RM_horseの競馬コラム

RM_horseの競馬コラム

競馬についてあれこれ書きます。

レース回顧 〜宝塚記念 2020〜

 

宝塚記念のレース回顧です。

 

 

・レース展開

まずはレースを振り返ります。

 

馬場コンディションは稍重でした。

前日夜の雨は未明には上がり、馬場は乾いていき

9Rの舞子特別までは良馬場でしたが、

宝塚記念のレース30分前にまとまった雨が降ったため

稍重に悪化していました。

レースを見ると走ったところの芝が

どんどん掘られている様子がわかりますので

かなり道悪なコンディションであったことがうかがえます。

 

注目のスタートはキセキが出遅れてトーセンスーリヤがハナ。

2番手にワグネリアンがつけます。これは意外でした。

3番手は内にペルシアンナイト、外にダンビュライト。

その後ろにラッキーライラックがつけます。

 

1番人気サートゥルナーリアは中団後方、

2番人気クロノジェネシスは中団の真ん中にいました。

 

前半600m通過は34.6、1000mは60.0で

例年の宝塚記念と同じくらいのペースでしたが

馬場状態を考えれば速いペースだと思います。

 

3,4コーナーで後ろのポジションの馬が動きます。

クロノジェネシスが一気に進出し、それについていくように

キセキ、ラッキーライラックも前に出ます。

しかし、クロノジェネシスの手応えが他と全く違い、

4コーナーを回ったところで既に先頭に立ち、

内でラッキーライラックが抵抗しますが、どんどん離されます。

 

残り300mでクロノジェネシスの勝ちは確信するほどでした。

後ろの差し追い込みも全く届かず、圧倒的な差で1着。

2着はコーナーでクロノジェネシスを追いかけたキセキ。

しかしクロノジェネシスとは6馬身も差がついていました。

3着はキセキからさらに5馬身離れてモズベッロが入線しました。

 

 

・上位馬寸評と予想の振り返り

予想はこちらから

 

 

1着 クロノジェネシス 予想時:◎

2着馬に1秒差、3着馬に1.8秒差をつける圧倒的な勝利でした。

ここでの適性を高く評価したので本命にしましたが

ここまで圧勝とは思いもしませんでした。

クロノジェネシスの急成長は大きいですが、

非根幹距離、重馬場、ハイペースの消耗戦と

条件があまりにも合っていたので着差がついたと思います。

北村友一騎手も自信を持って3,4コーナーで進出したのは好判断でした。

 

次走は同じコースのエリザベス女王杯(今年は阪神2200m)か

天皇賞・秋とのことです。

宝塚記念と同じ阪神2200mなら、牝馬限定のエリザベス女王杯に出れば

確実に勝てるだろうと思われがちですが

スローペースになれば必ずしもそうではないと思っています。

むしろその後の有馬記念の方が好走に期待できると思っています。

 

 

2着 キセキ 予想時:△

出遅れた時は厳しいかなと思っていました。

しかしキセキがレースを引っ張らなくてもペースは速くなり、

さらに直前の雨で内が走りにくくなったため、

後ろからの外目追走がよかったです。(クロノジェネシスも同じ形)

クロノジェネシスが強すぎて着差はつきましたが、

キセキも3着に5馬身差をつけていることから、

クロノジェネシスがいなければキセキが圧勝でした。

 

予想時に懸念していた折り合いはうまくいっている様子でした。

これに関して、元騎手の安藤勝己さんがTwitterでコメントしています。

Twitterアンカツ(安藤勝己)  @andokatsumi

道悪では馬が用心して走るため、かかる馬も折り合いやすいというのは初耳でした。

非常に勉強になりました。今後の予想の参考にします。

 

今後はレースの選択肢が難しいです。

中山コースは苦手なので有馬記念は厳しいですが

かといって6歳の今、東京コースで再び好走できるかというと疑問です。

ですが、今回はうまくいきましたが良馬場でまたかかるようなら

距離短縮の天皇賞・秋でしょうか?

もしくは一気の距離短縮のマイルCSというウルトラCも?

 

 

3着 モズベッロ 予想時:無印

この馬の3着を予想するのが大変難しかったです。

単に人気薄ということだけでなく、

この馬はサートゥルナーリアやラッキーライラックと同様に

スローペースからの直線勝負が得意なタイプと考えていたからです。

おそらく100回予想してもたどり着かない馬でした。

最後まで4着サートゥルナーリアに差されない根性は立派でした。

 

今後は年末の有馬記念が大目標になると思います。

京都大賞典あたりで始動するでしょう。

 

 

馬券はクロノジェネシス単勝のみ的中でした。

個人的には単勝に突っ込んでいたので満足ですが、

予想としては2番手評価ブラストワンピース、

3番手評価ペルシアンナイトが共に下位に沈んだためイマイチでした。

ペルシアンナイトは馬券的に狙いすぎの感がありますが、

ブラストワンピースは道中前につけた馬が全て4着以下なのを考慮しても、

ちょっと不可解なバテ方でした。

コンディションなのか、遠征が苦手なのか、理由はあるかもしれませんが

もしかするとピークが過ぎたのかもしれません。

 

これで春のG1は終わりです。

夏競馬には苦手意識しかありませんが

今年は改善できるよう、分析を進めていきます。

 

 

 

宝塚記念予想【2020年】

 

上半期のグランプリ、宝塚記念です。

2年前までは有力馬が避けがちなレースでしたが、

昨年に引き続き今年もいいメンバーが揃いました。

 

 

・コース解説と枠順

まずは競馬ラボさんのコース解説です。

 

f:id:RM_horse:20200626142614g:image

出典:競馬ラボ様

阪神競馬場 芝2200m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ

 

スタートは正面の直線入り口。

内回りコースを1周します。当然直線も短めです。

阪神内回りコースは4コーナーの曲がりがキツいため

コーナーで後ろからまくっていくことが難しいため、

後ろからの馬はかなり早めに動かないといけません。

なので最後方からの追い込みは決まりにくいです。

 

ただし、ゴール前に急坂があるので

先行馬に余力が残っていないと脚が止まって差されます。

必ずしも逃げ先行馬が有利なコースとも言えません。

 

f:id:RM_horse:20200626145800j:image

 

枠は内外の有利があまりわかりません。

というのも、昨年までは宝塚記念の前の週からBコースに変わっていましたが

今年は当週からBコースに変わります。

例年は距離ロスの少ない内枠と、いい馬場を通れる外枠が有利な傾向でしたが

コースの環境が昨年までと異なるので、枠に関してはなんとも言えません。

 

 

 

・予想のポイントは4つ

このレースの予想のポイントは4つあります。

それは

◾️重馬場をこなせるか?

