RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

許されない給付金の不正受給

 

※このエントリーはあえて言葉遣いを悪くした箇所があります。

 ご承知おきください。

 

今年の初JRA G1の直前に

最低最悪なニュースが飛び込んできました。

 

茨城県美浦村滋賀県栗東市にある日本中央競馬会JRA)のトレーニングセンターで働く多数の調教助手や厩務(きゅうむ)員らが、新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正受給した疑いがあることが16日、関係者への取材で分かった。

(中略)

「受給者は100人以上」と証言する調教助手もおり、総額1億円以上になる可能性もある。

引用:日刊スポーツ

JRA関係者が持続化給付金総額1億以上不正受給か - 社会 : 日刊スポーツ

 

もうね、開いた口が塞がらないですよ。

持続型給付金というのは

新型コロナウイルス感染拡大で売り上げなどに

 特に大きな影響を受けた事業者の事業継続、救済のための国の給付金」

なんですよ。

 

JRAはずっと開催してたんだから関係ない。

そもそもお前ら給料もらってるだろって話です。

 

どうやらレースの結果によって得られる進上金の増減を、

新型コロナウイルス感染拡大による収入減かのように偽って

申請していたようです。

 

収入が減ったのは管理馬の不調もしくは引退が原因であり、

新型コロナウイルスの感染拡大の影響は

全くもって受けていないでしょう。

 

 

・返還すればいいという話じゃない。

今回の不正受給、間違いなく詐欺です。

つまり全員犯罪者です。

 

なのでこいつらがやらなきゃいけないのは警察への自首です。

 

給付金の不正受給に関する似たような事件はあちこちで起きています。

今のところは不正受給者の数が多すぎて指南役の胴元のような人間が

まず逮捕されているようですが、申請した奴だって同罪です。

 

金は返したから許してやるって話じゃありません。

なぜなら、バレなければいくらでも詐欺や盗みを働いていいことになります。

返したとしても罪は償うべきなのです。

だから警察のお世話になることが必要なのです。

 

そして、こいつらは競馬の進上金の仕組みを利用して

悪事を働いたのだから、競馬は無関係ではないため

解雇されるべきだと思います。

 

100人以上も逮捕、解雇されたら馬の世話ができなくなる?

知るかそんなこと。

トレセンの運営や競馬の開催よりも

犯罪者がちゃんと罪を償うことの方が遥かに重要です。

 

 

以上が私の感想ですが、JRA側はどう考えているのか?

関係者などのコメント引用しておきます。

日本調教師会橋田満会長「このたびは、コロナ禍においても、継続して競馬を応援していただいてきた皆様にご心配をおかけしていることに大変申し訳なく思います。昨年より、持続化給付金の不適格な申請をしないよう、通告してまいりました。受給要件の前年度からの減収がコロナの影響を受けてのものなのか否かは、適切な判断をしなければならないことだと考えます。競馬開催が継続して実施できたこともあり、事業主である調教師に対しては、コロナの影響を最小限にとどめられているとの考えとともに、的確な判断をするように伝えてきました。今回の報道を受け、至急、事態の究明に努め、厳正な対応を行ってまいりたいと思います。競馬を応援していただいている皆様のご支援を引き続き賜れますように、競馬社会全体の規律を保ってゆくことに最善を尽くしてまいります」

出典:スポーツ報知

JRA助手ら持続化給付金不正受給疑惑 調教師会会長「大変申し訳ない」事態究明急ぐ(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

野上浩太郎農林水産相は19日の閣議後記者会見で、日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンターで働く調教助手らが新型コロナウイルス対策で国が支給する持続化給付金を不正に受給した疑いがある問題について「事実なら極めて遺憾」と述べた上で、「JRAに対し不正受給があれば返還させるなど厳正な対応を取るよう指示した」と強調した。

出典:時事ドットコムニュース

不正受給、農水相「厳正な対応を」 コロナ給付金、JRA調教助手ら:時事ドットコム

 

まあ私の考え方とは温度差があるなという印象です。

 

え??過失もあるし犯罪じゃないの???

