RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

有馬記念のファン投票は真面目にするべき

 

先日、有馬記念のファン投票の結果が発表されました。

http://jra.jp/news/201912/pdf/120508.pdf

 

上位は順当な結果です。

残念ながら5位のブラストワンピース、10位のワグネリアンは出走しないようですが

それ以外の馬は出走しますし、上記2頭も出走にふさわしい馬です。

 

ただし、100位以内の投票を見ると、

仮に有馬記念に出てきてもいいのか?と思うような馬もランクインしています。

例えば33位のタワーオブロンドンや41位のミスターメロディ等、

明らかに短距離馬で適性外の馬の名前も散見されます。

40位のインティや60位のコパノキッキング、74位のハヤヤッコ等

ダート馬の名前もちらほらあります。

 

Twitterを見てみると、自分が好きなだけで有馬記念に適性があるとは思えない馬とか

明らかに実力が足りていない「語感」がいいだけの馬に投票している人をちらほら見かけます。

 

個人の自由ということでそれをよしとしている人が多いようですが、

私は違うと思っています。

 

 

・出走の可否を左右する重要な投票

有馬記念は特別登録をした馬の中で、ファン投票の上位10頭は優先出走権が得られます。

(ファン投票上位10位以内ではないので注意)

つまり、投票が集まってしまえば、未勝利馬だとしても優先出走権が得られます。

昨年の有馬記念、平地では1000万クラスを勝ち上がったばかりのオジュウチョウサン

出走できたのは、ファン投票上位だったためです。

ファン投票で票が集まらなければ、除外されて出走はできませんでした。

 

このように、その馬が出走できるかどうかを左右する大事な投票なのです。

ただの人気投票ではなく、選挙と同じで我々は重大な役目を任されているのです。

決して悪ふざけで投票するものではないです。

 

 

・ファン投票の悪ふざけの末路

競馬ではありませんが、ファン投票の悪ふざけで最悪な結果になった例があります。

2003年、プロ野球のオールスターファン投票で中日の川崎投手を1位にする呼びかけに

応じて、大量の組織票によりファン投票が1位になる騒動がありました。

川崎祭 - Wikipedia

 

当時、川崎投手はヤクルトでの実績はあったものの、

FA移籍後の中日では怪我により2年以上も1軍登板ゼロでした。

しかし、2ちゃんねるで川崎投手のファン投票を1位にしようという趣旨のスレッドが立ち、

これを面白がってかパソコンを駆使して大量の投票をする人があらわれました。

そして、川崎投手は1軍登板のないままファン投票1位となりました。

(後に選出辞退という形をとります)

 

当時はパソコンの普及は進んでいましたが、

携帯電話でインターネットを見るのは限定されており、

オールスターのインターネット投票は黎明期でまだまだハガキ投票が多い時期です。

インターネットによって世間が動く様子を面白がっていた時代背景もあるでしょう。

 

しかし、この頃からなのか、もっと後なのかはっきりしませんが

プロ野球のオールスターは今ではファンフェスタの様になり、

例えば今年は近本選手の忖度サイクルヒット達成など、おふざけがメインとなった印象です。

昔はバチバチの真剣勝負とは言わなくとも、各選手好プレーで魅せようとしていたはずですが。

 

プロ野球のオールスターは非公式戦ですが、有馬記念は1着賞金3億円の日本最高賞金のレース。

軽い気持ちでおふざけの投票をするのはいかがなものでしょうか?

他の人が真面目に投票してくれるというのに甘えていませんか?

 

今のところ有馬記念は幸いにもそういう悪ふざけによる投票結果での優先出走はありませんが、

今後、例えばハルウララのような実力ではない話題で有名なった馬が出てきたときに少し不安です。

 

 

・私の投票スタンス

私も有馬記念宝塚記念は毎回投票しています。

投票する馬を決めるスタンスとしては

◾️有馬記念でいいレースが出来そうな馬を選ぶ

 →賞金が足りていてもいなくても関係なく、有馬記念で見たい馬を選ぶ

◾️有馬記念の回避が判明している馬への投票は避ける

◾️10頭以上で迷った時には、好きな馬を優先することはある

これだけです。

 

なので、私はノンコノユメが1番好きな馬ですが、投票したことはありません。

なぜならダート馬なので有馬記念で見たいとは思わないからです。

(ダートもファン投票で決めるグランプリレースが欲しいなと思っています)

 

 

・悪ふざけの投票はJRA賞のおかしな記者と一緒

競馬で投票といえば、JRA賞の競走馬部門もあります。

年度代表馬最優秀2歳牡馬最優秀2歳牝馬、最優秀3歳牡馬、最優秀3歳牝馬

最優秀4歳以上牡馬、最優秀4歳以上牝馬、最優秀短距離馬、最優秀ダート馬、最優秀障害馬

が選出されます。(年度代表馬は各部門の選出馬から選ばれます)

 

これは記者投票の結果から選ばれるのですが、基本的には異論はない馬が選出されます。

(ダート馬が過小評価されている点は見直してほしいですが)

ですが、たまにおかしな投票をする人も現れます。

 

例えば2017年、J–G1 2勝を含む障害レース4戦4勝で“完全制圧”をしたオジュウチョウサン

当然満票だと思いきや、1人だけまさかの「該当馬なし」でした。

JRA賞は記者の投票内容が基本的には開示されるため(非公開にしている人もいますが)、

該当馬なしに投票をした人物が一目瞭然でした。

(これはあり得ないと総スカンを食らったのか、翌年には投票権を失っていました。)

 

その部門に圧倒的な成績を残した馬がいないとか、好成績を挙げた馬が複数頭いるとか、

投票が割れることはあります。それは当たり前です。

しかし、2017年のオジュウチョウサン

これ以上の成績を上げるのが不可能なくらいの結果を残しました。

さすがにこの時に該当馬なしにするのは悪ふざけとしか言いようがありません。

 

有馬記念で明らかに適性外、実力不足の馬に投票する人は

上記のふざけた記者と変わらないです。

そしてその批判もする資格がありません。

 

 

・最後に

有馬記念宝塚記念のファン投票のシステムは良いものだと思っています。

昨年のオジュウチョウサンはもちろん、G2やG3勝ちをしたばかりの上がり馬や

G1 2着で賞金が微妙に足りない馬も出走できる可能性があるからです。

 

個人的には2015年を思い出します。

アルゼンチン共和国杯ゴールドアクターが勝利したのを見て、

有馬記念で見たいと思い、投票しました。

結末としてはファン投票で上位にはいけなかったものの、

賞金上位の馬が多く回避したため、賞金順で出走できました。

レースではもちろんゴールドアクターを本命にして見事1着。

出走できなかった可能性もあったと考えるとファン投票の重要性を実感しました。

 

あまりふざけた投票が助長すると、

ファン投票をやめようかという流れにもなりかねません。

どうかこの文化は残ってほしいです。