◾️2200mという非根幹距離への対応

◾️上がり最速馬は毎年連対している

◾️ハイペースあるいは超ロングスパートで消耗戦になる

の4つです。

 

この4つプラス実績、調子を加えて予想します。

 

 

・馬場状態は悪い

この時期の阪神競馬場は開催が進み、さらに梅雨時期ということもあり

タフなコンディションになっています。

そして前日土曜日および当日の天気予報はどちらも雨。

重馬場でのレースとなることが濃厚です。

重馬場に対応できなければ好走は難しいでしょう。

 

 

・2200mをこなせるか?

2200mというのは競馬では中途半端な距離とされています。

400mで割り切れる1600m、2000m、2400mを根幹距離といい、

それ以外の距離を非根幹距離といいます。

 

不思議なもので非根幹距離はなかなか走らない馬や、

非根幹距離だけ強い馬も存在します。

(馬の呼吸のリズムとも言われていますが)

2200mという中途半端な距離をこなせるかは重要です。

 

 

・上がり最速馬は連対する

これは昨年の予想でも書いたのですが、

宝塚記念はそのレースの上がり最速馬がずっと1着か2着になっています。

昨年もリスグラシューが上がり最速で1着でした。

なので今年も上がり最速になる馬を軸に指名すれば、馬券的中が近づくはずです。

 

ただし、注意したいのはこのレースで上がり最速を使う馬ということです。

これは昨年の予想でも書いたのですが、必ずしも東京コース等の

トップスピード重視の上がり最速では無いということです。

過去の宝塚記念の上がり最速馬の中には、先行馬のゴールドアクターもいるくらいです。

 

ですが、今年は上がり最速馬の候補が結構いるので、なかなか絞り込みが難しいです。

トップスピードが優秀なサートゥルナーリアも有馬記念で脚を使えていますし、

ラッキーライラックやクロノジェネシスはもちろん、ブラストワンピースもいます。

さらに、トーセンカンビーナやカデナ、レッドジェニアルといった伏兵も脚を使えます。

 

ではどうやって絞っていくか?

それにはレースの展開がカギになると考えています。

 

 

・ハイペースあるいは超ロングスパートの消耗戦

ダンビュライトやスティッフェリオもいますが、

逃げるのはキセキで間違いないでしょう。

たしかに前走は最初はダンビュライトが逃げる形でしたが

正面スタンドでキセキが先頭に変わりました。

 

鞍上のレース後のコメントでは、

「途中でかかってしまって先頭に立ってしまった」

とありました。

名手武豊騎手でも制御がきかないほどのかかりっぷり。

これは逃げるしかないでしょう。

 

そうなると、ハイペースで逃げるか

昨年の宝塚記念と同様に前半はなんとか抑えて

残り1000m〜800mくらいからの超ロングスパートになるか

のどちらかだと考えています。

 

そうなると前が止まるので後ろからの馬と考えがちですが

むしろG1レベルになると豊富なスタミナでポジションの利を生かして

そのまま押し切ることが多いです。

そしてペースが速くなった時に強い馬を探します。

 

 

・各馬寸評

出走メンバーの評価です。

今回は上記の4つのポイントと実績と調子をグラフ化しました。

 

1. トーセンカンビーナ

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上がり最速を連発する馬。

しかしポジションはずっと後方で直線だけで勝負するタイプなので

差し届かずの競馬が多い。

今回は最内枠でコーナーでも動きにくく、かなり厳しい。

 

 

2. ペルシアンナイト

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マイルCSの勝ちがあり、1600mと1800mが主戦場。

前走も1600mの安田記念で距離が長い懸念を言われているが

むしろペースが速くなるならマイルでの追走に慣れているのはプラス。

2200mは初めてだが、2000mの皐月賞大阪杯で2着があり

距離は持つと考えている。

穴馬の中では評価が高い。

 

 

3. グローリーヴェイズ

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重馬場は初めて。

しかし、昨年の京都大賞典は秋口のタフな馬場で0.8秒差6着だった。

メンバーレベルを考えると負けすぎで、おそらく重馬場は相当苦手。

香港ヴァーズは非常に強かったが、ここは全く向いてないと考えられる。

 

 

4. アフリカンゴールド

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2桁着順が3走続いている。

重馬場も苦手なので買い材料がほとんどない。

 

 

5. サートゥルナーリア

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重馬場経験は無しだが、有馬記念の2着を見るとある程度はこなせそう。

ただ、どうしてもペースが速いと後ろのポジションになってしまうので

差しが届かない展開になりそう。頭では買いにくい。

 

 

6. トーセンスーリヤ

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前走重賞を勝ったが、ここはかなり相手のレベルが上がる。

先行は出来るがペースも速くなる。

重馬場や非根幹距離も微妙なため、ここでは厳しい。

 

 

7. ワグネリアン

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非根幹距離は1800mのみ。

差し脚が年齢とともに鈍ってきているように見える。

それでいて先行できるかというと、前走の大阪杯のスローペースでも

あまり前を取れなかった。

チャートは大きめだが相当調子が戻らない限りは厳しいか?

 

 

8. レッドジェニアル

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前には全くいけないが、末脚は使える。

2200mは京都新聞杯を勝っているように得意。

母父マンハッタンカフェの影響か?

頭では買えないが、ヒモには入れておきたい。

 

 

9. アドマイヤアルバ

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重馬場と非根幹距離は優秀だが、そもそもの実力が足りていなさそう。

リステッドで4戦連続で大敗しており、さすがに通用しない。

 

 

10. メイショウテンゲン

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不良馬場の弥生賞を勝ったように、重馬場で上がりがかかればかかるほどいい。

雨は味方になるが、G1レベルだとこの馬に必要なのは台風レベルの大雨。

もしそれくらいの雨が降るなら馬券に入れてもいいのかもしれない。

 

 

11. ラッキーライラック

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2200mは昨年のエリザベス女王杯を勝利。

牡馬混合でも前走大阪杯を勝ち、充実そのもの。

しかし、エリザベス女王杯大阪杯でもそうだったように、

ペースは遅い方がよく、今までとは別の競馬が求められる。

重馬場も経験が無い。(稍重府中牝馬S 3着のみ)

 

 

12. モズベッロ

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位置がどうしても後ろになってしまう。

日経新春杯では中団の前の方にいたが、この時は斤量52kgが味方した。

そしてスローで運んだほうが力を発揮するタイプ。

ただし1発の末脚は持っている。

 

 

13. ダンビュライト

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去勢明け2戦目で、効果が出るとしたそろそろか?

