RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

ジャパンカップは予想するけど結論は予想ではない【2020年】

 

競馬に少しでも詳しい人ならわかることなのですが、

改めて今回のジャパンカップは歴史的レースになります。

まずはなぜ歴史的レースなのかを語らせていただきます。

 

 

三冠馬が3頭なんて今後揃うことがあるのか?

今回のジャパンカップは15頭立て。

しかし、どうしても上位人気3頭を注目せざるを得ません。

予想では3頭以外の好走する可能性がある馬も紹介しますが、

ひとまず3頭について書かせていただきます。

 

今回のジャパンカップ

・2018年の牝馬三冠馬であるアーモンドアイ

・2020年の牡馬三冠馬(無敗)であるコントレイル

・2020年の牝馬三冠馬(無敗)であるデアリングタクト

三冠馬が3頭も揃っています。

これがすごいことなのです。

 

まず、歴代の三冠馬はどれくらいいるのか?

について振り返ってみます。

 

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歴代で牡馬三冠は8頭、牝馬三冠は6頭います。

2010年以降で三冠牝馬は4頭いるため、

三冠馬が複数揃う場面があり得るようになってきました。

 

近年でも三冠馬の対決は一度だけありました。

2012年のジャパンカップで、

当時3歳馬で三冠を達成したばかりのジェンティルドンナ

前年の三冠牡馬オルフェーヴルの対決でした。

 

結果はジェンティルドンナが1着でオルフェーヴルが2着と

ジェンティルドンナに軍配が上がりました。

ジェンティルドンナは道中でオルフェーヴル接触しており、

 その裁定は物議を醸す後味の悪いものでしたが・・・)

 

ジェンティルドンナオルフェーヴルの対戦はこの一度きりで、

今回、8年ぶりに三冠馬同士の対決が実現します。

 

しかも、三冠馬が3頭もいます。

3頭も揃うことは上の表を見てもなかなか無いことはわかるでしょう。

そして、その3頭も無敗の三冠馬である

コントレイルとデアリングタクト、

さらにJRA記録のG1 8勝を達成したアーモンドアイという

ものすごいメンバーになりました。

 

このうち最低でも2頭は負けるのです。

つまりまだ土がついていないコントレイルとデアリングタクトのどちらか、

あるいはどちらも土がついてしまうことは確定しているのです。

(同着でない限り)

 

5歳馬であるアーモンドアイはこれが引退レース。

つまりこの3頭が揃ってのレースは最初で最後です。

引退レースに勝利で花を添えるのか?

はたまた無敗の三冠馬が世代交代を告げる勝利をあげるのか?

もしくはダークホースの台頭があるのか?

 

こんなレースは最低でもあと50年はないでしょう。

生きているうちに今回のジャパンカップに匹敵するレースは

見れない確率の方が高いです。

 

このレースのすごさを存分に語ったところで、

予想に移ります。

 

 

・コース解説と枠順

▪️コース解説

競馬ラボさんのコース解説です。

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出典:競馬ラボ様

東京競馬場 芝2400m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ

日本ダービーオークスで使用されているコースであり、

ダート馬、短距離馬以外はどの馬も一度は見据えるコース

であると言えます。

 

しかし、強さを表す平等なコースかというと、

そうとは言い切れない部分が枠順の有利が偏る点です。

日本ダービーで1枠の馬が非常に有利で上位に来やすいことは有名ですが

ジャパンカップでも目下6年連続で1枠の馬が3着以内に絡んでいます。

 

しかし、今年も枠順の有利不利が該当するかは後述します。

 

▪️枠順

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三冠馬3頭は2番、5番、6番と全て内側の枠に入りました。

これでは枠の差で勝った負けたというのはなさそうです。

 

 

・今の東京競馬場の馬場

今年は東京競馬場の傾向が例年と違います。

開催週に雨が多かったせいなのか、

高速馬場に対する無根拠の批判が多かったためなのかわかりませんが

かなりタフな馬場状態になっており、

先行馬は内側を空けて走っていますし、

内を突いての好走もほとんど見られません。

内が荒れてラチから2,3頭分は伸びないのです。

(少なくとも直線では)

 

