RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

皐月賞予想【2021年】

 

すみません、アーリントンCアンタレスSはギブアップしました。

 

牡馬クラシック1戦目、皐月賞です。

今年は混戦と言われていますが、どうなるでしょうか?

 

 

・出走メンバーと枠順

f:id:RM_horse:20210416194821j:image

朝日杯FSの勝ち馬グレナディアガーズがマイル路線で皐月賞は使わず、

そのグレナディアガーズをファルコンSで破ったルークズネスト、

ルークズネストをシンザン記念で破ったピクシーナイト、

毎日杯をレコード勝ちしたシャフリヤールなど、

今年はマイル路線に専念あるいはダービー直行などでの回避も多いですが、

オーソクレースが回避した以外は2000m以上の有力馬は揃っています。

予想が楽しい(悩ましい)メンバー構成になったと思います。

 

 

・トライアルレース組はなぜ勝てないか?

近年の皐月賞トライアルレース(3着までに優先出走権が得られるレース)との

相性が悪いことで知られています。

皐月賞のトライアルレースはスプリングSディープインパクト記念(弥生賞)です。

馬券に絡まないというわけではないですが、勝ち馬がなかなか出ません。

スプリングSは2018年の勝ち馬エポカドーロ(スプリングS2着)がいますが、

この時の皐月賞稍重発表ながらもほぼ重馬場のようなコンディションで特殊でした。

前走ディープインパクト記念(弥生賞)に関しては、皐月賞を勝ったのは

2010年のヴィクトワールピサまで遡ります。

どちらも中山競馬場を使用したトライアルであるにも関わらずです。

 

なぜトライアルレースであるにも関わらず、相性が悪いのでしょうか?

1番大きいのは強い馬が出てこないことなのですが、

じゃあ何で出てこないのかという話です。

1つは近年の外厩の充実で、有力馬がトライアルレースを

使わなくなってきていることは容易にあげることができます。

 

しかし、外厩で仕上げて久々のレースをいきなり勝つようになってきたのは

ここ4〜5年くらいの話です。

なのでそれだけではない理由があるはずです。

 

その理由は多くの人が指摘しているように、

トライアルと本番のペースが全然違うことが挙げられます。

要はスプリングSディープインパクト記念は前半のタイムより後半のタイムの方が速い

いわゆる後傾ラップなスローペースになりやすいのに対し、

皐月賞はその逆の前傾ラップになりやすいのです。

 

つまり、同じ中山競馬場でもレースの質が全然違うので

皐月賞になるとペースに対応できなくなってしまうのです。

逆に言えば、トライアルではペースが合わずに微妙な成績だった馬の、

皐月賞での激走もあるわけです。

 

先に挙げたエポカドーロもスプリングSでは2着ですし、

その時の皐月賞の2着サンリヴァルは弥生賞4着でした。

他にも弥生賞3着のダンビュライト(皐月賞3着)もいます。

もちろん昨年3着のガロアクリークや2016年2着のマカヒキ

2015年3着のキタサンブラックなど、

トライアルを勝って皐月賞でも好走した馬はいますが、

皐月賞の好走条件=トライアルの勝利というわけではありません。

 

これを踏まえて、今年のトライアルを振り返ってみると、

ディープインパクト記念は1000m通過が62.6、

ペースは残り3Fまで上がらないという超スローペース。

上記の典型的な皐月賞での凡走パターンに該当します。

なので勝った⑬タイトルホルダーよりも、

折り合いを欠きながら走っていた3着⑧ダノンザキッドに注目するのは自然でしょう。

 

スプリングSは前傾ラップでも後傾ラップでもないミドルペースでしたが、

重馬場だったので馬場適性が問われたレースになったことは否めません。

土曜の夕方から未明にかけて雨は降りましたが、

日曜日の昼間は晴れているため、高速馬場にはならないものの

重馬場にもならないでしょう。

今年のスプリングS組は④イルーシヴパンサー、⑤ヴィクティファルス、

⑫ワールドリバイバル、⑭アサマノイタズラと4頭もいます。

 

 

共同通信杯組と2歳G1からの直行組

トライアルレース組がなかなか皐月賞を勝てないここ10年、

猛威をふるっているのが共同通信杯組です。

 

勝ち馬だけでも2012年ゴールドシップ、2014年イスラボニータ

2015年ドゥラメンテ、2016年ディーマジェスティと4頭もおり、

共同通信杯組はとりあえず勝っておけ」という時期がありました。

 