上がりの脚は使えないので、前で粘るしかない。

2200mは昨年の京都記念を勝っているので対応はできる。

しかし、G1では皐月賞の3着以外は馬券圏内が無いので

通用するには少し力が足りないのではないか?

 

 

14. キセキ

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昨年の2着。

同じ競馬が出来れば3着以内には入れるはず。

問題は同じ競馬が出来るかどうか?

前走は出たがゲートの不安もある。

ただし、全然競馬にならなかったはずの前走も6着なら

身体能力的にはまだ衰えていないはず。

 

 

15. スティッフェリオ

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前走天皇賞・春は接戦の2着。

調子は上げてきている。

オールカマーを勝っているので、2200mも大丈夫。

しかし、先行は出来るがスローペースがいいので

ペースが流れると合わない。

ロングスパートの方が対応できる。

 

 

16. クロノジェネシス

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重馬場の京都記念稍重ながらタフな馬場の秋華賞を勝利しており、

2017年覇者サトノクラウンのような道悪のスペシャリストの感がある。

ハイペースを先行して粘れ、かつ上がりの脚も使えるので、

ここは最も向いている舞台のはず。

 

 

17. カデナ

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小回りコースで上がりを使うのが得意な馬。

ただし、後ろ過ぎて差し届かずの展開も多い。

重馬場でも脚が使えれば面白い存在。

 

 

18. ブラストワンピース

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重馬場と非根幹距離は抜群。

稍重ながら雨の降るタフな有馬記念を制している。

ペースが流れても問題にせず、条件は向いている。

あとは大型馬なので休み明けのコンディション次第。

 

 

 

・印と買い目

◎ 16 クロノジェネシス

上記に書いたように最も条件が合っていると思います。

桜花賞までは末脚の切れ味勝負をしていた馬ですが

秋華賞をプラス20kgで出てきてから別馬のようになりました。

今は先行して押し切るタイプでしょう。

しかも上がりの脚も使えます。

 

◯ 18 ブラストワンピース

この馬もかなり条件が向くでしょう。

外枠になったので鞍上も思い切って前のポジションもつけれると思います。

バテないのが魅力で、クロノジェネシスを負かすなら

ブラストワンピースではないかと考えています。

 

▲ 2 ペルシアンナイト

マイルの経験がここで活かせそうです。

陣営は重馬場がイマイチと言っているようですが

それならマイルCSをあんなに何度も好走出来ないです。

ハービンジャー産駒ですし、距離は延びた方がいいでしょう。

 

△ 11 ラッキーライラック

強さは最も評価していますが、ペースが流れる舞台なので

印は落としました。スローペースで直線まで運ぶことは考えにくいです。

ここで勝つようならリスグラシュー級です。

 

△ 5 サートゥルナーリア

ちょっと条件は向かないかなと考えています。

一瞬の加速力は凄まじいものがありますが

重馬場では削がれてしまいます。

また、調教で動きに動きまくっているのも気がかりです。

当日にテンションが上がりすぎる心配があります。

 

△ 14 キセキ

走ってみないとわからないという感じですが、

昨年の2着なので切るわけにはいきません。

 

△ 17 カデナ

△ 8 レッドジェニアル

追い込んでの展開になればチャンスです。

ただ、3着が限度か?

 

 

※買い目

◾️単勝

16

 

◾️馬連

16–18

 

◾️ワイドながし

16–2.18

 

◾️3連単フォーメーション

16→2.18→2.5.8.11.14.17

16→2.5.11.14→2.18

18→16→2.5.8.11.14.17

 

          計 30 点

 

 

 

 

 

アメリカンファラオ産駒の可能性

 

 

先週のユニコーンSでカフェファラオが勝ちました。

これにちなんでカフェファラオの父アメリカンファラオについて考えてみます。

 

 

・衝撃的なカフェファラオの走り

ユニコーンSを少し振り返ります。

 

カフェファラオが2着デュードヴァンに5馬身差をつける圧勝でした。

勝ちタイム1分34秒9というのも優秀ですが、

それだけでなくラップタイムを見ると

最後の3Fは12.1→12.2→12.2と減速せずに駆け抜けています。

 

さらにカフェファラオは2番手追走から抜け出しています。

レッチェバロックが作ったハイペースをもろともせずに

上記のように最後まで減速しませんでした。

他の先行馬はレッチェバロックを含めて直線で沈んだにも関わらずです。

 

今のカフェファラオの印象は、

スプリンターのスピードと、中距離馬の持続性を兼ね備える怪物です。

 

ルヴァンスレーヴ、クリソベリルと2年連続で、

3歳馬がチャンピオンズカップを勝っていますが、

カフェファラオも有力ではないかと思います。

 

 

アメリカンファラオ産駒の驚異の勝ち上がり率

カフェファラオの父はAmerican Pharoahアメリカンファラオ)です。

アメリカンファラオは2015年に37年ぶりにアメリカ三冠を達成しました。

そして3歳であっさり引退して4歳からは種牡馬入りしました。

これは怪我ではなく、二冠目のプリークネスS制覇の段階で

3歳での引退と種牡馬入りが決まっていたと言います。

日本だと信じられないですよね。

例えるならコントレイルが今年限りで引退することが既に決まっているようなものです。

種牡馬のビジネスとしては正しいのだと思いますが・・・

 

大きな期待を受けて2016年から種牡馬入りとなり、

初年度産駒は2019年デビューとなりました。

日本でも初年度産駒が7頭おり、カフェファラオもこのうちの1頭です。

すごいのは7頭中6頭も勝ち上がりを果たしたのです。

これはとんでもない数字です。

 

JRAでは未勝利戦が9月で終了します。

つまり3歳の9月までに新馬戦、未勝利戦を勝たないといけないのです。

勝てなかった場合、地方に移籍するか引退するかの2択になります。

(1勝クラスに挑戦する馬もいますが、勝てる馬はごくわずかです)

 

JRAの全体の勝ち上がり率は30〜35%程度です。

デビューする3頭に1頭しか勝つことは出来ないのです。

 

もちろん種牡馬によってこの数字は変わりますが、

ディープインパクト産駒でも50〜60%程度です。

アメリカンファラオ産駒はサンプル数が少ないながら驚異の85.7%

優秀さがわかると思います。

 

海外でもアメリカンファラオ産駒は一定の成績はおさめているようですが

日本のダートの適性がずば抜けているように思います。

 

 

・母サンデー系やキンカメ系で芝も走れる?

