RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

競馬予想の方法を考える【#1 過剰人気馬&穴馬発見メソッド】

 

 

競馬って難しいですよね。

 

なぜ難しいのか??

単純な話ですが、人気馬が上位に来るとは限らないことと、

人気の無い馬が上位に来ることがあるからです。

 

そんな難しい競馬ですが、ある比較的簡単な方法で

穴馬を見つけること、もしくは過剰な人気馬を見つけること、

またはその両方が可能だと思っています。

※もちろんハマらない時もありますし、その方が多いかもしれません。

 

今回はその方法を書いてみます。

(その2では各競馬予想の良さと、注意点について書いてみます)

 

 

 

・前提条件:万能な予想方法など無い

まず、先に申し上げておきたいのが、万能な予想方法などあり得ないということです。

 

もちろん、長期的なスパンで同じ予想方法を用いて、

回収率がプラスということはあり得ます。

 

しかし、当然ながら全レース必ず当たる予想方法なんてありませんよね?

・血統がハマる時があれば、全くハマらない時もある。

・調教がいい馬が好走することもあれば、能力差は埋められないこともある。

・過去データに合致する時もあれば、今年は例外が出る年だったという結末もある。

・明らかに長距離向き(短距離向き)な馬体なのに、短距離(長距離)で勝ってしまう。

ざっとこんなところでしょうか?

 

今回私が申し上げる方法も万能ではありません。

しかし予想の考え方は間違いではないと言えるはずです。

それは上記のような血統、調教、過去データ、馬体での予想でも

理論は間違えてないと言えます。

 

そういう考え方もあるんだなというくらいに

見ていただければ幸いです。

 

 

・ポイントは前走(近走)のレース内容をよく見る

今回ご紹介する予想方法は、前走もしくは2走前、3走前の内容を

よく見ることが重要です。

 

例えばこの時期の3歳1勝クラスやOP・リステッド、もしくは重賞レースには、

前走新馬・未勝利戦1着の馬が多いと思います。

その中でどの馬が強いのか見極めるのはどうしますか?

 

多くの人は走破タイム、上がり3Fのタイム、2着馬との着差で判断すると思います。

それは全く間違えていません。

速く走れる馬は能力が高いですし、ぶっちぎってゴールできるのも才能が必要です。

 

しかし、それだけでは判断できないこともあると思います。

裏を返せば圧倒的な勝利をした馬は、馬場にも展開にも恵まれたことが多いからです。

 

そこで前走(もしくは近走)のレース内容を見返してみる必要があるのです。

 

 

・その1:前走の全体のレース展開を見る

まずはレース展開を見てみましょう。

これはネットで見るのが便利です。

 

例として2020年4月25日の福島牝馬Sの結果を見てみます。

福島牝馬ステークス レース結果 | 2020年4月25日 福島11R - netkeiba.com

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具体的にレース展開とは何かというと、通過の欄です。

このレース、1着のフェアリーポルカは道中12番手を追走し、

3コーナーでも9番手から差して勝利しています。

 

2着リープフラウミルヒは中団6番手からコーナーでは4番手まで進出。

そのまま追い上げて2着に残っています。

この馬は評価が難しいですが、後でまた解説します。

 

では、このレースの出走メンバーで、次走注目すべき馬は何か?

それは3着のランドネです

なぜかというと、4着〜7着は後方からの追い込み馬で、

ランドネと同じように先行したハーレムライン、アロハリリー、

ショウナンバビアナといった馬は全て下位に沈んでいるからです。

決して必ずしも展開に恵まれた3着ではないのです。

 

 

次に2020年4月11日のニュージーランドTも見てみます。

ニュージーランドT レース結果 | 2020年4月11日 中山11R - netkeiba.com

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このレースは1〜3着まで差し追い込み馬で決まっています。

差し追い込みが有利な展開で、

当たり前のように差し追い込みで決まったということです。

 

なので勝ったルフトシュトロームをこの時点では

強い馬かどうか判定するのは困難です。

(強い馬の可能性もありますが)

 

ですがコースの苦手はあったかもしれませんが、

差し有利の展開で伸びてこれなかったオーロラフラッシュは

かなり評価を下げざるを得ないでしょう。

 