みんな返せばいいと思ってない???

もうそいつらは既に犯罪に手を染めてるんだよ。

 

という感じです。

 

 

・指南役の税理士の存在

今回の事件、税理士が調教助手や厩務員に

給付金の受給が可能なことを積極的に案内していたと報道されています。

 

申請を指南した大阪市の男性税理士が「厩舎関係者は満額が給付される可能性が高い」と記した案内文を送り、調教助手らを勧誘していたことが17日、トレセン関係者への取材で分かった。

 男性税理士は資料作成だけでなく、給付要件を満たしているかを調査するサポート契約も結んでいた。案内文は、収入の増減を調査する前から「満額」(100万円)を誘い文句にしており、給付要件の調査が十分だったのか、その在り方が問われそうだ。

 出典:共同通信

「厩舎関係者は満額可能性高い」 税理士、JRAの調教助手ら勧誘 | 共同通信

 

報道された当初から指南役の税理士がいるとは聞いていました。

しかし、その時は

「税理士がスポーツやイベント、エンタメ系の関係者に

 無差別に“給付金営業”してるんだろうな」

くらいにしか思っていませんでした。

 

しかし、ある記事によってこの税理士の正体が明るみになりました。

関係者の話を総合すると、実は、裏には“黒幕”がいた。某有力馬の馬主でもあり、競馬界に深く通じている税理士が指南役になっていたという。

(中略)

ある調教師が舞台裏を明かしてくれた。 「スタッフを集めて、尋ねてみると私の厩舎でも受給していた人が1人いた。いいことではないけれど、12月までに返納すればOKとのことだったので、返してもらった。ただ、今回、明るみに出たケースでは税理士事務所に返そうと相談したら”返さなくていい”と指示されたとのこと。悪質と感じた」  指南役とされる黒幕が、度重なる返金相談にも「返さなくていい」と突っぱねていたというのだ。  また60代の男性厩務員は、給付金を受け取った知り合いの厩務員の話として、5月ごろに税理士側から電話や書面で、「給付の対象で満額が給付される可能性が高い」との勧誘があったと言う。 「ふだんからお金のことを税理士に”丸投げ”している人も多いので、そういうことなら税理士さんにお任せしますとなったという。その後、100万円が振り込まれ、喜んだと言うより、驚いて100万円は置いたまま使わなかった人がほとんど。秋口になって不安になり、返そうとしたら返さなくていいと言われ、押し問答になったケースも。自分で返した人もいますが、返していない人もいる」

(中略)

その指南役とされる税理士は、成功報酬として、一人に対して10%にあたる10万円程度を得ていたという。不正受給者は100人以上、総額1億円以上と言われるが、そのほとんどが関東の美浦トレセンではなく、関西の栗東トレセンに所属していた。というのも、この税理士が、厩舎の顧問税理士になるなど、息の掛かった調教助手や厩務員が栗東に多かったからだ。

出典:THE PAGE

なぜJRA調教助手らの1億円を超える持続化給付金の集団不正受給疑惑が起きたのか…背景に“黒幕”の存在(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

 

なんと、指南役の税理士とは馬主でした。

※ほぼこの人だろうと噂されている人物がいますが、

 報道されていないためここではその人物については書きません。

 

非常に悪質ですね。

馬主であれば新型コロナウイルスによる影響が皆無なことは

わかっているのは明らかです。

つまりこいつも犯罪者です。

 

そしてもしかすると一部の関係者は

給付金受給の要求を、馬主と調教助手、厩務員という関係性から

断ることができなかったのかもしれません。

(不正受給した100人以上の全員とは思いません。せいぜい10〜20人くらい?)