勝ち上がり率が驚異的なアメリカンファラオ産駒ですが、

全てダート戦での勝利です。

というより、産駒の芝での出走がありません。

 

アメリカンファラオ自体がアメリカのダート馬なので

ダートに強いのは当たり前だろうと思うかもしれませんが、

サンデーサイレンスだってアメリカのダート馬でしたから、

必ずしもアメリカでの戦績が日本での芝orダートの適性に直結はしません。

 

日本で走った7頭に関しては、母系の血統背景が大きいと思います。

ここでアメリカンファラオの血統表を確認してみます。

f:id:RM_horse:20200624120616j:image

JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベースより引用。

 

アメリカンファラオは父Pioneerof the Nileで、

その父は日本でも種牡馬入りしていたエンパイアメーカーです。

日本でエンパイアメーカー産駒はダートを中心に使われています。

JRAでの重賞勝利は4頭いますが、G1馬は不在で出走頭数から見ても

物足りない数字であることは否めません。

個人的には2勝クラスあるいは3勝クラスくらいまでは買えますが

オープン以上になると壁に跳ね返されることが多い印象の種牡馬です。

 

ではなぜアメリカンファラオ産駒はこれほどまでに勝てるのか?

それは母系にStorm Catがいることがポイントではないでしょうか?

Storm Catディープインパクトとの相性が良いことが知られており、

さらにロードカナロアの母系にも入っており、日本のスピード競馬にマッチしている血です。

 

ここでカフェファラオの血統も見てみます。

f:id:RM_horse:20200624123311j:image

JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベースより引用。

 

カフェファラオはMr.Prospectorのクロスを持つ母系です。

Mr.Prospectorキングカメハメハの父の父であり、

日本でもお馴染みの血統です。

つまり血統的には日本で走る土台は整っていたということです。

 

ただし、カフェファラオは日本の芝には欠かせない血となっている

サンデーサイレンスまたはキングカメハメハを持っていません。

外国産馬なので当たり前ですが)

カフェファラオだけでなく、日本で走った他の6頭のアメリカンファラオ産駒も

全てサンデーサイレンスキングカメハメハも持っていません。

 

非常に興味があるのは、サンデーサイレンスキングカメハメハを持つ

アメリカンファラオ産駒は芝も走れるのか?ということです。

個人的にはディープインパクト産駒の父と母の逆をしているだけなので

芝も走れるような気がしてならないのです。

 

しかし、残念ながら現2歳世代のアメリカンファラオ産駒にも

サンデーサイレンスキングカメハメハを持っている馬はいません。

今度に期待したいです。

 

 

・おまけ、ドレフォン産駒は芝も走れるか?

実は芝を走れるかはアメリカンファラオだけの話ではないのです。

社台SSにはアメリカのダートスプリント路線で活躍したドレフォンという馬がおり、

初年度産駒のデビューは2021年です。

f:id:RM_horse:20200624131304j:image

JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベースより引用。

 

父系にStorm Catがいる血統で、社台グループがドレフォンを購入したと聞いた時は、

ディープインパクトの逆をやろうとしているのだなとすぐに思いました。

 

もちろん血統だけで競馬をするわけではなく、

馬体、馬格、歩様、ストライド等も重要なので、

それらを見てから購入を決めているはずですが、

サンデーサイレンスキングカメハメハの血を持つ牝馬と配合して

芝でも走れる馬を期待していたのは間違い無いはずです。

 

ちょっと遅くなりますが、ドレフォン産駒が芝も走れば

アメリカンファラオにサンデーやキンカメ系の牝馬をつけてみよう

なるのではないかと期待しています。

 

今の日本はサンデーサイレンス牝馬を、

父にキングカメハメハ系の種牡馬

またはサンデーサイレンスのクロスとすることが主流ですが

アメリカ血統の父と配合しても面白いのではないか?と思っています。

 

 

函館SS、ユニコーンS簡易予想【2020年】

 

都合により今週は簡易予想にします。

来週の宝塚記念はしっかり書きます。

 

 

 

函館SSは上位優勢でヒモ荒れ狙い

◎ 7 ライトオンキュー

◯ 6 ダイアトニック

△ 9 フィアーノロマーノ

△ 2 マリアズハート

△ 3 エイティーンガール

△ 8 シヴァージ

△ 12 グランドボヌール

 

◾️単勝

7

 

◾️馬連

6−7

 

◾️3連単フォーメーション

6.7→6.7→2.3.8.9.12

 

       計 12 点

 

 

本命はライトオンキューです。

7ヶ月ぶりの実戦になってしまいましたが、

それはドバイが中止になったためなので、状態面の不安はないです。

むしろ春に激戦を繰り広げた他の人気馬よりもコンディションはいいでしょう。

前走で覚醒の感があり、ここは単勝で狙いたい馬です。

 

対抗にはダイアトニック

2走前の阪急杯からスプリント路線に舵を取るために

先行させる競馬を覚えさせることに成功しました。

前走の高松宮記念ではモズスーパーフレアが作る速い流れについていき

僅差の3着と健闘しました。(直線不利がなければ勝っていたかもしれません)

あとは58kgでもしっかり走れるかどうかです。

本来はライトオンキューと甲乙つけがたい実力ですが、

斤量が2kg重いため対抗評価にしました。

 

この2頭が抜けており、あとは3着候補を考えます。

 

1200mは未経験ながら、速い流れは得意で適性がありそうな

フィアーノロマーノは入れておくべきです。

ただし、阪神や中山のようなゴール前急坂のコースが得意なので

函館の適性は怪しいです。

 

末脚堅実なマリアズハート、エイティーンガール、シヴァージ

追い込んでの3着が期待できます。

 

もう1頭前残りの展開になるならグランドボヌールも入れておきます。

 

 

 

ユニコーンSは超ハイペース

◎ 14 フルフラット

◯ 13 タガノビューティー

▲ 16 カフェファラオ

△ 1 デュードヴァン

△ 3 ラブリーエンジェル

△ 10 サトノラファール

△ 11 サンダーブリッツ

 

◾️単勝

14

 

◾️馬連

13−14

 

◾️ワイド

14−13.16

 

◾️3連複フォーメーション

14−13.16–1.3.10.11.13.16

 

          計 13 点

 

 

メンバーを見た時は1400mを逃げて2戦2勝のレッチェバロック

どういうペースで行くのか?というのが予想の鍵だと思っていました。

 

しかし、フルフラットの追い切りを見たときに考えが変わりました。

栗東坂路4Fを49.9という驚異的なタイムで駆け抜けました。

これは高松宮記念勝ち馬のモズスーパーフレア

1200m戦の前に出すような追い切りのタイム。

しかも、それでいてラスト1Fも12.2というように

最後まで減速がなかったです。

かなり状態は良いのだと感じました。

併せ馬ではありましたが、レッチェバロックとタイムが違いすぎるので

フルフラットがハナを取りに行くのは間違いなさそうです。

 