そして、好走馬の脚質や血統の傾向に出ているように感じます。

例えば11月22日の東京10R南部特別、

勝ったのは3番人気ブラックマジックでした。

 

ディープインパクト産駒なので

いつも通りの東京じゃないかと思われるかもしれませんが、

母父父は欧州系のSadler's Wells、母母父も欧州系のMonsunという、

母はゴリゴリの欧州血統。

 

そして皆がよく言う、レベルに疑問の3歳馬が勝っています。

おそらくブラックマジックは今の東京の適性にマッチした

血統背景があるからこそ勝てたのではないかと感じます。

2着もトニービンを持つハーツクライ産駒の

ハーツイストワールでした

 

ちなみにこのレースにはもう1頭ディープインパクト産駒が

出走していましたが(サトノシリウス)、

4番人気7着と掲示板に載れませんでした。

 

いつもの東京なら非常に走りそうな

ディープインパクトに母父クロフネというスピード血統。

欧州の要素はほとんどありません。

同じディープインパクト産駒でも母を見ないといけません。

 

1800mのレースではいつものごとく父ディープインパクト

母は米国系のスピード血統が好走していましたが、

2400mになると1周コースでよりタフになるため

欧州系の血や東京の2400mに強いトニービンの血が

重要になってくると考えています。

 

思えば天皇賞・秋でも1着アーモンドアイは違いますが、

2着フィエールマン、3着クロノジェネシスはどちらも

欧州色が強い血統背景があります。

いつもの東京2000mなら好走するとは考えにくい血統です。

 

血統を考えるときは、いつもの東京コースと考えると危険です。

 

 

・枠順はあまり気にしなくていい

上記のように内側が荒れている馬場状態ですから

1枠が必ずしも有利とは考えにくいです。

むしろ外に出しにくいことがあれば1枠は不利ではないでしょうか?

11月23日の東スポ杯2歳Sでは2番人気ドゥラヴェルデが6着に敗退。

1枠1番で直線でも終始内を通らざるを得ず、伸びませんでした。

鞍上がルメール騎手でもこのようになりますので

1枠はむしろ不利なのではないかと考えています。

 

もちろん経済コースを走れるわけですし、

縦長の展開で先行していればすぐに外に出せるため

そうなったら1枠は有利です。

しかし、ダービーや昨年までのジャパンカップと異なり

どんな展開でも1枠が有利ということではないと考えています。

 

不利とされている大外の8枠に関しても

今では外に出しやすいメリットもありますので

必ずしも大きな不利ではないでしょう。

(もちろん道中ずっと外を回されるのは走る距離が不利ですが)

 

 

三冠馬3頭の強み、弱み

注目の三冠馬3頭の強みと弱みをまとめておきます。

 

▪️アーモンドアイ

強み

・既にジャパンカップを勝利した経験がある。

・前走ハイレベルのG1で勝利したように、実力は申し分ない。

・引退レースなのでその先をあまり考えなくて良い。

 (いわゆる引退馬仕上げ)

弱み

・前走天皇賞・秋から中3週で間隔が短い。

・唯一崩れた昨年の有馬記念の敗因が折り合いなら、

 距離延長のここも当然折り合いが不安。

   

▪️コントレイル

強み

・無敗であること。15年ぶりということは、

 それだけ難しいことをやってのけた馬である。

・東京は東スポ杯2歳S日本ダービーの2戦どちらも圧勝。

弱み

菊花賞の激戦から中4週で反動がありそう。

・欧州系の血が無く、今の東京の好走傾向とは合致しない。

   

▪️デアリングタクト

強み

・史上初の無敗の三冠牝馬。3歳牝馬としては史上最強格。

・秋は前哨戦を使わずに秋華賞直行で勝利。

 そこから中5週でゆとりがあり、上積みも期待できる。

・斤量53kgは有利。

弱み

・東京はオークスの1戦のみで、最後の2〜300mの脚だけで勝つ内容で

 他2頭に比べると適性には疑問も残る。

秋華賞はテンションが上がりすぎて汗だくになっていた。

 同様のテンションの上がり方をしてしまうとここでは厳しくなる。

・これまでに先行したことはなく、前残りになると届かない懸念も。

 

 

・当初の予想

ここまで書くと三冠馬の3頭の中でこいつは何を選ぶのか?