それでも犯罪に手を染めたことの罪は消えませんが

情状酌量の余地はあるかもしれません。

 

問題なのはこの馬主が厩舎の顧問税理士になっていた点。

所有馬の管理以外の利害関係を結んではいけないでしょう。

ましてや競馬以外の金の絡む契約を結ぶなんてあり得ません。

そういう脇の甘さが今回の事態を引き起こしているのです。

 

この税理士は報道機関にファックスを送り、

報道に反論しています。

「一部報道について

 国の新型コロナウイルス感染症対策である持続化給付金の受給申請に関し、競馬関係者による不正受給の疑いが一部で報道され、当法人が関与しているのではないかとのご指摘をいただいております。

 当法人は、顧問先等のご依頼者様から持続化給付金の受給申請に関するご相談を承り、中小企業庁及び日本税理士会連合会の見解に則って、確定申告書の写し、青色申告決算書等の資料の集約・整理や受給要件の確認等を行うとともに、当法人と連携する行政書士がご依頼者様本人名義の申請手続を支援することがございました。申請時に提出する資料が真正であること、中小企業庁の示す受給要件を満たすことを確認しており、今般の一部報道を踏まえ、弁護士を加えて行った再精査の結果、改めて適正な手続きであったことを確認しております。したがって、当法人が不正受給に関与している、あるいは指南しているのではないかとのご指摘は当たらないものと認識しております。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響の及び方は業種・業態等により多種多様であるうえ、直接・間接を問わず広範に生じ得ます。一律に影響の有無を決し得るものではなく、あくまでご依頼者様の個別具体的な状況に応じて受給の可否が判断されるものと存じます。

 以上のとおり、当法人があたかも持続化給付金の不正受給に関与したかのようなご指摘を受けるのは誠に遺憾です。一般的に、持続化給付金の不正受給は、架空の売上を計上し、あるいは売上を過少申告するなどして、実体がないのに減収を装って持続化給付金を受け取る詐欺行為を指し、当法人が支援した競馬関係者等の受給申請は該当しません。マスメディア関係者各位におかれましては、慎重な取材及び報道を心がけていただき、不正受給疑惑なるものと当法人を安易に結びつけるような報道は厳に慎んでいただきたいと存じます」

出典:スポーツ報知

JRA助手らの持続化給付金不正受給疑惑、指南役とされる税理士が反論「適正な手続き」 : スポーツ報知

要は俺は手続きはしたけど、資料を見ただけだから

不正かどうかは申請者の問題だし、個別事例だよ。

俺は不正などしていない。

ということです。

 

そして一連の報道と食い違っているのは

「税理士が主導なのかどうか」です。

しかし、100人超も同じように無理筋の悪知恵を思い浮かべるなんて

ちょっと考えられませんし、給付の案内文が証拠になるでしょう。

 

おそらくこの税理士は逮捕を恐れており、

このような強弁に走ったと思われます。

 

不正受給したものは警察に自首すべきと書きましたが

実際に逮捕されるかどうかはわかりません。

他の事例でも数が多すぎるためか

個別の申請者は逮捕されている事例は少なそうに見えます。

 

しかし、指南役は真っ先に逮捕されています。

そりゃそうです。まずは取りまとめている奴を逮捕して

これ以上の給付金詐欺を防ぐのが先決です。

 

まずはこの大悪人を逮捕してくれることを願います。

 

 

・非常に競馬のやる気が下がってしまった。

明後日にはG1があるというのに、

予想をするモチベーションが大幅にダウンしてしまいました。

水曜日に仕事終わったらゆっくり追い切りとか見ながら予想しようと

考えていた矢先に、こんな報道が出てきてしまっては

まずは予想よりこいつらどうなんだという感じになりました。

 

とりあえずフェブラリーS以外の重賞に関しては

簡易か、もしかするとアップもしないかもしれません。

これは確定です。

 

フェブラリーSもどうしようかなという感じになっています。

そこは気分に左右されてしまいますが申し訳ありません。