おそらくフルフラットは同厩舎の先輩馬マテラスカイのような馬なのでしょう。

父も同じSpeightstownでスタートから飛ばしていくタイプになると思います。

どの馬も経験したことがないくらいの非常に速いペースになるでしょう。

レッチェバロックはついていこうとして直線で失速するのは目に見えます。

 

ただし、今回は1600m戦です。フルフラットとしては1Fか2Fほど長い感じはします。

それでも押し切れることを期待して、フルフラットを本命にしました。

 

対抗はタガノビューティーにしました。

なぜかというと、朝日杯FSでビアンフェが作った非常に速いペースを経験しており

僅差の4着と好走しています。

今回のペースについていけるとしたらこの馬が有力でしょう。

 

3番手のカフェファラオはスローペースの経験しかないため、

ハイペースに向いているかどうかわからないです。

もしここでも勝つようならとんでもない怪物ですが、

その可能性も十分ありそうです。

 

△には3着に追い込んで来れそうな馬をピックアップしました。

 

 

 

 

エプソムC予想【2020年】

 

エプソムカップの予想です。

今週はマーメイドSはパスして、この予想1本です。

 

 

・コース解説と出馬表

競馬ラボさんのコース解説です。

 

f:id:RM_horse:20200612160805g:image

出典:競馬ラボ様

東京競馬場 芝1800m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ


スタートは1,2コーナーのポケット地点。

直線まで斜めに向かいます。

もちろんメンバー構成にはよりますが

リンク先の説明の通り、前半はゆったりと運ぶことが多く、

そうするとスローペースからの瞬発力勝負になります。

直線でのスピード自慢の馬が台頭しやすいでしょう。

 

 

【枠順】

f:id:RM_horse:20200612165219j:image

昨年の1,2,3着(レイエンダ、サラキア、ソーグリッタリング)だけでなく、

一昨年の1着(サトノアーサー)もいるため、

実に4頭もエプソムカップでの実績馬がいます。

その他にも重賞連対歴がある馬が多いです。

 

重賞実績馬が優位なのか、もしくは好調な上がり馬が台頭するのか、

しっかり見極めが必要です。

 

 

・かなり悪そうな天気と馬場状態

東京も梅雨入りし、府中市は木曜日から雨が続いています。

金曜日の日中は少し晴れてきたものの、夜からは再び雨が降り始め

土曜日はずっと降り続けて不良馬場。

夜は雨が上がるものの、日曜日も日中は雨予報です。

 

乾きやすい東京競馬場の芝といっても、日中に晴れることがなければ

湿ったままの馬場になります。

時計のかかる、重から不良馬場になるでしょう。

 

 

・重馬場では先行脚質

重馬場の重賞予想では、これまで当ブログでは痛い目を散々見てきました。

過去の予想を見てきた結果、基本に立ち返ろうと思いました。

それは

・基本的に先行馬が有利。差してくるのはかなりの重馬場巧者か、怪物級の馬。

・先行馬はなるべく外枠が良い。

・持ちタイムが優秀な馬かどうかはあまり気にせず、とにかく先行馬。

・その次に重馬場実績

・最後に良馬場での能力比較

ということです。

 

なので、最優先は脚質、次に重馬場実績、その他能力が抜けている馬がいれば

という思考で予想します。

 

 

・各馬寸評

出走各馬の評価です。

 

1. ソーグリッタリング

重・不良成績:0−1−0−1(稍重0−0−1−0)

脚質:先行〜差し

f:id:RM_horse:20200613173801p:image

全25戦で掲示板を外したのはわずか2回だけであり、

昨年の3着ということもあり軸には最適そうに見えるが、

重馬場の最内枠は微妙。

安定感を買ってヒモに入れる程度か?

 

 

2. サトノガーネット

重・不良成績:0−0−0−0(稍重0−0−0−1)

脚質:追い込み

f:id:RM_horse:20200613174144p:image

近走は不振が続いている。

重馬場経験は無いが、後ろからの脚質のため

適性があったとしても届かないか。

 

 

3. ギベオン

重・不良成績:0−0−0−0(稍重0−0−0−1)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174156p:image

重馬場経験は無し。

サトノガーネットと同様、後ろからの脚質なので

適性があったとしても届かないか。

 

 

4. サトノアーサー

重・不良成績:1−1−1−2(稍重2−1−1−0)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174212p:image

一昨年の勝ち馬。その時も重馬場だった。

重馬場が得意な印象がある馬。

ただし、不良は0−0−0−2なのは注意。

脚質が差し追い込みなので、差せないくらい馬場が悪くなると厳しい。

だから不良馬場では成績が残せていない。

ただ、重馬場実績馬ということで馬券からは外せないか。

 

 

5. ピースワンパラディ

重・不良成績:1−1−0−0(稍重1−0−1−0)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174233p:image

 

ぱっと見で重馬場の成績が良いように見えるが

上がり馬なので下級条件での成績であることは忘れてはいけない。

脚質も後ろからなので、重馬場が得意だとあまり鵜呑みにはしない方がいい。

しかし、全成績4−2−2−0の堅実な走りを見せており、馬券から切れない。

 

 

6. ダイワキャグニー

重・不良成績:0−0−0−2(稍重0−0−0−0)

脚質:逃げ先行

f:id:RM_horse:20200613174249p:image

 

脚質はここに合っているが、重馬場は微妙かもしれない。

ただ、重馬場の4着以下は差し馬だった時の2年前のエプソムC

昨年のG1ジャパンCの6着(0.7秒差)。

東京は得意なので馬券には入れておくべき馬。

 

 

7. サラキア

重・不良成績:0−0−0−1(稍重0−1−0−0)

脚質:先行〜差し

f:id:RM_horse:20200613174306p:image

昨年の2着馬。

しかし、先行馬が不在なメンバー構成の中で

意表をついた逃げによる2着であり、同じ競馬は望めない。

重馬場適性も疑問。

 

 

8. マイネルファンロン

重・不良成績:1−0−0−1(稍重1−0−0−4)

脚質:先行

f:id:RM_horse:20200613174320p:image

近走調子を落としているが、不良馬場なら面白い存在。

時計のかかる展開なら、先行して粘れるのは魅力。

馬券には入れておきたい穴馬。

 

 

9. エメラルファイト

重・不良成績:0−0−0−0(稍重0−0−0−1)

脚質:先行〜差し

f:id:RM_horse:20200613174336p:image

スプリングS勝ちから好走がない馬。

陣営も適性をはかっているところではないだろうか。

重馬場が得意であればチャンスはあるかもしれない。

 

 

10. マイネルハニー

重・不良成績:1−0−0−2(稍重3−0−0−1)

脚質:先行

f:id:RM_horse:20200613174356p:image

稍重では抜群の成績を残しているが、重馬場になると少し落ちる。

適度に時計がかかる方が得意なのだと思われる。

 

 

11. アトミックフォース

重・不良成績:0−0−0−2(稍重0−0−0−0)

脚質:逃げ〜先行

f:id:RM_horse:20200613174412p:image

新潟大賞典の2着で勢いがあるが、重馬場は苦手。

その新潟大賞典とは適性が全く異なる舞台(馬場)になった。

思い切って消してしまうのもありか?