この例では差し追い込みでしたが、新馬・未勝利戦では

道中の1〜3番手の馬でそのまま決着することも多々あります。

特に前残りの展開では前の馬が上位に来て当たり前なので

過剰評価は要注意です。

 

 

最後に2020年4月12日の桜花賞も見てみましょう。

桜花賞 レース結果 | 2020年4月12日 阪神11R - netkeiba.com

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これを取り上げたのは、デアリングタクトがとんでもない怪物だということを

申し上げておきたかったからです。

 

レシステンシアは2歳女王なので強さはわかっていますが、

3着のスマイルカナはフェアリーSは勝利していますが

チューリップ賞では7着に敗れており、力上位とは思えません。

 

そのスマイルカナが逃げて3着に残れるような馬場だったのです。

現に重賞実績が豊富なクラヴァシュドールがスマイルカナを差せませんでした。

 

そんな差し追い込みには絶望的に不利な馬場、展開にも関わらず

デアリングタクトは差し切っています。

なのでとんでもないことなのです。

 

要は、自分の脚質がそのレースの馬場や展開に向かないにも関わらず、

上位に来る馬には注目ということです。

こういうことは、着差や走破タイムだけをみていては

全く見えてきません。

 

 

 

 

・その2:レース映像を見る

時間に余裕があれば、その1に加えてレース映像も見ると、

より重要な情報が隠れているかもしれません。

しかし、ここからは主観が少し入ります。

 

 

先ほどと同じように今年の福島牝馬Sのレース映像を見てみましょう。

映像を見てみると、1着フェアリーポルカも2着リープフラウミルヒも

直線を向くと進路を塞ぐ馬が全くおらず、比較的楽に抜け出すことが出来ました。

 

競馬は基本的には先行馬が有利だというデータがありますが、

それは直線で進路が無くなるということが少ないからです。

 

だからといって2頭とも強くないとは言えませんが

展開に恵まれた、恵まれなかったというのは、

その1で記した方法だけでは判断はできないということです。

 

 

そして展開に恵まれなくても勝てる馬は注目すべきです。

デアリングタクトの新馬戦を振り返ってみます。

 

4コーナーを通過して直線を向くと、

前が壁になっており進路がありませんでした。

残り200mあたりでやっと外に出すと

その後は次元の違う脚を見せて楽々と1着。

決して展開が向いたわけではなかったことがわかります。

 

 

また、展開に恵まれなかっただけで、

勝てなかったとしてもその後に好走する場合があります。

特に出走メンバーの力が拮抗しており、

直線でばらけずに進路がないという、どうしようもない展開もあります。

 

ちょっと前の例ですが、2019年4月6日の阪神牝馬Sを見てみましょう。

このレース、スタート直後からゴールまで同じ馬群のままといった感じで

中団にいた内側の馬にはチャンスがありませんでした。

特に注目したのは5着のクロコスミア。

鞍上のアクションにも応える様子がありながらも、

前に横並びに3頭もおり、外も塞がれており

どうしようもないままゴールしました。

 

このレースを見て、次走のヴィクトリアマイルではヒモに入れました。

今度は前が壁になることはなく、3着と好走しました。

(馬券は外しました)

 

 

 

といったように、レース映像を見ると他馬との兼ね合いも見れるので

時間に余裕があればレース映像をチェックすることもおすすめです。

 

 

 

・まとめと補足

今回の予想方法を簡単に言うならば、

その馬の好走時の展開は、

レースの上位馬の脚質やレース映像で確認する

ということです。

割と簡単に出来るのですが、あまり見ていない人も多いかと思います。

 

補足すると

・展開に恵まれないのに好走  → 強い可能性が高い

・展開に恵まれて好走                → 強い可能性もイマイチな可能性もある

・展開に恵まれずに凡走            → 展開に恵まれれば好走する可能性もある

・展開に恵まれているのに凡走 → あまり評価は出来ない

ということです。

 

もちろんこれだけではなく、

その馬の能力の絶対値やコース適性もかなり重要です。

他にも調子や成長など、複雑に絡み合って競馬の着順は決まります。

あまり評価が出来ない馬でも調子の要因やその後急成長する可能性もあります。

 

 

着差や持ちタイム以外にも実力をはかる方法はあるということです。