競馬をある程度見ている人なら勘づいていると思います。

 

そうです。デアリングタクトです。

 

コントレイルなんて父ディープインパクトにこれでもかというくらい

米国のスピード血統を詰め合わせた母ですし、

アーモンドアイは短距離系の父ロードカナロア

母父サンデーサイレンスです。

母母父にNureyevはいますが、その走りは明らかに

瞬発力勝負向きの馬です。

 

デアリングタクトは父エピファネイアはRoberto系で

桜花賞秋華賞でタフな馬場での勝利もあります。

 

そして臨戦過程も最もゆとりがあります。

神戸新聞杯菊花賞からの秋3戦目のコントレイル、

天皇賞・秋から中3週のアーモンドアイに比べると

秋華賞を直行で勝利し、中5週と十分に間隔もあります。

 

さらに斤量は53kg。

1番追い風が吹いているのはデアリングタクトでしょう。

 

しかし、天使と悪魔ではないですが、

もう一人の自分が語りかけてきた感じがしました。

「それでいいのか?」

 

 

・勝って欲しい馬を本命にすべきレースではないか?

冒頭に書いたように、今回のジャパンカップは歴史的レースです。

これはもうお祭りです。

そのレースの予想をこんなにドライにしていいのか?

そう思ったわけです。

 

3頭の中でどの馬に勝って欲しいのか?

もちろんどの馬が勝ってもいいですし、喜ばしいことです。

ただし、最も評価している馬はいます。

それはコントレイルです。

こちらのコラムでたくさん書いていますが、

コントレイルは改修直前の今年の京都競馬場菊花賞を勝って、

三冠馬になったことに価値があると考えています。

 

コントレイルが父ディープインパクトの実績を

完全に超えるとは思っていません。

4歳で天皇賞・春宝塚記念を勝ち、

秋には凱旋門賞帰りでジャパンカップ有馬記念を連勝するなんて

その怪物ぶりは形容がし難いです。

 

しかし、一点だけコントレイルがディープインパクトを越えられるとしたら、

このジャパンカップで勝利することではないでしょうか?

ディープインパクトは無敗の三冠を達成した後、

年末の有馬記念に出走しましたが、ハーツクライに敗れて2着でした。

 

ディープインパクトも勝てなかった三冠達成後の初戦。

コントレイルはここを勝てれば評価が急変するでしょう。

 

もちろん菊花賞からジャパンカップのローテは過酷です。

ディープインパクト菊花賞から有馬記念のローテですし、

それでも疲れがあったのだと思います。

当時よりもさらにタフな京都3000mを走った後で、

有馬記念よりもさらに短いスパンでの出走。

常識的には疲労が残っていて勝てませんでした。

というシナリオとなるのが当たり前に想像できます。

 

しかし、ここを勝利したシナリオが見たい。

そう考えています。

 

実際のところ三冠馬3頭の中で最も不安が大きいのは

コントレイルだと思っています。

ですがコントレイルを本命にしたいんです。

コントレイルが勝った後の競馬界を見たいんです。

 

今回はそういう馬券を買ってもいいのではないか?

と思うようになりました。

 

 

・各馬寸評

各馬の評価を簡単に書きます。

今回から総合評価を添えておきます。

A:本命候補

B:相手には抑えておきたい

C:穴党、点数に余裕ありなら抑えたい

D:買えない

これは実際の印と買い目とは異なります。

馬券を買う時は点数を絞るのでこの通りには買いません。

 

後々自分で見返すための備忘録として、

どれくらいの評価をしていたのかわかりやすくするのが目的です。

 

1. カレンブーケドール

昨年のジャパンカップの2着。

しかし、この1年で成長が見られたかは疑問。

春にドバイを使えなかったのは不運だったが、

秋初戦のオールカマーもセンテリュオに差されて2着。

昨年以上のメンバーで、斤量も昨年より2kg上がり、

それでも好走できるほど強くなっただろうか?