しかし、2017年以降で共同通信杯組で馬券になったのは

2019年の3着ダノンキングリーのみです。

共同通信杯皐月賞好走という方程式はもう古くなりました。

今年の共同通信杯組は1番人気になりそうな⑦エフフォーリア、

朝日杯FS2着の③ステラヴェローチェがいます。

 

そして台頭してきたのが2歳G1からの直行組です。

2019年の勝ち馬サートゥルナーリアが初めて

3歳初戦で皐月賞を勝った馬になりましたが、

昨年2020年は1着コントレイルと2着サリオスの

前走2歳G1組のワンツーでした。

完成度が高ければ、3歳春でも前哨戦を使う必要はないということです。

しかし、3頭とも前走G1を勝っており、かつ無敗と

相当の実力を備えていたことは頭に入れておくべきでしょう。

今年の2歳G1からの直行馬は⑯レッドベルオーブです。

しかし朝日杯FSでは3着でした。果たして。

 

 

・その他の路線

他の路線にも触れておきましょう。

先に挙げた皐月賞トライアルと共同通信杯の他にも3歳重賞はありますが、

あまり皐月賞で成績を残せていないのが実情です。

好走馬がいないわけではないですが、率が低いです。

 

京成杯は2018年3着のジェネラーレウーノ、

きさらぎ賞は2016年3着のサトノダイヤモンドが近年での好走馬です。

毎日杯は2017年勝ち馬のアルアインがいるが今回は毎日杯組は不在)

今年は⑮グラティアス京成杯

⑥ヨーホーレイク、⑨ラーゴムがきさらぎ賞からの参戦です。

 

また、OP,L組に関しては2019年2着のヴェロックス、

2014年3着ウインフルブルーム若葉S組でした。

上記の京成杯きさらぎ賞よりも率が低いです。

なお、すみれS組の皐月賞好走は調べた限りいませんでした。

率が低いどころか好走馬がゼロです。

今年は若葉S組は①アドマイヤハダル、⑩シュヴァリエローズ。

鬼門のすみれS組は⑪ディープモンスターです。

 

 

・ペースと馬場

先にチラッと書きましたが、皐月賞はペースが流れます。

スローペースにはほとんどなりません。

 

前走逃げたのは⑬タイトルホルダーだけですが

2,3番手で競馬をした馬はたくさんいるので、

例に漏れずペースは流れると考えられます。

距離適性も問われると思います。

 

馬場は前日夕方から夜にかけての雨で

重馬場スタートになりました。

晴れているので稍重にはなりそうですが

良馬場のスピード勝負は望めなさそうです。

あまり後ろからの追い込みは届きにくい馬場になりそうです。

 

 

・調教が良かった馬

時間が無いので、各馬寸評は省略させていただきます。

そのかわり、調教が良かったと感じた馬をピックアップいたします。

さすがG1なので、調教が良い馬が多いです。

 

①アドマイヤハダル

③ステラヴェローチェ

⑤ヴィクティファルス

⑥ヨーホーレイク

⑧ダノンザキッド

⑪ディープモンスター

⑬タイトルホルダー

⑮グラティアス

⑯レッドベルオーブ

 

※⑦エフフォーリアは最終追い切りで併せ馬に遅れ。

 

 

・印と買い目

◎ ⑧ダノンザキッド

ディープインパクト記念を見た時点で、皐月賞の本命は決めていました。

ペースが流れれば折り合い面には有利ですし、

調教でも折り合い面、操縦性を修正してきたことがよくわかります。

前走の負けで少しオッズもおいしくなっており、単勝を買うしかないです。

 

◯ ⑦エフフォーリア

ダノンザキッドと比較した時、タフな馬場もこなせそうなのは

走りや血統面からダノンザキッドの方だと判断しました。

潜在能力はダノンザキッドと双璧ですね。

 

▲ ③ステラヴェローチェ

バゴ産駒でタフな馬場は得意なはずです。

気になるのは気性が荒い馬なのに内枠の奇数というのは

スタートで後手を踏む可能性があることです。

 

△ ⑥ヨーホーレイク

△ ⑨ラーゴム

△ ⑬タイトルホルダー

△ ⑮グラティアス

 

 

※買い目

▪️単勝

 

▪️3連複フォーメーション

⑧ー③⑦ー③⑥⑦⑨⑬⑮