をぼかして申請しているように思えます。
かなりの悪知恵です。
これを受けて、JRAは調査対象を調教師、騎手にも拡大させています。
日本中央競馬会(JRA)の厩舎(きゅうしゃ)関係者が新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正受給した疑いがある問題で、JRAが騎手や調教師の受給の有無を確認するため、実態調査に乗り出したことが26日、分かった。
日本調教師会は、茨城県美浦村と滋賀県栗東市にあるトレーニングセンターで働く調教助手、厩務員を中心とした約2500人を対象に調査。24日に締め切った結果、美浦約20人、栗東約110人の計130人以上の受給が確認された。ただ、スポーツ報知の取材では、受給者に調教師が名を連ねていたことが判明。
これまでは調教師と雇用関係にある調教助手、厩務員を日本調教師会が調査する構図だったが、今回はJRAが個人事業主である騎手、調教師の受給の有無を確認する必要があると判断し、調査に乗り出したとみられる。
出典:スポーツ報知
予測の範囲内といえば範囲内ですが、
残念なことには変わりません。
こうなると騎手も不正受給している可能性もなくはない気がします。
上記の記事では厩務員、調教助手の調査結果も書いています。
判明しているだけでもトレセン勤務の2500人中130人も不正受給しており、
全体の5%という人が犯罪に手を染めているというのは非常に多いと思います。
しかも正直に告白した人数ですから、実態はもっと多いかもしれません。
そして調査の結果、10人以上の調教師が
給付金を受給したことが明らかになりました。
どう落とし前をつけるんでしょうね。
返して終わりでしょうけど、それで納得する人などいるのでしょうか。
・不正受給者はクソガキ連中
そして、デイリー新潮の記事では
指南役の税理士が特定できるように書かれており、
不正受給者のあまりにも子供じみた言い訳も掲載されていました。
税理士は1974年生まれ。《15、16歳のとき》に武豊騎手(51)に憧れを持ち、JRAの競馬学校騎手課程を受験したこともあったという。 2008年に馬主免許を取得。14年には1億4000万円で競走馬を購入したことがスポーツ紙に報じられた。 17年にはクロコスミアで府中牝馬ステークスを、19年にはワールドプレミアで菊花賞を制したのは記憶に新しい。
出典:デイリー新潮
税理士の実名は記事に書いていませんが、
クロコスミアとワールドプレミアの馬主は大塚亮一氏です。
大阪府の税理士と報道された段階から彼だろうと噂されていましたが、
やはり大塚氏でした。
ここに驚きはないのですが、問題はその後の不正受給をした
厩舎スタッフの証言です。
デイリー新潮の取材に応じた厩舎スタッフは、「私たちが不正受給を疑われる行為に手を染めてしまったことは、心から反省しております」と謝罪した上で、メディアが「馬主」と報じないことに不安を抱いていると明かす。 「なにも事情を知らなかった私たちが、積極的に不正受給を計画したと思われないか心配です。話を持ちかけたのは馬主でもある男性税理士側です。これは、普通の税理士が『給付金を申請しましょうよ』と提案するのとは訳が違います」 調教助手や厩務員と馬主の力関係は言うまでもない。調教師が厩舎を管理し、馬主は預託料を払って競走馬の育成を依頼する。厩舎で働くスタッフにとって馬主は、文字通り“取引先のトップ”だ。 「男性税理士と顧問契約を結び、毎年の確定申告を依頼している調教助手や厩務員もあちこちにいます。『給付金を申請しましょう』と声をかけられれば、不正など疑うはずがありません」
厩舎スタッフのうちの数人が、熱心に勧誘していたことも強い印象に残っているという。 「普段からお世話になっている税理士や、仲間から誘われたので申請した関係者が大多数でした。不正の片棒を担ぐような意識は皆無だったことを分かっていただきたいです」(同・厩舎スタッフ)
出典:デイリー新潮
要約すると
「大塚が誘ってきたんだもん。不正だと思わないじゃん。知らなかったんだよぉ。」
といったところでしょうか。
お前に脳みそついてないのか??と言いたい。
そんな「◯◯君がいいって言ったんだから僕は悪くない!」
なんて言い訳、大人が通用するわけないだろ。
物事の善悪くらいてめえで考えろやクソガキ。
新型コロナウイルス対策の持続型給付金ですよ?
自分が申請してはいけないものであること、
実態を偽って申請したら詐欺になるかもしれないこと、
こんなの小学生でもわかります。
ダメもとで申請してもらえれば臨時収入だ、やったー、
怒られたら返せばいいや
ではなくやっていいこと、悪いことをしっかり考えてください。
返還手続きはもちろん、申請すること自体が役所の余計な仕事増やしているんですよ。
それによって一刻も早く給付金が必要な人に届くのが遅れるかもしれない。
そういうことも考えたらどうなんでしょうか。
せめて犯罪をしない真人間になってください。