総合評価:D

 

2. アーモンドアイ

実力は疑う余地がなく、ジャパンカップでの勝利経験もある。

しかし、不安の方が大きいと考えている。

春にマイルを2戦走って、天皇賞・秋も折り合いはギリギリ。

今回はさらに遅い流れになる。

自分との戦いに勝てるかどうか。

直線まで我慢ができるなら、当然勝ち負け。

そういう意味では直線での進路の確保のしやすさを度外視して、

内枠で馬群の中に入れれるのはいいのかもしれない。

ルメール騎手はアーモンドアイであまりそういう騎乗はしないが。

総合評価:A

 

3. ワールドプレミア

ディープインパクトに母が欧州系。

先述した通り、今の東京に合う血統構成だが、

昨年の有馬記念以来11ヶ月ぶり。

調整が万全ならそれでも問題ないが、

1週前、最終追い切りはともに坂路で

長めのコース追いをしていないのは脚元の不安からではないか?

総合評価:D

 

4. キセキ

ルーラーシップは東京2400mが得意なトニービン持ちで

叩き良化型でもあるのでここは上積みも期待できる。

浜中騎手は2走前に後ろから脚を溜める競馬をしており、

ここでも同じ競馬をしそう。

それだと1着には届かない感じはするが、

2,3着には食い込むかもしれない。

総合評価:B

 

5. デアリングタクト

前述した通り、この馬の不安は

秋華賞のようにテンションが上がりすぎないかということ。

ローテもよく、調教を見る限り状態もいい。

斤量53kgは無敗の三冠馬には反則級。

この馬も自分との戦いの要素が強いか?

総合評価:A

 

6. コントレイル

1番の不安はやはりローテ。

菊花賞馬は年内にもう1戦使うとしたら

有馬記念を使うのが常識になっているほどで、

それだけ皆避けてきたローテ。

あとは今の東京の好走馬に血統傾向にも

合っていない。

これだけ向かい風があるが、無敗の三冠馬の底力でどこまで。

総合評価:A

 

7. ミッキースワロー

東京は2戦して3着以内は無し。

前走で自分の庭のような中山2200mで

3着にも入れなかったのは、全盛期は過ぎた感がある。

総合評価:D

 

8. ウェイトゥパリス

フランスからの参戦。

今の東京が欧州系の血統が好走するとは言っても

さすがに最低限のスピードは必要。

ジャパンカップでしばらく外国馬の好走がないのは

スピードが足りていないためであろう。

総合評価:D

 

9. トーラスジェミニ

G1で上位に行けるほどの実力はないだろう。

総合評価:D

 

10. パフォーマプロミス

唯一のG1好走が天皇賞・春の3着。

それも勝ち馬から1秒離されている。

8歳になり、ここで上位に食い込むのは厳しい。

ただし、血統傾向は合っていると思う。

ステイゴールド産駒はジャパンカップと相性悪いけど)

総合評価:C

 

11. クレッシェンドラヴ

福島の重賞でしか買えない。

東京も3戦して3着以内は無し。

総合評価:D

 

12. マカヒキ

2016年のダービー馬ももう7歳。

ただでさえ1年半以上3着以内がないのに

三冠馬3頭に食い込めるほどの実力はもうないだろう。

総合評価:D

 

13. ユーキャンスマイル

前走アルゼンチン共和国杯で人気を裏切り4着。

ここに向けての叩きならまだ良かったが、

1週前、最終と坂路で軽めの時計を続けている。

まともに走れる体制ではなさそう。

総合評価:D

 

14. ヨシオ

芝未勝利。これ以上語ることがない。

この馬の出走についての意見は後述する。

総合評価:D

 

15. グローリーヴェイズ

前走で復活勝利を挙げ、3強に肉薄するならこの馬という声が多い。

1番の懸念は大外枠。外を回すと昨年の京都大賞典

今年の宝塚記念のように直線で失速することがあった。

前走の京都大賞典では折り合いもスムーズなので大丈夫かもしれないが

そもそも単純に大外枠は不利なので、あまり推せない。

総合評価:C

 

 

・印と買い目

◎ 6 コントレイル

◯ 2 アーモンドアイ

▲ 5 デアリングタクト

 

※買い目

▪️単勝 6

▪️馬連 2−6

▪️3連単 2.6→2.6→5

 

 

 