 

 

12. シャドウディーヴァ

重・不良成績:0−0−0−0(稍重1−1−0−1)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174425p:image

気になるのは脚質。

後ろからはどうしても届かない馬場になりそう。

東京はフローラSの2着があり、得意コースではある。

 

 

13. アイスストーム

重・不良成績:0−0−0−0(稍重0−0−0−2)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174445p:image

1800mが得意で東京も成績が良いが、馬場状態に泣かされそう。

脚質でどうしても届かない。

中2週で東京への連続輸送も厳しい。

 

 

14. インビジブルレイズ

重・不良成績:0−0−1−1(稍重1−0−0−0)

脚質:先行〜差し

f:id:RM_horse:20200613174504p:image

東京は2−0−0−0とパーフェクト。

この馬も重馬場は歓迎とは言えないだろう。

ただし人気馬に差し追い込みが多い中、

基本差し馬だが1600mでも先行したことがあるため、

前につけれる可能性がある。

 

 

15. ゴーフォザサミット

重・不良成績:0−0−0−1(稍重1−0−0−2)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174518p:image

脚質的にも調子を見ても厳しい。

 

 

16. アンドラステ

重・不良成績:1−0−0−0(稍重2−0−1−0)

脚質:先行

f:id:RM_horse:20200613174528p:image

外枠の先行馬ということで、最も条件には合う。

重馬場の1勝はあまり参考にしない方がいいが、苦手ではなさそう。

あとは初めての関東圏への輸送がどうなるか?

 

 

17. レイエンダ

重・不良成績:0−0−0−0(稍重1−1−0−0)

脚質:差し〜追い込み

f:id:RM_horse:20200613174538p:image

昨年の勝ち馬。

しかし重馬場はマイナスだろう。

外枠での成績が振るわないことも気になる。

あまり軸にはしにくい。

 

 

18. トーラスジェミニ

重・不良成績:0−0−0−0(稍重0−0−0−0)

脚質:逃げ〜先行

f:id:RM_horse:20200613174548p:image

ここでは力が足りないか。

 

 

 

・印と買い目

◎ 8 マイネルファンロン

速い脚は使えませんが、先行してそこそこの脚を長く使えます。

前走重馬場で5着ですが、あまりにも早く先頭に立ったためで

マイペースで運べれば勝ちもあると思います。

良馬場なら買い目にさえ入れていませんが、

この馬場状態なら単勝で買ってみたいです。

 

◯ 16 アンドラステ

素直に外枠の先行馬を高評価にします。

逃げなくてもいいというのも魅力。

あとは輸送が成功するかどうかでしょうか?

 

▲ 5 ピースワンパラディ

非常に安定した成績を残しています。

重馬場も苦手なことはないのは間違い無いので、

ここも安定して走ってくれるでしょう。

 

△ 4 サトノアーサー

差しが届くくらいの重馬場になれば。

 

△ 6 ダイワキャグニー

逃げてそのまま残る展開なら。

 

△ 17 レイエンダ

実績のみで入れています。

地力だけで上位に来るなら。

 

△ 12 シャドウディーヴァ

△ 14 インビジブルレイズ

東京適性あり。

 

 

 

※買い目

◾️単勝

8

 

◾️馬連、ワイド流し

8 – 5.16

 

◾️3連複フォーメーション

8 – 5.16 – 4.5.6.12.14.16.17

 

          計 16 点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レース回顧 〜安田記念 2020〜

 

安田記念のレース回顧です。

 

 

・レース展開

レースを振り返ります。

 

大外枠からダノンスマッシュがハナ。ミスターメロディもついていきます。

その後ろに内にダノンプレミアム、アドマイヤマーズ、セイウンコウセイの3頭。

あとは一団という感じでしたが、アーモンドアイはスタートが悪く後方2,3番手の位置。

 

3,4コーナーでは馬群がさらにギュッと詰まって一団になります。

直線では多くの馬が外を選択し、横に広がります。

ダノンスマッシュが粘り込みを図るまでもなく、

残り400mでグランアレグリアが先頭に立ちます。

後方からアーモンドアイとインディチャンプが追いますが、差が詰まらずむしろ開いていき、

そのままグランアレグリアが独走して1着。

2着はゴール前で3着馬をかわしたアーモンドアイ。

3着はインディチャンプでした。

 

 

・馬場状態と進路

前日夜から未明にかけて大雨が降り、当日の昼間に乾いてくるも

馬場状態は稍重での開催となりました。

 

東京競馬場は内側から乾いてくると言われることもありますが、

上位5頭は全て道中で外を追走しており、道中でインにいた馬は全滅でした。

内を通った馬の鞍上コメントでも、のめっていたとの談話が多く、

内から乾くという説はあまり信用できないかもしれません。

もしくは正面直線は内が乾きやすく、向正面やコーナーは違うということかもしれません。

 

振り返ってみれば東京の今開催を通しても、

逃げ馬はともかくとして、道中で内を通った馬がその後外に出して伸びるかというと

そうでもなさそうなので、進路は一つのポイントになっていそうです。

これはまだ続く東京開催での大事なポイントになりそうです。

 

 

・上位馬寸評と予想の振り返り

予想はこちらから

 

1着 グランアレグリア 予想時:◯

高松宮記念の走りを見て、高く評価していた通り、

怪物級の強さを見せてくれました。

残り400mから先頭に立ってそのまま影を踏ませず押し切るというのは、

なかなかG1で見れるような競馬ではありません。

ただし、本命馬はもっと強いと思っていました。

 

秋はマイルCSなのか、もしくはスプリンターズSなのか。

個人的な見解ですが、スプリントの追走に慣れた今なら

スプリンターズSの方がおすすめです。

 

 

2着 アーモンドアイ 予想時:▲

初めての中2週でも安定して走っています。

もう少し走れないと思っていたので、2着を確保したのは素晴らしいと思います。

もしヴィクトリアマイルを使わずにここに直行していたなら

グランアレグリアとも接戦だったと思います。

ただ、8冠目を間違いなく取ると思われていたからこそ、単勝1.3倍だと思いますので

よく走ったという感想は少数派なのかもしれません。

それだけ現代競馬でG1を中2週は大変なのです。

 

夏は休養して天皇賞・秋に直行でしょうか?