・おまけ ヨシオの出走について

ヨシオがジャパンカップに登録した時点で

少し競馬ファンはざわめきました。

上記の通り、芝未勝利馬であり、

とてもじゃないですが勝ちに来ているとは思えないからです。

さらに、翌週のチャンピオンズカップにも登録しており、

連闘で出る気まんまんのようです。

 

いち競馬ファンとしては

「もう勝てるレースがないから、出走手当目当てなんだな」

としか思えません。

 

ニシノやセイウンの冠でお馴染みの馬主である

西山茂行氏のブログではこう書いてあります。

「個人馬主でジャパンカップは出走するのはどれほど大変なことかは、個人馬主をやった人しかわかりません。

このヨシオの名誉ある出走は称えるべき出来事です。」

すごいジャパンカップ | 西山牧場オーナーの(笑)気分より。

 

ハッキリ言ってそんなの知ったことではないって話です。

じゃあセイウンコウセイでジャパンカップに出ればいいんじゃないですかね?

賞金足りてるし、出れるでしょ?称えて貰えるよ。ってことです。

なんでしないのかって、勝つ見込みがないからでしょう。

 

それまでの賞金を積んだことはもちろんすごいことですが

勝負になるわけがないレースに出たことになんの価値があるんですかね?

 

少なくともJRAでは記念出走なんてあり得ないと思っています。

競馬施行規約 第6節 第41条に

「競争に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」

と明記されています。

https://company.jra.jp/0000/law/law08/law08.pdf

 

これは今回のようなケースよりも同一馬主や厩舎による

ラビットやペースメーカーのような

チームプレーを想定しているのだと思いますが

今回ヨシオの出走はこれに違反すると思います。

 

もちろん勝利を得る意志がない証拠はありません。

ただ、芝未勝利でいきなりG1なんて勝てるわけがなく、

勝負になるわけがありません。

 

これは「やってみないとわからないだろう」

という話ではありません。

勝負したいなら今のヨシオの芝適性をステップレース等で

確かめてから出走すべきでしょう。

それをせずにぶっつけ本番で芝のレースに出されても

上記の規約違反の出走としか考えられません。

 

翌週のチャンピオンズカップのみの出走であれば

ダート戦ではオープンの勝利実績もあるので

上記の規約違反には全くならず納得でした。

しかし、ジャパンカップの出走で連闘となると

チャンピオンズカップもやる気はないことが露呈しました。

 

所属の森厩舎は、出走番組を吟味して、

クラスや国に関係なく、

隙間の出走で賞金を少しでも稼ぐことで有名です。

しかしそれがやり過ぎになることがあります。

 

以前森厩舎にヘヴィータンクという馬がいました。

なんとデビュー戦で3歳トライアルのG2弥生賞(当時)を使います。

結果は10頭立ての10着というだけでなく、

1着から22秒9、9着から20秒7も離されたダントツの最下位で

とても競馬ができる馬ではなかったのです。

しかし、重賞は6着〜10着までにJRAから出走奨励金が支給されるため、

仮に最下位だとしても支給されます。

そして特別出走手当に関しても重賞ならタイム差による減額措置の対象でもないため

全く競馬になっていないにも関わらず、手当だけで約150万円を手にします。

そしてレース後にそそくさと引退しました。

※現在は未出走馬、未勝利馬が重賞に出走してタイムオーバーなら

 上記の手当ては支給されないように制度が変わっている。

 

競馬で走れる馬ではないことは厩舎サイドでも分かっていたのでしょう。

この馬で少しでもお金を稼ぐために知恵を絞った結果なのだと思います。

しかし、モラルの欠片も感じません。

普通はヘヴィータンク絡みの馬券を買ってくれたファンに申し訳なさを感じるので

そんなことはできません。

悪名高い厩舎がまたやったなという感想です。

 

ヨシオができることは迷惑をかけないこと。

これにつきます。

ヴィータンクのように後方をゆっくり走って

他の馬に全く迷惑をかけない。

これが唯一の出来ることでしょう。

 

もし、逃げなんかうって途中でズルズル下がる時に

他の馬が交わすロスが響いて

この世紀の大レースの結果に左右するなんて許せません。

 

本当にヨシオが他馬の迷惑をかけることはやめてほしいです。