それともジャパンカップでしょうか?

どちらにしても楽しみです。

 

 

3着 インディチャンプ 予想時:△

昨年の覇者らしく、堅実に走っています。

しかし、グランアレグリアには差をつけられましたし、

万全ではないアーモンドアイにも差されていますから、

ベストの舞台ではなかったと思います。

 

ただし、予想にも書いた通りマイルCSの方が連覇は有力と思っていますので

そちらでは高評価の印を打ちたいです。

 

 

 

本命馬:ダノンキングリー 7着

敗因を鞍上のコメントでは馬場をあげていましたが、

それにしても負けすぎと思います。

 

もちろん3コーナー前で寄られて後ろに下がったり、

直線でも進路がことごとく塞がれたり細かい不利もありましたが

展開が向いても3着には入れたとは思えません。

 

コンディションなのか、マイルの流れが合わなかったのか、

斤量負けなのか、はたまた実力が足りていないのかわかりませんが

的外れな予想だったのは間違いありません。

 

思い出すのはリアルスティール

ダノンキングリーと同じディープインパクト✖️Storm Catの配合で

ドバイターフ1着、天皇賞・秋2着があるものの、

安田記念では全く結果を残せませんでした。

なので、天皇賞・秋に出てきたら懲りずに本命にするかもしれません。

それくらい昨年の共同通信杯毎日王冠は素晴らしかったです。

もちろんアーモンドアイもいますし、強い3歳馬の参戦もあり得ますので

今から宣言することはできませんが。

 

 

 

安田記念の馬券は外れましたが、楽しいレースでした。

 

来週はエプソムCマーメイドSがありますが

マーメイドSは3勝クラスだけでなく2勝クラスの馬が

平気で馬券に絡むくらいの魔境のようなレースなので

予想のアップはエプソムCだけとさせていただきます。

 

 

 

 

安田記念予想【2020年】

 

14頭と少ないメンバーとなりましたが

超豪華メンバーが揃いました。

 

 

・コース解説と出馬表

競馬ラボさんのコース解説です。

 

f:id:RM_horse:20200604151450g:image

出典:競馬ラボ様

東京競馬場 芝1600m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ

 

スタートは向正面の2コーナー出口。

3コーナーまで距離があり、前半はゆったりと運ぶことも多いです。

 

リンク先の解説では3,4コーナーで下り坂になるため

ペースが落ち着かずに息が入らないとあります。

さすがに12秒台のラップとはいきませんが、ペースは緩みます。

直線では逃げ先行馬で34秒前半、差し馬だと33秒台の瞬発力が求められます。

ある意味スプリンターのような脚が必要でしょう。

 

【枠順】

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昨年はアーモンドアイ以外、内枠の馬が上位を占めました。

ただし、今年は先週のダービーを含む芝のレースを見ても、

昨年のような極端な内枠、内ラチ沿いの有利はなさそうなので

14頭という頭数を考えても、極端に意識する必要はないでしょう。

ただし、1番2番のダノン冠2頭は絶好枠だと思います。

 

 

・本命はダノンキングリー

いきなりですが本命馬はダノンキングリーです。

この馬が東京ワンターンのコースに出てきたら、必ず本命にすると決めています。

たとえアーモンドアイが相手だとしてもです。

昨年の秋にマイルCSではなく天皇賞秋を選択していたら

確実に本命にしていました。

 

ダノンキングリーの東京成績は3−1−0−0。

唯一の敗戦の2着は2400mの日本ダービーです。

東京1600mは新馬戦の1着しかありませんが、

1800mでは共同通信杯毎日王冠の2勝をあげています。

 

この2戦が圧巻の内容で、共同通信杯ではアドマイヤマーズ、

毎日王冠ではアエロリット、インディチャンプを簡単にねじ伏せています。

こんなパフォーマンスはアーモンドアイ以外には出せないと感じました。

昨年のマイルG1を連覇したインディチャンプでさえも、

東京コースなら相手にならないと思っています。

 

もちろん、様々な方がご指摘の通り、

1800mがベストで1600mのさらに速い流れになると厳しいという見方もあるでしょう。

しかし、アーモンドアイと同様に東京のワンターンコースなら

そういう次元の馬じゃないと思っています。

 

東京の直線を突き抜けていくスピードが段違いなのです。

ここ3戦はスピードを活かしにくい適性外のコースを走っていましたが、

それでも中山記念を勝ち、大阪杯でも3着と好走しています。

そしてようやく待ちに待った東京ワンターンなのです。

 

どんな相手であっても本命にすることは変わりありません。

 

 

・ダノンキングリーと勝負ができる2頭

そうはいっても豪華メンバーのG1ですから

ダノンキングリーと勝負ができる馬も2頭だけいます。

 

1頭は当たり前ですがアーモンドアイです。

特に多くの理由を語る必要がありません。

ダノンキングリーが格上かのように書いていますが

当然ながらアーモンドアイに挑戦する立場です。

 

ただしアーモンドアイは二走ボケ※の可能性が高いと思っています。

二走ボケ(競馬用語辞典) JRA

なぜなら、大幅に相手が強化されるにも関わらず中2週と詰まっているからです。

前走は楽勝だったので二走ボケの条件には合致しないかもしれませんが

元々は間隔が詰まることを嫌って宝塚記念に出ようとしていたくらいです。

陣営としても一か八かの参戦だと見ています。

なのでここは評価を下げようと思っています。

 

もう1頭はグランアレグリアです。

前走の高松宮記念で覚醒の感があります。

重馬場でのレースとなり、先行勢で決着するかと思いきや

1頭だけ外から飛んできました。

タワーオブロンドンもモズアスコットもノームコアも

全く脚を伸ばせない状況にあったにも関わらずです。

 

桜花賞阪神カップを見るとグランアレグリアは良馬場の方が得意です。

それでも重馬場のスプリント戦で追い込んでくるのは怪物です。

NHKマイルカップで5着に敗戦したコースですが、

その時とは全く別馬になっていると考えています。

 

 

馬券はダノンキングリーと、上記2頭を中心に組み立てます。

 

 

・逃げ馬がわからないのにペースもわからない

展開についても触れておきます。

 

今年は逃げる馬がわかりにくいです。

セイウンコウセイも近走は逃げておらず、

特に前走の京王杯SCでもダノンスマッシュに譲りました。

そのダノンスマッシュも前走の逃げはウルトラCの感があります。

 

さすがにダノンキングリーの再度の逃げはないと思いますが

ダノンプレミアムやミスターメロディの逃げもあり得ると思っています。

 

調教を見ても、逃げを意識したような調教をした馬はいませんでした。

なので逃げ馬がわからないのです。

 

こういったように逃げ馬がわかりにくい時は、

牽制し合ってスローペースで進みやすいのがセオリーですが

先に挙げたセイウンコウセイやダノンスマッシュやミスターメロディは

1200m〜1400mが得意なスプリンターなので、

普通に追走してもマイルにしては速いペースになる可能性もあります。

 

ペースから展開を読むのは難しいのもあり、

前述の通りの東京コースでの力量で考えることにした経緯もあります。

 

 

・各馬寸評

全頭の主観的、客観的評価を書いていきます。

 

1. ダノンプレミアム

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【長所】

・土曜夜から日曜朝の雨で馬場が稍重になるかもしれない(3戦3勝)。

・内枠から先行していくのは得意。絶好枠を引いた。

 

【不安】

・スタート後の不利があったとはいえ、昨年16着と最も崩れたレース。

・海外遠征帰りでいきなりG1で好走できるか?

 (参考:海外遠征帰りって実際どうなの?? - RM_horseの競馬コラム

 

 

2. ダノンキングリー

f:id:RM_horse:20200605175502j:image

【長所】

・上記参照。

・先行する競馬に慣れてきたこともプラス。

 

【不安】

・経験したことがない速い流れで戸惑う可能性。

 

 

3. ノームコア

f:id:RM_horse:20200605175529j:image

【長所】

・1600m戦は3−0−1−0と全て3着以内。

 

【不安】

・牡馬との混合戦は富士Sの1着以外は苦戦。

・前走アーモンドアイと0.7秒差で敗戦。

・春3戦目で貯金がないか?

 

 

4. クルーガー

f:id:RM_horse:20200605175542j:image

【長所】

・前走久々の勝利で衰えはあまり感じない。

 

【不安】

・日本のG1で一度も好走したことがなく、敷居が高いか?

 

 

5. アーモンドアイ

f:id:RM_horse:20200605180745j:image

【長所】

・現役最強馬で前走も圧勝。

 

【不安】

・初めての中2週。先に書いたように二走ボケの懸念。

・昨年は出遅れて不利があったものの届かず3着まで。

 昨年よりメンバーレベルは高そうで、同じ展開では全く届かないことも。

 

 

6. インディチャンプ

f:id:RM_horse:20200605175616j:image

【長所】

・昨年の覇者でマイルCSも勝利し、最強マイラーと言っていい実績。

 

【不安】

・昨年よりメンバーレベルは底上げされている。

・前走のマイラーズCは相手のレベルが低く、復調と見れるか?

 

 

7. ペルシアンナイト

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【長所】

・コンスタントに掲示板には載る堅実に走る馬

 

【不安】

・3歳のマイルCS以来勝ちがない。

・東京は0−1−0−6と苦手

 

 

8. ケイアイノーテック

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【長所】

・東京1600mはNHKマイルカップの勝利がある。

 

【不安】

・そのNHKマイルカップ以来勝利がない。

・東京コースはNHKマイルカップ以外全滅の1−0−0−6

 

 

9. アドマイヤマーズ

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【長所】

・全5勝が1600mと生粋のマイラー

NHKマイルカップ勝利もある。

・昨年の香港マイルで香港の強豪を差し置いて勝利。

 

【不安】

・昨年休み明けの富士Sで9着と大敗。

・超高速決着になると厳しいか?

 

 

10. ミスターメロディ

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【長所】

・ダート含め全4勝が左回りのサウスポー。

 

【不安】

・1600mはNHKマイルカップの4着のみ。

・東京コースも0−0−0−2と好走がない。

 

 

11. グランアレグリア

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【長所】

・上記参照。

・東京1600mは2歳ではあるがサウジアラビアRCの勝ちがある。

 

【不安】

・唯一の馬券外が東京1600mのNHKマイルカップの5着。

・アドマイヤマーズに2戦2敗。

・最近は位置が後方で届かない懸念。

 

 

12. セイウンコウセイ

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【長所】

・安定した先行力。近年の安田記念は先行馬が残る。

 

【不安】

・6戦連続4着以下で、衰えが隠せない。

・1600m戦は2歳以来。

・東京も1−1−0−5と得意とは言えない。

 

 

13. ヴァンドギャルド

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【長所】

・堅実に末脚が使える

 

【不安】

・重賞は3着が最高で、いきなりG1は敷居が高いか?

・位置が後方になり届かない懸念。

 

14. ダノンスマッシュ

f:id:RM_horse:20200605175759j:image

【長所】

・前走を逃げて勝利し、出遅れ癖が解消されたか?先行馬が有利なレース。

 

【不安】

・1600mは0−0−0−3。適性は明らかに1400m以下。

・大外枠から先行していくと脚を使ってしまう。

 

 

 

・印と買い目

◎ 2 ダノンキングリー

理由は既に書いてあるので割愛します。

 

◯ 11 グランアレグリア

こちらも理由は上で書いてあります。

 

▲ 5 アーモンドアイ

1番の懸念はやはり二走ボケ。

有馬記念はレースの条件が向かなかったことプラス、

調整期間の短さだと思っています。

天皇賞・秋からは2ヶ月開いていましたが、

12月の香港遠征予定を直前にキャンセルし、

有馬記念まで調整の期間が短かったことが要因と考えているからです。

ただし現役最強馬なのでアーモンドアイが1着に来てもいいように

馬券は組み立てます。

 

△ 1 ダノンプレミアム

土曜の夜から日曜の朝にかけての恵みの雨が味方しそうです。

雨がなければ無印だったかもしれません。

先に書いたように稍重成績は3−0−0−0のパーフェクト。

さらに最内枠を引きました。

 

△ 6 インディチャンプ

昨年の覇者ですが、東京においてはダノンキングリーや

グランアレグリアには劣ると考えています。

昨年は最も展開が向いた上での勝利でした。

連覇が有力なのは安田記念より

展開が向かずとも勝利したマイルCSと考えています。

 

△ 9 アドマイヤマーズ

昨年の香港マイルは素晴らしいパフォーマンスでした。

しかし東京コースでの直線スピードが

今回のメンバーの中では見劣りします。

3着が精一杯と考えています。

 

 

※買い目

◾️単勝

2

 

◾️馬連とワイド

2−11

 

◾️3連単フォーメーション

2 → 5.11 → 1.5.6.9.11

5.11 → 2 → 1.5.6.9.11

 

                              計 19 点